いっしょに食事をすることが
認知症の方には
良い刺激となっていいらしい。

あっちこっちに書いてある。

二世帯住宅なので
元々は
別々に作って
別々に食べていた。

しかし
父が倒れたあと、
子供たちが
「お婆ちゃん、
ひとりで食べるのかわいそう、」
と言ったので

夕飯は
みんなで揃って
食べるようになった。

しかし
そう言ってくれた子供が
ひとり巣立ち、
ふたり巣立ち、
末っ子だけになったころ、
その末っ子も
大学受験をひかえ、
毎日の塾通いで帰りが遅くなり、
いっしょに食べるのは
私と旦那、母の3人になった。

旦那の仕事の都合で
母と私のふたりのことが増えた。

相変わらず
マイナス思考の
つまらない話ばかり
ウンザリしながら
ご飯を食べていたが

ある日
「○○ちゃん(末っ子)、
なんでまた塾なの?
もう△△大学に決まったんでしょ?」
としれーっと言う。

もう私は
この時点で沸点に近かった。

△△大学は
すべりどめだ。

しかし
センターで思ったより取れなかったため、
本命大学は
正直、ちょっとあきらめかけてはいた。

でも
本人は
心身共にガタガタになりながら
本当によく頑張っていた。

私も旦那も
見守るだけ、
とてもつらかった。

そのさなか、
「あの子、
そう出来がいいわけでなし、
もういいんじゃないの。
多分ダメでしょ、」
と言いはなったので

もう少しでちゃぶ台返しをするところだった(-_-;)

「よくそんなことが言えるね、
あんなに頑張ってるの知ってて、
もうすこしなのに
何?何?」

ぶちギレた私は

その日以来
ご飯は
いっしょに食べていない。

作って
運んで
ひいてくるだけ。

そして
娘は
見事に本命大学合格を
勝ちとった。

いつも思う、

ヒトの気持ちが
読めない人だなあ…と。

そして
不思議に思う、
他人ならまだしも
娘の気持ちがわからない、
ってことがあるなんてね…。

たまに…
ではない、
いつも
気持ちは通じないのは
なんでだろう…

いつからだったのだろう

私の中では
ずっと
理解してもらった記憶がない…

寂しいかぎりだ