本ブロクをお開きいただきまして、本当にありがとうございます。

青森県青森生まれ、八戸在住の独立系ファイナンシャルプランナーのヒデと申します。

 

 以前のブログにて、「お子様の大学進学に備えるべき!」と主張させていただきました。

 

(理由はその方が就職の選択肢が広がるのと、大学進学率が上がっている昨今、そんな同調圧力がかかるとの予想からです。無論、最終的にはお子様の判断で決定されるべきかと。)

 

 大学に進学するのはいいんですが、ご兄弟が多い場合、どうしてもお金が!!

 どれくらいかかるのか、先ずはこんなシミュレーションをしてみました。

 

家族の例(2021年時点)

夫八戸太郎 40歳

妻八戸花子 42歳

 

兄 圭敏(以下ケビンくん) 2006年5月26日生まれ 15歳

 

弟 庵都隆(以下アンドリュー) 2008年9月9日生まれ 13歳

 

妹 大安奈(以下ダイアナ)  2010年6月11日生まれ 11歳

 

 ケビンくんの中学での成績は常に中の下、スポーツが得意でサッカー部のキャプテン。明るく快活です。

 

 アンドリューの中学の成績は中の中。性格は大人しいですが、陰キャラほどではなくいたってフツー。部活はケビンくんと同じくサッカー部。キャプテンまではやってませんが、レギュラーです(ポジションはキーパー)。

 

 ダイアナはまだ小学生。成績は優秀、常に10位以内。部活は美術部。こちらも明るい性格、仲良しグループはもっともイケていて、その中でもリーダーです。

 

 この兄弟妹はとっても仲良し。アンドリューとダイアナはお兄ちゃんのこと大好きで、ケビンくんは、どちらかに偏って接するとケンカが発生するので、その辺を気を使っております。

 

 そんなケビンくんは工業高校に進学、卒業後、地元の私立大学工学系に進学して自宅から通います。

 

 アンドリューは普通高校に進学、卒業後は専門学校の公務員コースへ。ちょっと遠いところにありますが、頑張って通います(例えば八戸から盛岡まで)。

 

 ダイアナは成績が良かったので、高校は進学校を目指しますが、試験当日、ちょっと調子が悪くて失敗。それで地元私立高校の難関国立大進学コースに入学。その後、頑張って勉強して国立大学へ合格(例えば東北大学経済学部)。しかも、AO入試なので受験費用もあまりかかっていません。

 

 つまり、二人大学(私立と国立)、一人専門学校です。

 

 これで費用を見積もりキャッシュフロー表を作成しました。

(本当はすべて物価変動率を入れるべきなんですが、その分、給料も増えると仮定して、すべて現在価値で入れ込んでおります。)

 

 先ずは前提として、2021年末の「教育費向け」貯蓄高を421万と設定しました。

 

 これは3人の児童手当を貯蓄し続けて(それはそれで結構大変だとは思いますが💦)、2021年の「学習費総額」を引いた残りです。

 

「学習費総額」は、『平成30年度子供の学習費調査』(文部科学省 令和元年12月公表)の数字を、高校卒業まで入れました。

 

 これについて少し解説します。

 『平成30年度子供の学習費調査』ですので、2018年の数字です。

 ちょっと古いかもと思われるかもしれませんが、これが今ある中で一番新しいヤツです。

 

 調査対象は1140校(青森県は含まれていない!ムキー)の幼児、児童、生徒で29,060人。

 内、有効回答数が24,748です。

 

 幼稚園3歳、4歳、5歳、小学校1学年、2学年…とわけられており、私立と公立でもわかれております。

(幼児教育の無償化は2019年からですから、この調査には反映されていないことになります。)

 

 費用の内容が結構、細かくて修学旅行の費用はもちろん、動物園、水族館への入場料まで計上されております。

 正直、削れるものもありますが、ここではそのまま入れ込みました。

(お子様へのおこづかいとスマホ代は含まれていません。)

 

 ケビンくんの大学費用は八戸にある私立大学のを参考にしました。

 アンドリューの専門学校は、盛岡にある専門学校の公務員コースです。

 ダイアナは東北大学経済学部で、プラス10万の仕送りです。(恐らく足りないでしょうから、在学中はバイト必要かと)。

 

 高校、大学入学年はボンと支出金額が増えます。

 なので、その必要経費をアンドリューが専門学校卒業までならし、「教育費として家計から捻出」というかたちで拠出することにします。

 

