先日は、

 

 

にてクレヨンについて書きました。

 

 アナログで絵を描く場合には画材によってできることが変わってきますが、画材には

  ■ 希釈が可能なもの
  ■ 希釈できないもの

があります。

 実際には、クレヨンも筆で塗ることができなくもないので、実質的には、どの画材も筆やペイントナイフで描くことができますが、通常の使い方だと上記の2つに分けて考えることになります。

 この二つでは、中間色の作り方が異なり、

  ■ 混色
  ■ 重色

を使い分けることになりますが、希釈して使用できる画材だと療法を使うことが出来るようになっています。

 

 混色は色の調合になりますが、義務教育で使用する絵の具がこの方法を用いて色を作ることになります、

 義務教育では、

  ■ アラビアゴムと顔料
  ■ アクリル配合

の物を使うことになるので、

  ■ 水の影響を受ける水彩絵の具
  ■ 乾燥すると水を弾く水彩絵の具

を使用することになりますが、

【 顔料+アラビアゴム 】

  ■ 透明水彩
  ■ 不透明水彩

【 上記のものにアクリルを追加したもの 】

  ■ アクリルガッシュ
  ■ アクリル絵の具

があります。耐久性などを考えると、

  ■ 透明水彩
  ■ アクリル絵の具

を使うとトップコートを行って適切な管理をすると長期保存が出来るのですが、流石に油絵のように数十年〜100年間劣化もせずに維持できるというわけではないので、描いたものは年数が経過すると徐々に劣化していきます。

 義務教育で使用する画材だと、

  ■ 色鉛筆
  ■ クレヨン

などは開封後でもかなり長期的に利用可能担っていますから、作品の制作だと流石に数十年前のものを使うというのはm図浮かしい場合もありますが、画材は古くなると使えなくなるという訳ではありません。
 
 あと、固まったアクリル絵の具も実際には希釈剤を使うと元に戻るので、水溶性ではなくなっているだけなので、模型用の希釈剤を使うと絵の具として使用できるようになります。

 ただし、状態が油彩のようになるので、換気のいい環境で描く必要が出てきます。

 絵の場合だと、紙のほうが品質の変化が激しいので、水彩用のサイジングが行われているものも長期間放置しているとサイジングが効かなくなり、品質低下によって意図した状態に習い場合があります。

 当然、コットンとパルプでは全く違うので違う劣化の仕方をしますが、サイジング剤を塗布すると状態が改善します。

 日本画の場合だと、 【 ドーサ液 】 という名称で販売されていますが、これがサイジング剤になります。

 絵を描く場合には

  ■ 画材は経年劣化する
  ■ 水彩紙はサイジングの効果がなくなていく

ということを知った上で使う必要があります。

 ちなみに、 【 紙が風邪をひく 】 と言う状態がサイジングが効かなくなっている状態になります。

 多分、小学校の頃のす最絵の具を大人になってから使おうと思うと水分がなくなっていると思うのですが、水で希釈できるので、固形絵の具のような状態になっているだけなので塗ることができないわけではありません。

 ただし、品質の劣化はしているはずなので本来の色が出るのかは謎ですが、古い絵の具も残っている場合には使えなくなっているわけではないので色は出ます。

 色鉛筆やクレヨンは数十年経過しても色は出るので、新品の製品の色とは異なる場合がありますが彩色ができないわけではありません。

 鉛筆の場合だと、黒鉛が劣化するというのは考えにくいので、木の品質の変化が生じることはありますが、描けなくなることはありませんから、古い画材でも使用できなくなるというわけではありません。

 多分、小学校の時の画材は描く上での技法として結構便利なものは学んでいますが、クレヨンや色鉛筆は本来の使い方を知らないまま使い終わっているはずなので、

 【 殆どの場合、かなりの量が残っている 】

と思います。これは、ごく当たり前に描ける画材なので、重色の練習などをする場合に使用できます。

 

 

 クレヨンのイメージとしては、

  ■ 太さのある軟質の色鉛筆

のようなものなので、ホルベインやカランダッシュなどの色鉛筆とかがクレヨンのように色が乗る特性があります。その為、白がかなり強いです。

 ちなみに、クレヨンと似た画材にクレパスがありますが、このカテゴリーは 【 オイルパステル 】 になります。クレパスはサクラクレパスの登録商標になので、他社の同様の製品だとパスと言う名称出でていることもあります。

 オイルパステルと言う画材は元々存在しなかったのですが、日本でサクラクレパスが登場した後に 【 その画材をプロ用にして製品として展開してほしい 】 と言う要望があり、セヌリエのオイルパステルが誕生します。その後、ピカソやセザンヌが使用して絵画を描くことになりますが、セヌリエのオイルパステルの白は絵の具の白のように下の色と混ざるので、中間色を作れるような柔らかさになっています。

 クレヨンの場合、初期のコンテパステルの変化したようなものだと硬いので児童用のような 【 柔らかさ 】 は存在しないので、線を描いて仕上げるような描き方に向いています。その為、面を作るような描き方に向いていないのですが、後に登場する子ども用のクレヨンは柔らかいので、色が伸びやすく定着しやすい仕組みになっています。

