先日は、

 

■ 鉛筆でざっと描いた物(282)(コピー紙+鉛筆)【ラクガキ】

 

にて、水彩絵の具について書きました。小学校の図画工作では、マット水彩を使いますが、水彩絵の具には、


  ■ 不透明水彩
  ■ 透明水彩

の二種類があります。小学校で使用するのは前者になりますが、これは乾いた後に水に塗れると色が流れてしまう特性があります。

 これは、顔料が水溶性のアラビアゴムで練ってあるのでそういった特性になっていますが、絵具の特性を変えようと思った場合、アクリル用のメディウムを混ぜるとアクリル絵の具になります。

 

 不透明水彩は、透明水彩よりも安価なので、色数が多いものでも比較的安価に購入することが出来ます。また、容量の多い製品も出ているのですが、これは、不透明水彩が透明水彩よりも絵具の消費量が多いためです。


 マット水彩の場合、

  ■ そのまま塗れなくもないけれど剥離する
  ■ 透明水彩と同じレベルで希釈すると色がくすむ
  ■ 希釈率を適正にすると発色が良くなる

のような特性があるので、希釈率を最適にすることで発色のいい表現を行うことが出来ます。水彩絵具の場合、


  ■ 透明水彩  : 希釈率を高くして使用する
  ■ 不透明水彩 : 希釈率を低めにして使用する


と言う違いがありますから、使用する画材がどういったものなのかで描き方が変わってきます。 画材を買った場合、最初にどんな状態居なるのかを確認することになります。個人が趣味で絵を描く場合、


  ■ 用紙
  ■ 画材

を使用することになりますから、使用している用紙に対して購入した画材を使うとどんな傾向になるのかを最初に確認しておく必要があります。そのため、少しもったいない気がするかもしれませんが、購入した用紙の1枚を使って

  ■ 色見本を作る
  ■ ウェットオンドライのテスト
  ■ ウェットオンウェットのテスト
  ■ 色抜き
  ■ グラデーション
  ■ にじみの傾向のテスト

のように色の確認と塗る時の傾向のテストをしておくと描く時の判断をしやすくなります。

 

 不透明水彩を使って塗る場合、水の量を多くして希釈率を上げて塗ると透明水彩のように用紙の白色を使うことが出来るのですが、そういった塗り方をする場合、雲の白色を再現する場合には塗り残しておいて、そこに影色を追加するような描き方をします。

 

 

 

 塗り方としては、

 

 

のようになりますが、ここに虹色が入る場合、乾燥した後に

 

 

のように色を加えると変化を入れることが出来ます。また、水の量を少なくして希釈率を下げると

 

 

のようなはっきりとした色がでますが、乾燥後に同じように希釈率の低い状態で塗ると白色のような明るい色を重ねることが出来ます。

 

 

 小学校で使用している絵具を使ってもこんな感じで塗れるので

 

 

のような質感の違う表現をすることが出来ます。不透明水彩や透明水彩は乾いた後でも水が上に乗ると絵具が溶け出してしまうのですが、そうならないように塗り重ねると、

 

 

のように色の上に色を塗り重ねることが出来ます。また、

 

 

のように水を最初に塗っておいて、黄色でベースを塗り、その上に赤や青を塗り重ねていくと、

 

 

のように用紙の上で中間色を作ることも出来ます。クレヨンや色鉛筆は調合という概念がないので、用紙の上で色を作るしかありませんが、水彩絵の具でも用紙の上で色を作ることが出来ます。このように色が混ぜることが出来るので、生乾きの場所に三原色の三色が混ざる状態になたり、補色(反対色)が混ざるような状態が発生するとその部分が濁ってきます。

 

 基本的に絵具は調合が出来るので、赤と青を混ぜると紫色を作ることが出来るのですが、調合の比率で

 

 

のような色の違いを出すことが出来ます。このように二色の調合比率で色を作ることが出来るのですが、小学校だと、CMYで調合するのは難しいので、

 

  ■ 赤色

  ■ 青色

  ■ 黄色

 

の三色を基準として

 

  ■ 赤紫(赤色寄り) ← 紫色 → 青紫(赤色寄り)

  ■ 黄緑(黄色寄り) ← 緑色 → 青緑(青色寄り)

  ■ 黄橙(黄色寄り) ← 橙色 → 赤橙(赤色寄り)

 

のように考えて色の偏りを考えていくとどの系統の色7日をイメージしやすくなると思います。ここに明暗差を黒と白で与えて

 

 

  ■ 明るい場合 : 白っぽくなる

  ■ 暗い場合  : 黒っぽくなる

 
ことを含めて考えると色の方向を考えやすくなります。これを基準に、
 

  ■ 環境光

  ■ 反射光

 
などの影響で、物体の色やハイライトとシャドウの色が変わることがありますから、影の色を見た時に黒でない条件というのは環境光で影が黒つぶれしていない状態で環境光や反射光の影響を受けている状態になります。また、絵を描く場合だと、
 