 ケビンくんは地元私立大工業系を卒業後、地元の企業に就職することにします。

 地元の大学って地元の大きい企業に枠を持っていますよね。

 大学でまあまあいい成績を維持できていれば、そんなところに就職できるでしょう。

 ここでは大手メーカーの子会社の製造工場とします。

 給料は親会社に比べて安いですが、福利厚生と休みは親会社に準じていますので、結構、しっかりしています。

 自宅から通勤しますので、家計に3万/月いれて、それをそのままダイアナへの仕送りにまわします。(車はローンで買って自分で支払うと想定。)

 

 アンドリューは専門学校で頑張って勉強して、公務員試験に合格、消防官になりました。

 家からは出まして、独身寮に入ります。

 家計に余裕がないことはを知っていますので、月2万仕送りしてくれて、それをダイアナへの仕送りににまわします。

 

 ダイアナはバイトしながらもちゃんと大学に通ってちゃんと勉強してレポート出して、成績はオール優。卒業後は東証一部上場の企業に就職をはたします(東北大学経済学部のHPで就職先が公開されていますのでみるてみると、有名なところばかりです。)

 

 以上とってもいいストーリーなんですが、やはりお金はかかりますよね。

 

 2020年~2029年までは、年間162万を教育費として拠出が必要となります。

 つまり、ケビン、アンドリュー、ダイアナの学習費を支払いながら、教育向け貯金もしていくということ。

 あくまで教育費としてですので、その他例えば夫婦の老後資金は含まれていません。

 

 年間162万ということは、月間13.5万です。

「うーん、キツイですね~」ショボーン

 これが正直なところかと。

 

  では、こんなのは如何でしょうか?

 

 お兄ちゃんが高卒で働くということです。

 工業高校に進学しますので、やはり地元企業への就職枠あるでしょうから、大手メーカーの子会社の工場とします。

 そして就職後は、家計に月3万いれて、それをアンドリューとダイアナの学習費にまわすということです。

 

「なんか、お兄ちゃんだけ可哀そう…」ショボーン

 

 私もそう思います。

 なので、なんとお兄ちゃん、ダイアナが大学卒業して就職したら、その時に大学に行くことにします。

 

 最近、大学の社会人枠って結構ありますよね。

 どこのどんな大学、もしかしたらサイバー大学かもしれませんし、それはその時が近づいたら、その時の現況を鑑みて判断すればいいかと。

 

 上記のシミュレーションだと、2034年で年齢は28歳です。

 例えばその時、会社が認めてくれるんだったら休職すればいいでしょう。

 もし、会社がもうイヤだったら退職すればいいでしょう。

 

 つまり、ケビンくんは28歳で大学に入ります。

 シュッとした体型を維持し、尚且つ社会人的な言動をしていれば、大学でモテるんじゃないでしょうか(そこでお嫁さんを見つけてもいいですよね)。

 

 在学中はアンドリューがお兄ちゃんの為ならと月間2万拠出し続け、上場企業に就職をはたしたダイアナもまたお兄ちゃんへの恩返しと月間2万だすことにします。

 

 これですと教育費として家計から捻出する金額は年間92万、月間にして約7.6万となります。

 

 

 もう一つ番外編として考えたのは以下です。

 

 これはダイアナが12歳の時に、

「私、アナウンサーになる!」爆  笑

 って言いだした場合のシミュレーションです。

 

 ケビンが28歳で大学入学するところは同じなんですが、ダイアナの大学を慶応大学に代えました(同大学にもAOがあるので、それで入学ということに)。

 

 調べてみると、女性アナウンサーの出身大学って、慶応が多いようですね。

 

 同大学の学費(現在価値)を入れ込み、仕送りもいろいろと付き合いが発生するでしょうから、年間180万に増やしました。

 

 そうすると年間146万、月間にして約12.2万拠出必要となります。

 

 これもこれで結構、キツイですが、かわいい妹がアナウンサーになれるんならば、ケビンとアンドリューは全力で応援してくれるんじゃないでしょうか。

 

 そして無事にダイアナがアナウンサーになった時、最初の挨拶で、

「お兄ちゃんたちが一生懸命応援して、仕送りまでしてくれて…」

 とか言いながら涙を流せば、思い切り好感度UPかと。

 

 ケビンくんだって、32歳で大学を卒業して、就職活動する時、

「え、あのアナウンサーのお兄さんなんだ、へえー自分が大学にいくのを遅らせて、それで…」

 とか採用担当の方へ好印象を与えて採用されるかもしれませんね。

 

 如何でしょうか?参考になりましたでしょうか?

 

「ならねーよ」爆弾

 

 そんな声もあるかと存じますが、とにかくお子様の将来を考えて、色んなシミュレーションしてみて、早め早めの準備をおすすめするというのが、本ブログの主旨でございますm(__)m

 

 最後までお読みいただき本当に感謝申し上げます。

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