先日は、
にて光と影のことや、境界線などについて書きました。
絵を描く場合にはモノトーンとカラーの選択がりますが、色彩を扱う場合にはベースカラーによって結果が変わります。
この特性から、色を扱う際には
■ 下地の色
■ 上に重ねる色
の2つが存在することを意識して彩色をすることになります。
筆記用具には
■ 通常の鉛筆
■ 赤青鉛筆
がありますが、これだけでもグリザイユ画法はできるので、
のような感じで、塗っていくことができます。絵の状態は、
のようになりますが、色鉛筆で塗る場合にもこのような彩色が行えます。
このベースカラーと彩色の考え方ですが、混色後の色の傾向を基準に決めることも出来るので、
のように黄色をベースにすると、青と赤は
■ 赤色+黄色 = 橙色
■ 青色+黄色 = 緑色
になるので、上記のような色の変化を追加することができます。ただし、色鉛筆は暗い色を重ねていく塗り方しかできないので、
のように一旦暗い色を入れた場所に黄色を追加しようと思っても無理なので事前に明るい場所は塗っておいて色を重ねないようにする必要があります。
絵を描く場合には、形を描いてから描くことになりますが、鉛筆で強い境界線を用意するとイメージと違ってくることがあります。
とりあえず、
の左側が、塗り絵のように境界線をしっかりと描いて塗ったものになりますが、絵を描く場合には境界線を色彩で指定できるので、写真のように赤でラインを取って
のように影の部分を青で指定します。これを塗っていくと
のような感じになりますが、この2つでは、ハイライト側の部分で違いが出ます。境界線を用意したものだと
のようになりますが、色を使った場合には、強い黒の境界線が発生しません。
ちなみに、この絵も
のような赤と青の色鉛筆がつながったものだけで描いています。
その為、コピー用紙などに絵を描く場合だと筆記用具でも始めることができます。
小学校の理科では光の差し込む方向の反対側に影が出来るKと尾を学習しますが、絵を描く場合にも現実世界の出来事をそのまま描くので、光の向きと影の関係性はそのまま存在しています。
小学校の理科では、
のような感じで、光の差し込む方向を赤として考えた場合、その反対側に影が出来ることを学習しますが、簡単な図示をすると写真のようになります。風景でも光の向きと糧の関係性は存在するので、
のような状態が出来上がります。風景を見た場合に、このような未知を挟んで建物があるような風景だと光の差し込む方向が決まっているので、通常は、南北に道が通っている場合だと、南中を除くと絵の方向かその逆方向に影が出ます。
そのため、影の出方は方角で決まっているわけですあG、この辺りも日周運動と影の関係性ですから、時間と方角によって影の出る向きは違ってきます。
デッサンを描く場合には、この光と影の状態を作ることになるので、屋内での静物画を描く場合だと、レンブラントライティングのような斜光を用いると立体感が出ます。ここにライトを加えると多灯で影が難しくなるので、シェード部分が強すぎる場合には、レフ板(白い板なら何でもいいです。)を置いて影を減衰させると、黒つぶれの部分に色とディテールが少し戻ってきます。
この時に対象によって
■ 金レフ
■ 銀レフ
などを使うと色の変質をある程度抑えて明るさを強調することが出来るようになります。これが写真を撮影するさいに行う 【 一点光源+バウンス光 】 の使い方になりますが、通常の一点光源だと、物体同士のバウンス光+床面の反射で空間愛の光の状態が構築されています。
物体はJ光の当て方で見え方が変わってきますが、この場合も境界線の使い方で印象が変わってきます。例えば、
を用意して、塗ってみると、
のような感じになりますが、これを比較すると
のようになります。ここに背景の色を追加すると、
のようになるので、印象が結構違ってきます。当然、ハイライト部分の背景を暗くすることも出来るので、色を強くすると
の表現とは異なる結果を得ることができます。この辺りもグレースケールでの境界線の考え方になりますが、デッサンお境界線については、
【 グレースケールの色相環 】
を基準にすることになりますが、境界の考え方としては
■ 色の差を使う
■ 適切な境界線の色にする
ことで境界線が過剰に主張するのを抑えることができます。
また、境界線が必要な場合もあとから加筆で追加できるので、過度に主張するものはデッサンなどでは避けたほうがいいかもしれません。
線画が必要に鳴る画法だと先は境界を示すだけでなく、計上の状態を示す意味もあるので、日本やアジアの絵の画法に見られる平面的に描く手法だと線が重要な意味を持っています。また、ペン画のように線を重視して描いていくことになります。
ペンを使う場合だと影に着目して描く方法もあるので、
のように描いていくこともできますが、これがペン画のように線を主体とした時の表現になります。ここから光源の強さやディテールで描き込み方が変わってきますが、影に着目して描くと線の強弱の付け方をイメージしやすくなります。
描く際には、
■ 用紙のサイズ
■ ペン先の太さ
で再現できるものが変わってきますが、描く際には最初に
どのサイズで描くのか?
