Blenderは動画制作をする上において、相当色々な事が出来る物になっていますが、グリースペンシルが凄いことになっているので、手描きのアニメーションも作れます。

 

 グリースペンシルについては、

 

で触れましたが、かなり色々な事が出来るようになっています。

 

 機能については、2.79bと2.8で紹介しましたが、2.79bの段階でフツーにペンタブレットで描けるレベル(デジエを描くツールの描き味)に達していたので、凄いことになっていたのですが、このツールにはスタビライズの項目が 【 手振れ補正 】 という名称ではない状謡で実装されているので、もしかしたら、使っていない人も居るかもしれないので、今回は、それも含めてグリースペンシルについて書こうかなと思います。

 

 とりあえず、ペンタブレットとかで描いてしまうと、個人のラインを引く能力で条件が変わってしまうので、 【 明らかに描く機材でもないでもない物で描いてブレの状態を確認する 】 ほうが確実なので、今回も、 【 絵を描く場合には、真っ先に条件から排除すると思われるトラックボールを使用する 】 事にしました。

 

 とりあえず、手振れ補正機能を使うと、トラックボールでも

 

 

のようなラインを引けるので、今回は、これについて紹介します。

 

U Iの説明                       

 

 グリースペンシルですが、2.9では、オブジェクトとして追加して使用するので、 【 SHIFT 】 + 【 A 】 でメニューからグリースペンシルを追加します。すると、

 

 

のようにグリースペンシルが追加さえっるので、このオブジェクトを選択後にプルダウンから 【 ドロー 】 を選択します。

 

 

すると、左側のメニューが

 

 

のようにブラシに変わります。こうすると、アノテーションのようにレンダリングされない物ではなく、レンダリングが可能なオブジェクトとして扱えるようになります。ブラシを選択すると、

 

 

のように 【 ツール 】 を表示すると、ブラシノプロパティが表示されます。

 

 

 インを引く                      

 

 ペンタブレットを使ってそのまま引くと、揺らぎを拾うこともありますが、結構フツーにラインが引ける上に筆圧も拾ってくれると思います。トラックボールを使うと、

 

 

のように揺らぐので、揺れないように調整をします。

 

 この時には、画面上部のストロークの項目で設定する事になりますが、

 

 

の項目の中の一番下の

 

 

の 【 ストロークの安定化 】 の項目で調整します。適応する場合には、☑を入れる事になりますが、このチェックを入れて、半径を変えると、ストロークの遅延が変わります。これも 【 描いた後にブレを補正してラインを描く機能 】 なのですが、半径を小さくすると遅延を小さくできます。そして、

 

 

のようにストロークの端をトリムと言うのがあるので、これを用途によって使い分ける事になります。とりあえず、

 

 

のようにカーソルとラインの間に空間があり、その間をラインが走っていますが、こうしたラインもきれいに引くことが出来るのですが、閉じるまでの間の形状と言う仕様があるようなので、これを描き切ると、

 

 

のように最初に閉じた部分までの形状が生成されます。右側のラインもトラックボールでフリーハンドで描いているのですが、

 

 

のような曲線の段階の線の揺らぎは存在しません。

 

 

 

 ブジェクトの管理                 

 

 グリースペンシルは単体のオブジェクトなので、同じ場所に書いてもオブジェクトが異なる場合、ラインは干渉しません。

 

 また、オブジェクトですから、

 

 

のような状態でも 【 G 】 キーで移動が出来るので、

 

 

のように配置できます。その為、フレーム内に登場させる美術と作画についても同様の方法で分ける事が出来るので個別のオブジェクトで分けておけば、そのままシーンの作成ができます。

 

 オブジェクトはライトの影響を受けるので、レンダリング時にラインの状態を一定にしたい場合には、

 

 

のように光源の種類を 【 サン 】 にしておくと

 

 

のように影が出なくなります。あと、シーン内で影を落とす必要がない場合だと、影をオフにしておくと余計な影が出なくなります。

 