 当然、クレヨンは個体ですから、色を作る際には用紙の上で色を重ね合わせたり、並んだ色の状態を作って視覚効果で中間色に見せるしかありません。
 
 この時の色の重ね合わせで色を作る方法を 【 重色 】 と言います。

 クレヨンや色鉛筆の場合、

  用紙の上で色を重ねて中間色を作る

ことになるので、色数の多い製品を選択したほうが塗りやすく、中間色やグラデーションも作りやすくなっています。

 その為、絵色鉛筆だと24色や30色などのセットを選んだほうが色の微妙な変化を再現しやすくなります。

 

 クレヨンを使った場合、中間色は重色で作る必要があるので、用紙の上で作る必要があるので、絵の具の調合と同様に色を作る方法を体験をとして理解を深める必要があります。

 筆圧を落として描くと

 

 
のようになるので、鉛筆色鉛筆のように重ねて色を作ることができます。
 
 
また、バニッシュを使用すると、
 
 
のような質感になりますが、ここに塗りの向きなどを加えることで、違った表現をすることもできます。
 
 
クレヨンも塗りによって面の状態の表現を変えることができます。クレヨンというと
 
 
のような感じで色を重ねていくこともできますが、角を使うと細い線が引けるので、
 

 

のような表現もできますし、筆圧を落として色を重ねていくこともできます。

 

 

この場合、

 

 
のような形で色を重ねることになりますが、バニッシュを使うと
 
 
のような色の表現になるので、
 
 

のような質感で色を塗っていくこともできます。また、点描の表現を行うと、

 

 

のよな表現もできます。

 

 

 

 TODAY'S
 
クレヨンと色

 

 クレヨンの場合製品で傾向が違いますが、クレヨンでは重色で中間色を作ることになります。クレヨンは色数が少ないと難しい部分もあるのですが、低価格の製品だと特にそういった傾向が強くなります。

 

 

  クレヨンと塗り

 

 クレヨンで色を塗る場合、下地の色を重ねて塗る事が出来るのでグリザイユを使用することができます。これも重色の一種ですが、

 

 

の色の上に

 

 

のように影を乗せるのではなく、

 

 

のように影色のの上に色を重ねる技法になります。この技法を用いると

 

 

のような色の変化を追加できます。また、


のように鉛筆の上にクレヨンで塗り重ねる事もできます。

 クレヨンの上にクレヨンを重ねる事も出来るので、

 クレヨンの上にクレヨンを重ねる事も出来るので、



のような表現もできます。また、クレヨンでは、明るい色を上に塗り重ねることが出来るので、

 

 

のような表現もできます。
 

 

  色と関係性

 

 

 色を扱う際には色相環を見て判断することになりますが、これを使用すると、指定した色の反対側の色を知ることができます。これが、補色(ほしょく)になりますが、この関係にすると色が際立ちます。色相環の反対側にあるので、反対色とも言いますが、この近似の色を使っても同じ効果を得ることができます。例えば、花の場合、

 

 

のように緑に対して赤を帯びた色のものがありますが、これが補色の関係になります。白と黄色は他の色よりも明るく見えるので違う理由で色が際立ちます。

 

 色を実際に重ねてみると

 

 

のようになるので、近似のものと

 

  ■ 暖色・寒色の関係

  ■ 補色の関係

 

で色の見え方が異なります。その為、

 

 

のような色の組み合わせだと赤色以外は系統職なので、赤色が際立ちます。

 

 色については、

 


 

のように系統と異なる色を重ねると色が際立つようになっています。

 

 

 

  重色

 

 クレヨンは用紙の上で色を作ることになるので、色を重ねていくことになりますが、三原色だと

 

 

のように黄色は作りやすいのですが、

 

 

 

 

 

 

 

のように紫色は作りにくい傾向があります。これも製品によって違ってきますが、安価な製品だとこの傾向が強いです。

 

 水彩絵の具だとそうでもない場合がありますが、紫は揃えたほうがいいのですが、クレヨンの場合だとその傾向が強い気がします。

 

 また、桃色+任意の色のようなものも赤と白の上に色を重ねると結果が変わるのでこれも重ね塗りをシながら無理があるようだと明るい色を追加することになります。

 

 このことから、低価格なクレヨンも色鉛筆と同様に色数が多いほうが中間色が作りやすいので、色の選択肢が増えます。


 

 

  今回描いたもの

 

 今回は

 

 

のようなものを描いてみました。この絵は結構明るい状態になっていますが、ディテールをボカして空気遠近法を使用してみました。

 

 こうした明るい状態は硬質の鉛筆を筆圧を下げて重ね塗りをすることになりますが、少しアンダーにすると

 

 

 

のように印象が変わります。これでもディテールが見えにくいのですが、もう少し暗くすると個別のディテールが見えてきます。

 

 

 絵の場合、

 

  ■ 明るい場所に影が見える条件

  ■ 暗い場所にディテールがある

 

と言う場合がありますが、通常の枝と前者の状態を再現する時に硬質の鉛筆で角の濃くならないようにディテールを追加していくことになります。

 

 これとは別に、今回のような

 

【 明るくてディテール画風明瞭 】

 

な条件でも硬質の鉛筆を使うことになります。

 

 

 

 今回もコピー紙に描いており、Panasonic Lumuix DMC-TZ85で撮影しています。