を組めることになりますが、その後に、使用することが出来る
【 最も細いラインの太さ 】
を決めることになります。これが、マーカーやペンのペン先の太さになりますが、絵は用紙とペン先の太さの組み合わせで絵の中に存在する先の太さを確定させることが出来るので、
■ 大きな用紙に微細なペン先
を使うと細かい表現ができます。逆に
■ 小さなサイズに太いペン先
を使うとディテールの表現が難しくなります。その為、描く時に
どれくらいのサイズのペン先を使って描くのか?
を事前に決めておくことで、絵の中のディテールをコントロールしやすくなります。
この条件から必然的に
小さなサイズの場合、細いペン作のほうがいい
ということになりますが、二値の場合、濃淡による線の強弱を付けることができないので、
太くすることはできても細くすることができない
ので、どの太さのものを使うのかで出来ることが変わってきます。
スケッチブックを購入する場合、A判やB判はJIS規格で決まっているので用紙サイズと一致しているものだとそのまま使用できますが、スケッチブックにはキャンバスに合わせたものもあるので、そういったものは少し特殊なので注意が必要です。
用紙の場合、切った回数で数値が変わるように鳴っていますから、A0やB0は用紙そのままで、これを半分にして1度切ったものがA1になります。四つ切りを少し大きくしたサイズがA2判になりますが、これはA1を半分に切ったものになります。
このようにA判とB判はサイズが決まっていますが、ポスターの場合、比率が異なるA判とB判があります。そして、これ以外にも菊判や46判などもあります。
ちなみに、キャンバスのアスペクト比はF/P/Mで異なりますが、サイズでバラバラになっています。ちなみに、
F<P<M
の順で広くなっているのですが、短辺を1とした場合、F10は1:1.192となっていますがキャンバスの中では長辺の長さが最も短いキャンバスサイズになります。F判だとSM判が1:1.437なのでM15(1:1.433)に近い比率になっています。
キャンバスだけでなくスケッチブックにもキャンバスのサイズと同じものがありますが、JIS規格で決まっているA判やB判のようなサイズの違いではないので、選択によって描けるものが違ってきます。例えば、1O号サイズでも
■ F判 ( 1 : 1.165 )
■ P判 ( 1 : 1.293 )
■ M判 ( 1 : 1.592 )
のような違いがあります。本の収納をする時に三段ボックスなどを使う場合がありますが、これは、B判にあわせた仕様なので
■ 縦置き : B5以下
■ 横置き : B4以下
が収まるようになっています。とりあえず、古いバージョンのBlenderが動いたので、
で実際に寸法を合わせたものを作ってみると三段ボックスは
のような感じになっていますが、B5だと
のように収まります。横置きにすると、
のようになりますが、B4だと
のような感じで収納できます。B4が収納できるので、A4横置きだと収納できるのですが、B3の場合だと
のようにB4のサイズ分だけはみ出してしまいます。この置き方で大丈夫な場合だと、A3の助地ブックも同様の置き方で収納することができます。こえrを上向きに使うと強度がないのでそこが抜けてしまうので、使用する際には
のいずれかの置き方を選択することになります。この条件で考えると、
■ 縦置き : B5以下、A4以下
■ 横置き : B4以下、A5以下
を収納できるので、このサイズまでであれば、三段ボックスに並べて収納できます。スケッチブックには、
■ A2
■ F10
などもありますが、こうした製品は収納できないので、別の方法で収納することになります。
ちなみに、この作業はAtom D510で行っており、2.66のバージョンのCyclesでサンプル数100でレンダリングを行っています。
塗りのテスト
先日は、鉛筆と色鉛筆を使って光と影や境界線について書きましたが、色彩を使う際には色を重ねることになるので、
■ 下にある色
■ 追加する色
のように色の層を組み合わせて考えることになります。