  ■ 物体の凹凸ので出来る陰(シェード)

  ■ 物体が光で照らされた時に地面などの出来る影(シャドウ)

 
がありますが、基本的にこれは異なるマテリアルに照射しているものなので暗くなる傾向は同じですが、ベースカラーと物質による反射の傾向などが異なるので色彩が全く違います。
 
 その為、色を扱うときの最初の方法としては、
 

  ■ 赤色、青色、黄色の中に二色を組み合わせて色を作る

  ■ 二色の分量の違いで色の傾向を決める

  ■ 明るさの表現淡い色にする場合には白を混ぜる

  ■ 暗さの表現や深い色にする場合には黒を混ぜる

  ■ 明暗などをつけうる場合、元の色と混ぜる色は違う区画を使う

  ■ 白色の場所は用紙の白を使いうので塗り残しておいて、最後に白色を塗る

 
というような方右方で色奥海あさえと偏りを理解してから、3つの色の中のもう一色を微量ずつ混ぜることで色の濁りを作っていくことになります。ちなみに、先日の、
 
 
 
はウェットオンドライを使ったものになります。
 
 水彩絵の具の場合、用紙の上の絵具の量で乾燥後の顔料の量が変わってきますから、平面に塗った場所で水たまりになっていない場所と水たまり担った場所では乾燥後の色の濃度が変わります。その為、筆に絵具を取って、塗った時に意図的に水たまりが出来るようにすることで
 
 
のような濃度の違う表現をすることが出来ます。平塗の場合だと、この水たまりの部分がなくなるように筆王G化したり余計な部分は吸い取ることになりますが、水彩絵の具の場合、こういった表現をすることも出来ます。

 

 

 

回描いたもの            

 

 義務教育では割り箸ペンを使って描くカリキュラムもありますが、久しぶりに使ってみることにしました。家を探していたら、古のホワイトとインクが見つかったのですが、インクはパテのような状態になっていたので、これを使って描いてみました。

 

 イメージとしては絵具を取ってそのまま塗りつけるような感じで描くので、インクで描く様な画法とは程遠いものになってしまいましたが、

 

 

のような感じになりました。また、先日、古のクーピーペンシルが発掘されたので、バニッシュを使わずに筆圧を抑えてに色を重ねてどんな感じになるのか試してみたのですが、

 

 

のような感じで色がでました。

 

 

 

と色彩               

 

 絵を描いてネットで公開する場合には写真や動画を撮影すると思いますが、この時に光の状態や露出によって見え方が違ってきます。例えば、先日描いたものも

 

 

のような感じになります。光が青味がかっている場合だと、

 

 

となりますが、光源が違うと

 

 

のようになります。

 

 撮影をする際には光源の色で色温度が変わってしまうのですが、屋内は物凄く暗いので写真や動画の撮影をすると小型センサーの場合だと増感をしなければならないので、写真がざらついてしまい、本来の品質とは異なる状態になる場合があります。

 

 その為、ライトがない場合だと三脚を使ってカメラを固定して屋内の照明で照らしてスローシャッターでシャッタースピードをかせげば感度を下げることが出来るのでノイズの少ない状態で撮影することができますが、動画の場合だと、実用レベルでフレームレートが低いものでもシネマの24Fですから、スローシャッターを選択しても1/24までになるので、家庭用照明だと暗くなります。

 

 その為、動画を撮る場合だと、ライトで照らさなければ暗すぎて使用できない状態になります。

 

 

画を撮る場合            

 

 絵を描くメイキング動画などを撮る場合、人工の光を使うと電機の周波数が影響を与えることがあるので、それに準じたシャッタースピードを使うか、後処理でフリッカーを消す必要があります。

 例えば、59.94pのフレームレートで動画を撮影する場合、1/60だと 【 1/フレームレート 】 よりも速いので問題なく撮影が出来ますから、西日本だとコレに合わせておけば問題がないのですが、東日本では1/50ですから、59.94oの撮影が出来ません。

 出来るのですが、この場合、シャッタースピードと光源の点滅の間に誤差が生じるので映像にその点滅が入り込んでちらつくことがあります。そのため、59.94p撮影の場合だと、フリッカーをあとから消すことになりますが、24fで撮影をすると

  ■ 50Hz : 1/50で撮影
  ■ 60Hz : 1/60で撮影

の双方に対応できるので59.94pで撮影するときのように東日本だとフリッカーが出ると言う状態を回避できます。

 

