カメラを使う場合、レンズの選択で結果が異なりますが、単焦点レンズを使うと綺麗に撮れる傾向があります。この理由は色々ありますが、やはり、ズームレンズと比較するとレンズが一つの焦点で設計されrている可変ではない構造なので、ズームレンズよりもきれいに撮れます。

 

 また、こう言ったレンズはズーム構造がないので、解放F値が明るい製品が多いので、暗所にも強いのですが、単焦点レンズを選ぶ場合、機能を生かして使うと意図した写真が撮れます。

 

 今回は、そんな単焦点レンズについて書こうかなと思います。

 

 

焦点レンズとは                  

 

 このレンズは、焦点距離が一つしかないレンズになります。その為、レンズの焦点距離で発生する奥行きと画角がレンズによって違ってきます。このレンズは円周魚眼から、超望遠域までありますが、一本のレンズで一つの焦点距離しか使えないという欠点もあります。

 

 その為、画角がさっぱり解らないけど、レンズは何を選んだほうがいいだろうか?と考えると、最初から単焦点レンズを選ぶと寄れないとか、狭いとか色々感じることがあります。

 

 デジカメを例に考えると解り易いのですが、デジカメの多くはズームレンズを実装しており、焦点距離の選択肢も結構広いです。明るいレンズ構成でも5倍(この倍率というのはテレ端がワイド端の何倍なのか?という表記になります)位ありますから、焦点距離の選択肢があります。レンズの倍率ですが、同じ倍率のレンズだと、ワイド端が広い場合だと、テレ端の焦点距離は短くなりますし、テレ端が長い場合だと、ワイド端は狭くなります。1/2.3型センサーで倍率の高いレンズを実装した超望遠デジカメがありますが、こうした製品はワイド端もある程度広くてテレ端の焦点距離も長くなっているので、夜には弱いのですが、3DCGツールでカメラオブジェクトを使っているような焦点距離を使えます。ニコンのP1000については、広角レンズから天体望遠鏡まⅮ根お焦点距離の製品を持ち歩いているのですが、3000mmの焦点距離というのは、天体望遠鏡単体の焦点距離では販売されていないので、接眼レンズ側で倍率を上げてそう言った焦点距離にすることができますが、建物の鉄柱や土管や太い電柱のようなサイズになります。そう言うのが小型センサーを使うとコンパクトに運べるようになりますが、こうした製品だと、焦点距離の変化を確認しながら撮影でき、自分の好きな画角を探す事ができますし、自分が多く撮る被写体で使う焦点距離も理解できます。その為、カメラを向けて自分が好きな画角を探すという点では、デジカメのように焦点距離の選択ができる製品のほうが探しやすいです。

 

 ただし、現在は、スマホで写真を撮れる時代なので、スマホで撮っている焦点距離が気に入っていて、暗所の品質が怪しいとか、もっときれいに撮りたいと思った場合、その焦点距離になる単焦点レンズを選ぶと、画質は間違いなく高くなります。と言っても、現在のスマホは広角レンズと対角魚眼みたいなレンズなので、結構なお値段になりますが、そう言った選び方もできます。

 

 スマホのない時代だと、デジカメを購入して何が使いたいのか?を考えて選ぶしかなかったわけですが、フィルムの時代はカメラを買わない事には撮る事すらできないので何一つ解らない状態になるので、更に判断基準すら存在しなかったわけです。

 

 現在は、PCがある場合だと、Bkenderをインストールして、任意のオブジェクトを配置して、セットを組んでライティングを行って、構図を決めて焦点kyロ位の変化を見ながら、自分はどの焦点距離が好きなのか?を確認する方法もありますから、事前にどんな感じのものになるのかを確認して選ぶ事ができます。

 

 とは言っても、【 寄れない、狭い、自由度が狭い 】 というのは単眼レンズモジュールのスマホで体感する内容ですが、ズームレンズは暗いのですが、こうした部分を少しだけ解消できます。

 