この時に画材の特性が関係してきますが、画材には
■ 透明
■ 不透明
の二種類があるので、下の色が透けて見えるものと遮蔽するようなものがあります。水彩絵の具だと
■ 透明水彩
■ 不透明水彩
が存在しますが、透明水彩は多くの水で希釈して使用しても色が出るので色が強く出る傾向があります。と言っても、画材の特性として、乾くと色が薄くなった印象を受けるので、絵の具と紙を組み合わせた時の特性とは別に色の変化についても理解を深めておく必要があります。
透明水彩は上に色を重ねるウェット オン ドライの技法を使用できますが、この場合、下の色が透けて見えるようなぬる方を刷ることができます。この時の塗る方は重色になりますから透過をさせると当然のように色が変化します。
この技法を用いると
のようになりますが、小学校で使用している水彩絵の具でも希釈率を変更することで遮蔽と透過を使い分けることができます。
この事例のように不透明水彩では希釈率を下げることで下の色を隠すように明るい色を乗せることができます。
透明水彩絵の具は値段が結構しますから、学校で使う絵の具よりも高額になっていますが、絵の具を使う際には最初に
【 きれいな発色になる濃度 】
を探したあとに、水彩の技法をその方法に合わせていくと画材に合った描き方を用いた表現が可能になります。
ちなみに、希釈率を変えると
のような違いが出ます。
不透明水彩の場合、透明水彩のように大量の水で希釈すると色が出なくなるので、通常の水彩絵の具のような描き方とはことなる画法を用いることになります。
不透明水彩でもウェット オン ドライを使ったグレーズを至要すると
のような質感表現はできるので、色を重ねて濃度を出すと濃い色を使うこともできます。
ウェット イン ウェット
単色の色を広げる場合、
のような水に対して
のように単一の色をのせる(色を置くだけです。)ことで状態を作ることになりますが、色の上に色を乗せることもできます。例えば、
のように色を載せて
のように異なる色を流し込むことで
のようにもできます。
色の拭き取り
水彩絵の具も塗った直後だと色を拭き取れるので、乾燥した筆を近づけると色水を吸い取れるので、大きな筆で吸い取ると塗った上から色を落とすことができます。
吸水率は
セーブル > リセーブル > ナイロン
の順になっているので、動物の毛は吸水率が高く、次に混合したものや加工した筆の吸水率が高くなっています。そして、ナイロンが最も吸水率は低いので、絵の具の持ちが悪い(色がどんどん薄くなり、描ける距離が短い)特性があります。
のよに色を塗って
のようにしたあとに
のように乾燥した筆を置いて吸い取ると
のようになります。ティッシュの場合だと、
のような感じで色を抜く場所を押さえつけて(上から押すだけです。)色を抜くと
のようになります。ちなみに、塗った直後に吸い取ると
のような状態のものを
白の表現
透明水彩における白の表現は、
■ 塗り残し
■ 拭き取り
の2通りのものがあります。透明水彩の場合、
のようにパレットに透明な水を用意して、そこに色を加えて色水を作ります。
透明水彩で大きな用紙に広範囲でウォッシュを塗る場合だと大量な薄い色水を作ることになりますが、最初に必要な色をパレットの広い区画に作ることから始めることになります。その後、
のように色を塗ってそれを広げて
この状態で拭き取ると
のような感じになります。塗り残しと比較すると
のような差が出ます。
ウェット オン ドライ
先程の
の状態のものも乾けば色を乗せることが出来るので、
のようにできますが、背景色よりも暗い色や強い色だと上に重ねることが出来るので、
のように追加を刷ることができます。当然、この層も乾燥すれば上に色を追加できるので、
のように影を追加していくことができます。
透明水彩だと、明るい色をあとから追加することができないので、鉛筆と同様に影を追加するような塗り方に鳴るので、
ハイライト → ベースカラー → シャドウ
の順で色の区画を考えていくことになります。
今回もコピー紙に描いており、Panasonic Lumuix DMC-TZ85で撮影しています。