本ブロクをお開きいただきまして、本当にありがとうございます。

 青森県青森生まれ、八戸在住の独立系ファイナンシャルプランナーのヒデです。

 

 最近、金融リテラシーって言葉をよく耳にするようになりました。

 意味は皆さまご存じの如く、「金融や経済に関する知識や判断力」。

 

 私はこれに加えて、下記出来事により、公的制度に関するリテラシー(公的制度に関する知識及び判断力)も必要だな~ってあらためて思いました。

 

 

 これは現在行っている受託業務で知りえた話なので、詳しくは書きませんが、この前、ある方がある給付金の申請を行うと伺いました。

 

 その給付金ついて私、まったく全然聞いたことがありませんでした。

 

 その方が某公的機関を訪問し、その給付金について尋ねたところ、職員の方が「少々お待ちください」と言って下がっていったそうです。

 

 そこは私も行ったことがあるところなのでわかるんですが、そこの職員の方々は、カウンターのすぐ奥で横向きに座ってパソコンに向かっております。

 

 つまり、何をやっているか来訪者から丸見えなんですね。

 

 その方によれば、職員さんは分厚いファイルを取り出してやたらとめくりだし、かかった時間は約30分(その方の体感)。

 

 やっと戻ってきて確かにその給付金があるということで、やっと申請書を入手できたそうです。

 

 その給付金、どうやら最近できた制度のようです。

 その方によれば、その職員さんはこの給付金について把握していなかったように見えたそうです。

 

「どこでその給付金を知ったのですか?」

 

 私がその方に尋ねたところ、

 

「似たような境遇の方のブログで知った」

 

 とのことでした。

 

 そのブログがアメブロかノートか、はたまたその他かまでは聞いてませんが、誰かが書いたブログが誰の役に立つんであれば、私も時間を見つけて書いていこうと決意をあらたに…って話じゃありません! 


 とにかく、その方はその給付金の存在を知り、これは自分も対象なのではと思い、かの公的機関に向かっていったんです。

 

 皆さま、お気づきかと思いますが、補助金とか給付金って黙って待っていても貰えることはまずありません。

 

 あの10万円給付の時だって、一律全員にくばると言いつつ、何やら書類を提出させましたよね。

 

 しかもあれは国内で大議論になったメジャー過ぎる話だったので、誰でも存在は知っていたことでしょう。

 

 ですが、マニアックな給付金って結構、多々あるんですね。

 但し、その存在を知ったとしても、それが自分の対象かどうかはわかりませんよね。

 

 そこで必要となるのが、やっと出ました公的制度に関するリテラシー

 

 どういうことかと書きますと、例えば、ある給付金を貰うには「所得制限」があったとします。

 

 では、この所得ってなにはてなマークはてなマークはてなマークはてなマーク

 

 所得というのは、ご存知の方はおなじみでしょうが、基本的に「収入-経費」のことです。

 

 個人事業主であればそういう理解でいいんですが、会社員ですと、もらった給料-「給与所得控除」っていうふうになります。

 

 要するに、収入とは全く違うってことですねよ。

 これを収入=所得と勘違いしていたら、その給付金の所得制限だけを見て、

 

(あー俺の収入だともらえないな~)

 

 以上、終了ってなっちゃいますよね。

 

 じゃあ、知っていたとして、

 

(おっ、これはいけるんじゃねーかー)

 

 と思っていたとしても要注意です。

 制度によって所得の計算方法が違うことが多々あるんです。

 

 例えば、児童扶養手当の所得の計算方法は以下の通りです。

 

 

 やはり、所得の意味を知っていただけじゃダメな訳で、ここではご自分が会社員の場合、ご自分の給与所得控除の金額までをも知らないとダメってことで、さらには諸控除についても深堀して調べないといけないってことです。

 

(給与所得控除については、源泉徴収票で知ることができますし、ネットで検索すれば速算表なるものがすぐに出てきますので、それでも計算可能です。諸控除とは、障害者控除・配偶者特別控除・医療費控除などなど…)

 

  この辺を理解、判断できるか否かの力こそが、公的制度に関するリテラシー、略して公的リテラシー、英語にしちゃうとこんなかんじでしょうか?

 では、このパブリック・システム・リテラシーを高めるにはどうすればいいのか?

 

 私が考えるに、これを高めるのは、FP検定を学ばれるのがいいんじゃないでしょうか。

 

 なにも受験までしろとは書きません。

 

 例えば、FP3級用のテキストを入手されて、読むだけでもだいぶリテラシーが高まると思います。

 

 それで何らかの証が欲しいのならば、受験されて合格証を入手されればいいんじゃないでしょうか。

 

 私がFP受験を志して勉強を始めた2020年初頭、それで初めて一般教育訓練給付なるものを知って申請しました。

 それとこれは給付金ではありませんが、企業年金連合会なる組織の存在を知り、なんとそこに自分がかつて3年だけ勤めた企業年金の原資があることも知って、65歳から受給できることまでをも知りました。

 

 これらはすべてこのパブリック・システム・リテラシーを高めた結果であると言えるでしょう。

 

(さらに略したら、パブリテって感じでしょうかはてなマーク) 

 

 最後までお読みいただきましたこと深く感謝申し上げます。