 レンズ交換式製品で単焦点レンズを選んだ場合、スマホや高倍率ズームのデジカメと比較するとセンサーサイズの大きな製品が多いので、こうした製品と異なる点として、ズームレンズでも解放側で撮ると被写界深度が浅くなりますし、暗所に強いです。

 

 暗所に強いと書くと解りにくいのですが、多くの場合、この表記の場合だと、増感耐性なので、暗い場所でISO感度を上げた時にノイズが少なく、ディテールも残る状態で像が出ます。流石に、AF性能となると、センサーが暗所対応になっている必要があるので、-3EVとかでAFがきっちり会うような製品のほうがいいですが、基本的に、薄暗くなった時の品質は大型センサーのほうが良好な結果になります。

 

 カメラを選ぶ場合、

 

 ■ レンズの性能

 ■ 受光面の面積(センサーサイズ)

 

が光を取り込むまでの処理になるので、これは、フィルムでも同じです。フィルムの時代は、センサーではなくフィルムですから、この特性は共通しています。

 

 フィルムの場合、ボディー性能もありますが、感光体に添付さえれた薬品の化学反応で光を切り取っているので、シャッターを切ってでミラーアップで光を感光体に当てて露光を当てた状態がそのまま記録されますが、デジタルの場合、イメージセンサーで得た光を電気信号に変換して画像処理エンジンでデジタルデータに変換して、絵作りを行っています。

 

 その為、デジタルの場合、イメージセンサーと画像処理エンジンの性能で絵作りが変わりますが、レンズの性能もその中の一つになります。

 

 

焦点レンズのメリット              

 

 単焦点レンズは、明るい物では、F1.0よりも明るい物があり、小型センサー用ではなく、フルサイズ用のレンズまで存在します。その為、ズームレンズだとフルサイズだとF2.8の高級レンズがありますが、そうしたレンズでは得られない被写界深度の浅さを使用できます。

 

 

 レンズは、絞って使うとシャープにできますが、単焦点レンズの場合、解放側が明かるので、スタート段階の被写界深度がかなり浅いため、調整幅がかなり広くなっています。その為、描写の選択肢が、F2.8スタートのレンズよりも広いというメリットがあります。

 

 あと、光学系についても、ズームレンズよりも収差が少ないレンズが多く、いいレンズを選ぶと、焦点距離は固定されますが、描写が異なります。

 

 

 

焦点レンズを使う                

 

 基本的にレンズ全般に言えることですが、そのレンズの一番いい条件で使いたい場合、1段~1.5段絞って使うことになります。そうすると、シャープな像が得られるので、F4のズームレンズだとF5.6位で撮ってみると解放側よりもシャープさが増すはずです。また、ボケの感じも少し絞ってみると口径食(レモン型にぼける状態)も解消します。

 

 この辺りも、レンズで種類が違ってくるのですが、レンズを使った場合だと、解放側と、1~1.5段(この段数の数値に1.4をかけた数字を開放側のF値に足した数値の範囲で調整して撮ってみてください。)で試してみると、レンズの性能が見えてきます。

 

 単焦点レンズの場合ですが、F1.4のレンズだと、F2.8位で使うと結構シャープな感じになりますし、F4.0まで絞るとシャープになります。(フルサイズの場合。)

 

 フルサイズの場合だと、F4~F8まではシャープな部分が多く、F16位になると、回折の影響が出始めます。F22まで使うと全体的なディテールが減って来るのですが、被写界深度を優先する場合、絞り値を上げていくことになります。(解説でユルくなってくるので、それをカメラの実装されている回折軽減機能でどうにかするか、もしくは、RAWで撮影しておいて、シャープネスで調整するか、ハイパスの素材を一つ追加して、オーバーレイしてみるとディテールが出てきます。その為、ディテールについては、カメラ側で撮影段階に追加する方法と、RAWの状態で撮影しておいて、調整すると、是体的なディテールの状態もコントロールできます。また、RAW現像ソフトでは解説を補正できる物もあるので、そう言った機能を使う方法もあります。)