 フリッカーは、ハイスピード撮影をするとごく当たり前に発生しますが、自然光のように点滅が存在しないものだと照度の確保すれば問題なく解消できますが、ハイスピード撮影は点滅している物を撮影しているので点滅している状態もスローで記録することになります。そのため、240f辺りからフリッカーが目立ち始めます。

 

 

更にフレーム数を増やすと

 

のようになりますが、フリッカーは後処理で消すことが出来るので、

 

のように点滅しない映像を作ることも出来ます。ちなみに、シーケンシャルを使う方法だとプロジェクトのフレームレートでショットのフレーム数が変わるのですが、同じフレーム数でもフレームレートが異なると、

 

 

のような違いが生じます。そのため、プロジェクトの状態も確定してニアに状態で映像を作るというのは実質的に無理(コンテの段階で破綻するのでありえません。)なので、いきあたりばったりでもカメラがあれば撮れるようなものではりません。

 

 描く時のメイキング動画の場合、一点光源で撮影する場合でも光源の位置で見え方が変わってきます。これについては、
 

 

の中で実際に行っていますが、同じものでもライティングによって全く結果が変わってきます。

 

 メイクイングの場合、必要になるのは用紙の部分ですから、そこにフォーカスが来ていれば問題なく撮影できます。そのため、そういった撮影は、 【 マニュアルフォーカス 】 を使用してピントを合わせておいて被写界深度を少し深めにしておきます。というのも、こういう撮影は大きな絵を描く条件以外だとマクロ撮影になりますから、被写界深度が浅くなるので、少し絞り込んだほうがピントがある範囲を広く出来ます。また、MFで固定するうとフォーカスロックがかかるので、ピントが迷うようなことはなくなります。AFで撮影すると、マイクラすら迷うことがある(謎すぎです。)ので、平面を撮影するような条件だとAFを使わないほうがいいです。実際に撮影してみたが、

 

 

になりますが、これがMFでフォーカスロックをかけたものになります。ちなみに、AF-Sで撮影したのが、

 

 

になりますが、個人宅の屋内照明では暗いので結構アンダーになりますから、こうした撮影をする場合にはワット数の高い撮影用の照明を用意して必要に合わせて照度を調整してから使用することになります。あと、デキューザーを入れたりバウンス光を使うとグラファイトのように光沢がでてしまうものでも影響を軽減できますが、マット水彩やチャコールなどはほとんど影響がないので、そういった画材だと必要な照度を確保して撮影することが出来ます。

 

 この場合、日中の屋内で窓がない場所とか夜の撮影の話になりますが、流石に撮影用の照明とジェネレーターを要しいて撮影するとなると結構なコストになるのでスマートフォンや小型センサーのコンパクトデジカメと三脚とフォルダーの組み合わせだけで撮影する場合だと、照度が足りなくなります。ただし、日中の南の窓の光はかなり強いので、夏場だと10時〜15時辺りの光を使うと高額な照明器具レベルの光を得ることが出来ます。

 

 夏場の南の窓の光で絵を描くと夏場にビニールハウスで作業をしているレベルで結構な暑さになりますから、季節を選ぶと晴れた日であれば自然光だけでも結構な照度なので、増感が必要ない状態になりますが、夜や日陰だとISO 800以上にしないと真夜中のような暗さになります。

 

 撮影をする際には、描く時のカメラの位置などを決める必要がありますが、真上から撮る場合だとライトの位置を考えないと三脚の影が出るので、こうした撮影だと、

 

  ■ フリーアングル雲台

  ■ 自由雲台

 

を使用することになります。また、定点ではなくカットで始点を変更する場合だと

 

【 ショットを収める際に余計なものが写り込まないようにする 】

 

必要がありますから、事前その撮影用の空間を作る必要があります。この作業が大道具や小道具を使ったセットづくりになりますが、シーンが適切に撮影できるように光も含めた環境を作る必要があります。

 

 ちなみに、先程の動画は全て屋内照明として販売されている電球を使ったものになりますが、編集時の後処理などを全く入れない状態のものになります。

 

 映像を作る場合、メイキングだと柄の部分が主題にになるのでそれをどう撮るのか?と考えることになりますが、デジタルの場合だと、キャプチャーをすればいいので、マシンスペックが高い場合、ソフトでの作業をOBSで録画すれば問題なく素材が出来るので、その後にどういった物を重ねればいいのかを考えながら作っていくことになります。OBSは、配信時の画面構成をそのまま記録できるのでカメラのキャプチャー映像をPinPやクロマやロトスコープで抜いた状態で使用することも出来ますが、OBS内で合成した状態でライブ配信をするような形で録画をしてその素材を変数することも出来ます。

 

 

 今回もコピー紙に描いており、Panasonic Lumuix DMC-TZ85で撮影しています。