現在もlinux環境を仕様指定rのですが、Atom D510を使用しているのでかなり遅い環境で作業をしています。
この環境でも統合開発環境は存在するので、コードを書いて実行することはできるのですが、ターミナルエミュレーターだけでも作業を行うことができます。
Linuxの場合、インストール直後には、どの環境でもPythonはインストールされているので、最新版という訳ではありませんが、Pythonを使用することができるようになっています。
C言語とC++はgccやg++があればいいので、それをインストールする流れになりますが、最初から使用できるプログラミング言語としてPythonが用意されています。
ターミナルを開いて 【 ソフト名 】+【 --version 】 で確認してみると
のようにインストール済みの場合だとバージョンが表示されます。
現在のターミナルは
のように分割ができるのですが、Viを使用した際には、更に分割をすることができます。また、タブを使用できるので、
のようなこともできます。
Pythonを使う
現在のLinuxでは、EOLになったPython 2.x系は使用されておらず、サポート対象になっているバージョンを使用した場合には3.x系がインストールされています。
そのため、
のようにすると、Pythonをターミナル上で使用することができるます。
Pythonを使う場合、
■ Pythonの起動 : python3
■ Pythonの終了 : quit()
で行えるようになっているので、Pythonの対話型の利用とターミナルの切り替えをコマンドで行えるようになっています。
Pythonの起動時には、
のように対話型で入力ができるのですが、入力した変数などはそのままメモリー内に記憶されているのでPythonを終了したり、ターミナルエミュレーターを閉じない限りはローカル変数として使用できます。Pythonを終了させるときには、
のようにquit()を選択するとそのままターミナルに戻ることができるのでBASHが使用できるようになります。
viを使う
ターミナルエミュレーターを使用する際には、viコマンドでテキストエディタを開くことができるのですが、これを使用することでソフトウェアの切り替えを行わずにターミナルエミュレータのみで作業をすることができます。
viを開くと
のようになりますが、Viでは、
■ 【 : 】 : コマンド
■ 【 I 】 : 先頭から入力
■ 【 ESC 】 : モードから出る
で各モードの切り替えができるようになっています。viを起動した後にIを押すと
のようにコードを書くことができます。ターミナルを使用している際に文字が小さく感じる場合、ターミナルの設定から変更が行えるようになっています。ターミナルの設定を開くと
のようなダイアログが表示されますが、一番上にフォントの設定があるので、これをクリックすると
のようにターミナルフォントの選択が可能になります。ここでフォントの種類とサイズの変更ができるのですが、サイズの数値を変更すると
のようになり、ターミナルエミュレーターの文字のサイズを大きくすることができます。
viの作業ですが、ファイルの読み込みや記録はコマンドで行うので、
の状態でテキスト編集をしていてファイルの保存をする場合には、一旦 【 ESC 】 キーで
の状態にしてから 【 : 】 を押してコマンドモードに切り替えて
のようにコマンドを打ち込みます。viの記録はwなので:wとするとファイルの記録になりますが、その後にファイル名を追加すると指定したファイル名でアイルの保存を行うことができます。
この状態で保存すると、
のようにターミナルの下部の表示が変わります。また、コードの記述なので記録後にはハイライト表示が適応されます。
今回は、階層の指定をしていないので、カレントディレクトリ(現在作業しているフォルダ)にファイルが追加されているため
のようにホームディレクトリにファイルが生成されていますが、ターミナルを2分割表示をして実行してみると
のようにコードを実行することができます。
左側がviの画面で右側がターミナルになりますが、左半分でコードを打ち込んで、右半分でコードの実行を行うことができるようになっています。viにはスニペットがないので、コードはすべて打ち込む必要がありますが、
のようにviで画面を分割表示をして使用すると、コードの構造を書いたファイルを用意しておいて、そこからひな形をコピー&ペストして利用できるので入力の負荷を下げることもできます。
ターミナルでの作業
ターミナルを使用すると、ftpでのファイル操作に似た内容を行うことになりますが、ファイルマネージャーで行うディレクトリの移動なども全てコマンドで行うことになります。
今回は、ホームのフォルダーでviを開いて記述を行ってファイルの保存をしていますが、保存時にディレクトリの指定をすれば、その場所のファイルを開くことができます。
ただし、作業フォルダ決まっている場合だとその場所に移動してから作業をしたほうがいいので、
■ cd : ディレクトリの移動
を使用してディレクトリの移動をします。
Linuxの場合、BASHがシェルコマンドで使用できるので、それを使用して処理を行うことになりますが、cdもBASHのコマンドになります。【 cd 移動先のディレクトリ 】 で移動できるのですが、この時に作業フォルダのあるディレクトリを指定しておくと、その場所がカレントディレクトリになるので、viを開いてコードを打ち込んで 【 :w 】 で保存をした場合にもcdで移動した後のディレクトリに保存されるます。
どのOSもそうですが、OSのインストール直後のツリー階層になっていますから、ユーザーが使用する作業用のフォルダは存在しませんから、ファイルが散乱するのを防ぐためにフォルダを作成してその中にファイルを格納することになります。
cdで作業フォルダの場所まで移動した場合、その場所に新規にフォルダを作成して用途別にファイルを配置しようと思っても移動先のフォルダの中は空のはずですから、新規にフォルダを作る必要があります。このときに使用するのが 【 mkdir 】 になります。これは、 【 mkdir フォルダ名 】 で指定ができるのですが、このBASHコマンドを使用することで、ディレクトリ内に新規のフォルダを作ることができます。これも階層の指定を行ってカレントディレクトリではない場所のフォルダを作成することもできます。
ディレクトリを作成した後には、現在のカレントディレクトリのフォルダやファイルの状態を確認することになりますが、このときに使用するコマンドが 【 ls 】 になります。
lsは、
で使用していますが、カレントディレクトリのフォルダやファイルの情報を見ることができるのですが、この場所から移動する際にcdを使うことになります。
テキストファイルやコードの記述されたファイルについては、何が書かれているのかはファイル名だけではわかりませんから、ファイルの中身を見る必要があります。データやコンパイル前のソースコードだとテキストなので、通常だとファイルをダブルクリックをすれば任意のテキストエディタで開くことができますが、BASHの場合だと、【 cat 】 で見ることができます。
この時に 【 cat ファイル名 】 でファイルを開くと内容を見ることができます。
こうしたディレクトリの位置関係はHTMLでもファイル参照をする際に使用しますが、アプリケーションを作る際のフォルダ内の差魚の場合だと相対パス指定をした際の移動方法になるので、ツリー階層の上下の移動の方法になれておくと作業が行いやすくなります。