 

 単焦点レンズの場合、開放で撮ると、ディテールを消したい部分を滑らかにしてピンポイントで狭い範囲のディテールを残す場合だと、解放側で撮る事になります。

 

 そこから少し絞ると被写界深度の深さが出るのでディテールのコントロールができ、解放側では出なかったコントラストなども出てきます。その為、解放側だと解けるように滑らかになっていたディテールがしっかりと出るようになります。その時に、被写界深度ℍから外れた場所のボケの感じも色が出てきます。

 

 こうした時に、解放のF2.8のレンズと、F1.4を絞ってF2.8にした場合だと状態が変わるので、そうした点で質感が違ってきます。このような変化が単焦点レンズのメリットになります。

 

 

 ンサーサイズと変化               

 

 単焦点レンズですが、センサーサイズが異なると光の入り方も変わってきますから、物理的な法則によって絞りの値が変わってしまいます。その為、センサーサイズが違うと被写界深度が変わってきます。この数値ですが、35mm換算をした時のレンズの焦点距離の変化が段数と同じ状態になりますから、フォーサーズだと2段分位絞った状態になるのでマイクロフォーサーズのF2のレンズの状態だとフルサイズのF4相当になります。二段分絞った状態という事は、ISO感度の段数も2段分違うので暗くなります。

 

 その為、カメラのセンサーサイズで解放からスタートした時のの被写界深度の深さが変わってきます。この段数の違いは、シャッタースピードに直結するので、ISO感度を稼げるのですが、大型センサーは被写界深度が浅くなるので、ポートレートのように開放で被写界深度を浅くして背景をボカして撮る場合だと、2段分のISO感度のアドバンテージはかなり大きいので、マイクロフォーサーズとフルサイズでは結構な差が出ます。また、増感耐性やダイナミックレンジはセンサーサイズに比例するので、同じ設計のセンサーでサイズだけ変えた場合には、完全にサイズによるアドバンテージが出てきます。そうなると、絞って撮って増感の必要が出てくるような条件だと、ノイズ耐性が高い成員を使うことになります。

 

 誰でも彼でもフルサイズという訳にはいかないとは思いますが、光学的な仕様としてはセンサーサイズによる特性として、増感耐性が高いので、天の川や星空のように増感と長時間露光を行う場合大型センサーが効いてきます。また、フルサイズだとF1.4のレンズをF2.8位まで絞って星にフォーカスをあわせて撮影するとシャープな写真が撮れます。

 

 風景を重視する場合、増感を行い、シャッタースピードもそれ程遅くできないので、超広角レンズで撮る事になりますが、感度によるノイズの影響が少ないので、そうした撮影が可能です。

 

 

 点距離による違い                

 

 単焦点レンズの場合、焦点距離の選択肢はありませんから、レンズの焦点距離のみを使うことになります。この特性から、単焦点レンズでは、ワーキングディスタンス(レンズの前面から被写体までの距離)のコントロールでしか、被写体に寄る事が出来ません。

 

 どのレンズもそうなんですが、被写体にフォーカスが合うのは、レンズの最短撮影距離になります。デジカメの場合だと、レンズの前面からになるので、最短撮影距離はワーキングディスタンスと一致するのですが。レンズ交換式製品の場合だと、センサー面から被写体までの距離になります。

 

 この距離を調整してフレーミングすることになりますが、被写体をフレーム内で小さくする場合には、撮影者が遠くに行けばいいので問題がないのですが、被写体に寄る場合には、少なくとも被写体に近づけるような条件がなければどうにもなりません。その為、長い焦点距離だと広く撮れませんし、広角レンズのように広く撮るレンズでは、被写体に近づけない場合だと、ワーキングディスタンスを縮めることができませんから、被写体が小さくなってしまいますが、こうした焦点距離が固定されている条件を踏まえて撮る事になります。

 

 

■ 広角レンズ                     

 

