本ブロクをお開きいただきまして、本当にありがとうございます。
青森県青森生まれ、八戸在住の独立系ファイナンシャルプランナーのヒデと申します。
先般、投資助言・代理業の登録を持つFP会社を経営されている方の講義をお受けいたしました。
とにかくもう、データーの分析がすごいんです。
例えば、こんな感じです。
・株式収益率と消費者物価上昇率の推移を出して、物価は10年で+9.28%だが、株価は+15.9%だから、「株はインフレに強い」。
・投資信託の信用報酬控除前の運用実績が年率6%の時、信託報酬が年率0.5%の場合と1.5%の場合のパフォーマンスの違い☛1万円でスタートして10年後の時価評価で約1500円、20年後で約5000円違う。「だから、信託報酬が安いインデックス投信がいい」
他にもたくさんのデーターがあり、しかも、それぞれの結論を断定せず、最終的には笑顔で、
「あなたはどう思いますか?」
その態度にも非常に好感を覚えました。
数あるデーターで私が興味深かったのは、『4資産の年度末投資収益率』です。
4資産とは、「国内債券」「国内株式」「外国債券」「外国株式」のことです。
それぞれ実際に存在する投資信託25%ずつのポートフォリオで1990年度から運用した場合の収益率(前年からの増減)を出してくれたんです。
1990年度が▲0.94%。つまり100万円投資したらいきなり94万になったということです。
1991年度もマイナスで▲1.77%、つまり、資産評価は93.98万です。
以降、プラスマイナスがあって、2020年度はプラス26.66%
そして2020年度の資産評価は460.87万円になっていました。
つまり、1990年の100万円が2020年に約4.6倍に増えたということです(本当はここに物価変動率も加味すべきなんですが、複雑になるので割愛します。)
「だからこそ、長期、分散投資が大事!」
ということですが、断定せずに、皆さんはどう思われますが?
ちなみになんで投資信託かと簡単に書きますと、個別銘柄に関する知識が不要だし、投資金額が少なくてもできるし、個人では投資が難しいマーケットにも投資可能だから。
データ分析について、人のをパクってばかりいるのはダメですので、自分でもやってみました。
下記条件です。
・2005年からスタート。
この年は「郵政解散後の総選挙」、「小泉構造改革」の影響があって、日経平均は大幅上昇した年だからです。(要するに高い時からスタート)
・実際に今現在ある国内債券、国内株式、外国債券、外国株式のインデックス投信で25%ずつで一括購入。
(NISAで買えるヤツを探したんですが、2005年以前設定のものがなかなか見つからず、NISA対象外のもの含んでおります。なので、最終の損益がプラスならば20.315%の税金がかかるということです。)
補足:ここでチョイスしたインデックス投信は、分配金をほとんどだしておりません。
分配金というのは、その投信の純資産から出すので、出し過ぎると純資産額が減っていき、基準価格も下がっていくということになります(だからiDeCo対象の投信もほとんど出しておりません。だしていたとしても1万口あたり10円とか)。
これでエクセルでシミュレーションしてみました。
とてもとても長い表になったので、貼り付けしません。
某ネット証券で買ったと想定して、その画面を用います。
では、2005年1月4日に各48万円、合計192万円投資した場合の画面です。
結論から書くと、2020年12月30日にはこうなっております。
2005年に192万円投資が、2020年末で評価額429万円です。
05年1月から20年12月までの投資なので計16年、年利に換算して7.7%。まあいいと言えるのではないでしょうか。
(皆さんはどう思われますか?)
やっぱ長期、分散が大事ということですが、ちょっと待った!!!!
ここに至るまで結構、上げ下げがあるんですね。
2008年6月6日にリーマンショックがあり、日経平均は最大で51%下げました。
そして2008年11月20日のが以下です。
マイナスはマイナスですが、プラスの資産もあることから、ちょっとリスクヘッジにはなっていますよね。
ですが、ショックを受けて、思わず全資産売却もしくは右上の高利回りの新興国国債なんかにクリックして…。
この2008年以降、ずっとマイナスが続きます。
(ちなみに最大のマイナス金額は-316,323円で2009年1月26日です。)
プラスの時ももちろんあるんですが、安定的にアゲはじめるのは、2012年11月15日です。
とにかく2008年~2012年までは、マイナスが続くことが多かったんです。
長期、分散投資。
マイナスの時の画面を見続けられるという強いメンタルが必要になるということです。
これは、あくまで一括で投資した場合のシミュレーションです。
次回はこれにプラスして、積み立て投資した場合について書かせていただきます。
最期までお読みいただき本当に感謝申し上げます。