 

 の種類と加工                   

 

 マウスやトラックボールの場合、筆圧感知と言う概念がありませんから、一定のラインを引くことになりますが、スカルプトを用いる事でラインの太さを変更できます。モードを変更すると、

 

 

のようにブラシが変わり、

 

 

のようにプロパティーも変わりますが、ラインを太くする効果もあるので、スカルプトでラインの強弱を変更する事ができます。つまり、入りと抜きをスカルプトで調整する事ができます。

 

 次に、ラインの種類ですが、直線や円なども引けるので、

 

 

 

の用意直線を用意して、

 

 

のような他角形を描くこともできます。しかしラインが長すぎる部分があるので、これを消そうと思った場合、消しゴムツールを使うと、

 

 

のように余計にな部分を消す事ができます。ブラシの種類は、

 

 

ほどあるので、

 

 

のようにブラシのサイズを並行しながら塗りつぶすように描くこともできます。

 

 

 の色とレイヤー                  

 

 ここまではストロークの色を白で行っていますが、この色はマテリアルで指定できます。

 

 

のようにマテリアルを追加すると、

 

    ストローク

    フィル

 

の色を指定できます。ラインだけの場合だと、ストロークだけを指定して、塗供奉島で指定する場合だと、フィルを指定する事になります。

 

 これを黒に変更すると、

 

 

のように描いたものも黒いラインに変わります。グリースペンシルで指定したラインがその色になるので、線画の場合には専用の色のマテリアルを用意して負うことになります。

 

 単一のグリースペンシルにはレイヤーの階層を実装できるのですが、これは、ぐるーすペンシルのプロパティーで指定できます。

 

 

画像を見ると、レイヤー効果も使用できるので色同士の重ね合わせで色のコントロールをすることも出来そうです。

 

 前日も紹介しましたが、CGの場合、

 

■ スクリーン                      

 

■ 乗算                          

 

のような合成が可能で、RBGのスクリーン合成とCMYの乗算合成が行えるようになっているので、レイヤー降雨化を使う事で影やハイライトのコントロールや色の調整もできますが、グリースペンシルもフィルやストロークの重ね合わせをした場合に、そう言った効果を得る事ができます。

 

 

 ラックボールで描いてみる           

 

 とりあえず、

 

 

のように描いて色を変えます。

 

 

そして、カラーを増やして、

 

 

 

 

のように描いていきます。そして、

 

 

のようなラフが出来たら、拡大して、

 

 

のような感じで描いていき

 

 

のような感じでラフをrが居ていきます。とりあえず、トラックボールを使っていますが、こんな感じでノラインを引くことができます。ペンタブレットや液晶タブレッドだと、入りと抜きの時の力加減による線の太さの変化をそのまま反映できるので、ここに筆圧の情報も含めて描けますが、グリースペンシルでトラックボールで描くとこんな感じのラインになります。

 

 ィルターを使う                  

 

 グリースペンシルにはフィルターが用意されており、

 

 

のように専用のプロパティーが用意されています。ここで、

 

 

のような効果を追加できるので、

 

 

のようにドット絵にしたり、

 

 

のようにグローを加えることも出来ます。フィルターを使うと、

 

 

のような処理も実装できますし、反転も行えます。

 

 

また、フィルターは重ねる事が出来るので、

 

 

のようにピクセルとグローを組み合わせる事もできます。

 

 

回の作業環境                   

 

  ■ Core i5 650

  ■ H55M-Pro 

  ■ DDR 1333 2GBx2+1GBx2(DUAL CH)

  ■ Quadro K620(PCI Express x16 【GEN2動作】)

  ■ SATA HDD

  ■ WINDOWS 10 x64 (20H2)

 

  ■ Blender 2.92.0 (x64) 

     https://www.blender.org/

 

  ■ Gimp 2.10.18 (x64)

     https://www.gimp.org/