 広角レンズは距離の伸長効果があるのですが、パースが付くので、あおりや俯瞰で、高さなどを表現するのが得意ですが、並行で撮ると奥行きのある表現になります。あと、前面の物が大きく印象的に映る特性があるので、風景のように広く撮るという方法もありますが、広角レンズは、被写体を中央において寄って撮ると被写体を強調できます。ただし、歪みが出るので、レンズの焦点距離でどう言った変化が出て、どんな感じでフレーミングするといいのかを考えて撮る事になります。

 

 広く撮るという選択で広角レンズを使うことがありますから、風景や屋内撮影をする場合には広角レンズが有効ですが、寄って撮っても面白い効果を得られます。

 

 

■ 標準レンズ                     

 

 標準レンズは見た状態に印象になるので、ステレオグラムを撮る場合に、極端なパースがつかずに済みます。ただし、マクロのように寄る場合だと、サイズによってはパースが付きすぎることがあるので、焦点距離を少し変えることがあります。人の目で見た人のサイズを少し引きの状態で撮るような場合だと、左右の黒目の光軸の間隔と左右のレンズの光軸の間隔と一致させると、目で見た時の立体感をそのまま得ることができます。と言っても、子供と大人では顔のサイズが違うので、ステレオグラムを見る場合には、個人で視差に違いが発生します。この視差の崩壊を被写体の距離で調整することになりますが、デジタル処理だと、左右の像の位置関係を調整する事で視差調整を行う事になります。アナログとデジタルではアプローチが違いますが、50mmの場合だと、見た時の印象に近くなります。ただし、人の視野角よりも標準レンズの画角は狭いので、見えている範囲の印象だとパノラマを撮るという方法もありますが、意識が行っている物の印象だと、50mmで撮影して持ち帰るとその印象になります。現在は、スマホの望遠レンズとしてこれに近い画角が使用されています。

 

 

■ 中望遠レンズ                    

 

 標準寄りも少し焦点距離が長いレンズが注望遠レンズと呼ばれますが、被写体のアップを撮るのに向いていて、ポートレートなどでも使われるレンズです。望遠側なので、被写体に寄って、被写体と背景の距離を遠くすると、背景ボケが強く出るので、被写体を強調して背景をぼかして撮りたい場合に向いています。結構後ろに下がる必要がありますが、全身を撮る事もできますし、アップを撮るのにも向いています。

 

 80-120mm位のレンズがこの範囲になりますが、この辺りのレンズは結構圧縮効果が出るので、前景と被写体の位置関係が肉眼で見た時よりもかなり近い場所にあるように映ります。

 

 

■ 望遠レンズ                     

 

 これは、遠くの物を撮る場合に使いますが、5m先の物を大きく映したい場合に使うレンズになります。それ以上になると超望遠レンズになりますが、望遠レンズの場合、180mmのようにポートレートでも使用例があるレンズもありますが、200mmのような焦点距離を使うと、同じ場所の被写体でも状態が変わってきます。例えば、50mmで背景含めて二―ショット位の状態だとすると、80mmだとウェストくらいまでになり、135mmだとバスとショット位になります。そして、200mmだと、上の空間がなくなり被写体が上下に収まった状態でのバスとショットのようなサイズになります。当然、距離の圧縮効果が入るので、背景のサイズも200mmになるとかなり大きくなります。

 

 

■ 超望遠レンズ                    

 

 主に野鳥やスポーツや航空撮影などで使われる焦点距離ですが、月を撮る場合などもこの焦点距離を使います。最大で800mmなどがありますが、サンニッパやヨンニッパやゴーヨンの名前で呼ばれているレンズですが、これにエクステンダーを使う事でエクステンダーの倍率分だけ絞りの値が増えますが焦点距離を稼げます。

 

 800mm以上と言うと、超望遠デジカメ相当なので、APS-Cやマイクロフォーサーズで使うと、月を結構大きくフレーミングできるような焦点距離になります。