先日は、

 

■ 撮影時の基礎的な事

 

にて、カメラの仕様による違いや光の違いtについて書きましたが、カメラが違うと結果も違ってきます。これは、センサーサイズや解放F値が異なると、照度が同じでも露出が違ってきます。また、暗所でライトを持ちて照度を上げる場合だと、センサーサイズが小さい場合、増感をしないほうがいいので、照明で照度を上げて露出を増感をしないようにしたほうが品質は高くなります。とは言っても、画素数やセンサー性能がありますからレンズが同じであっても結果が違うので、その製品の特性を理解する必要があります。理解を深めることで、その製品の上限とその製品の弱点が理解できます。つまり、苦手分野と上限が理解できれば、その製品で何がダメでどうすれば、そのダメな部分を補うことができるのか?を考えることができますから、何をすればいいのかが見えてきますし、出来るk十とできないことが解れば、その機材で高画質を目指す場合、どう言った条件にすればいいのかも見えてきます。

 

 その為、理解もせずに物を使うと大抵の場合本来の機材性能の1割も出せていない場合もありますし、本来だと綺麗に撮れる条件であっても知識と能力がないとまともな品質が出せない場合があります。

 

 とりあえず、今回は機材の特性などについて書こうかなと思います。

 

 

 

 メラの仕様                      

 

 撮影時において、前述の条件と露出の設定や、光の条件を最適にするというのは共通していますが、カメラの仕様で出来ることが異なります。これは、調整できる項目や実装機能の違いなどもありますが、センサーサイズやセンサーやレンズの世代による設計の違いなどもあります。

 

 基本的な光の状態と構図と露出などのように共通して存在している物がありますが、露出についてですが、レンズのF値が同じでもセンサーサイズによって被写界深度や明るさが違いますから、何を使うかで意図した状態にする場合の設定が異なります。ファインダーの向こう側の状態を作るのは同じですが、その時に増感が必要になると、1/2.3型センサーだと殆ど増感に依存することができませんから、環境の照度でどうにかするしかありません。そうなってくると、大型センサーの製品と異なり、増感による調整ができなくなります。

 

 これは、カメラの特性によって撮影時の設定が変わってくるという事例の一つですが、レンズ一体型製品の場合、レンズ特性で結果が変わってきます。レンズやセンサーや画像処理エンジンの世代で絵作りが変わりますが、レンズの作りによってゴーストの出方が違います。

 

 Lumix DMC-TZ85で以前、傾向を

 

■ つぶやき

 

で紹介しましたが、

 

 ■ ゴーストの傾向                    

 

のように盛大にゴーストが出ます。ゴーストは解放側で撮影すると目立たなくなるのですが、ゴーストの出やすいレンズもありますから、一体型だけではなくレンズ交換式製品でもレンズ性能でゴーストの出方が違ってきます。

 

 その為、カメラの傾向を知って、その上で使えない状態になる物は構図から外す必要があります。通常はそうならない機材構成にするのですが、個人の場合、目的でカメラが決まってくるはずですから、そうなると、カメラも予算と目的で違ってきます。そうなると、カメラの特性を知って使う必要が出てきますから、逆光に弱いカメラだとそうした条件を外し、斜光で栄養を受けそうな場合だと、ハレ切り(太陽光の入る場所にひさしや遮蔽壁を作って影響を受けなくすること)をすることで影響を軽微にすることもできます。同じカメラで逆光と言っても

 

 ■ 夕日の写真1                     

 

 ■ 夕日の写真2                     

 

のように夕暮れ時の太陽ではゴーストは出ませんからこうした撮影だと問題がないのですが、日中の日差しは強すぎるので、ゴーストが出ます。また、屋内照明でもライトにカメラを向けるとゴーストが出るので、逆光にひたすら弱いレンズ構成がありますから、機材性能を理解して撮る必要があります。夜に該当がある場所で空を含めた構図で撮影をしていると、街灯の光でゴーストが出て、何か飛んで行った後に消えるというような映像が取れることがありますが、これは、カメラのレンズ内の光の状態で発生したノイズの類をセンサーで記録した結果そう言った物が映り込んでいたというだけの話になります。これはビデオカメラでもレンズ性能が悪いと出てしまいますが、防衛相や国防総省のレーダーや衛星がいくら高性能でも

 

【 個人のカメラのレンズ内で発生した光学的なノイズによる

現存しない物体を検知することは不可能】         

 

ですから、UFOではなく収差がそのまま記録されただけの場合もあります。カメラの場合、Hα透過率が高かったりローパスレスだと赤外線も撮れるのですが、基本的に人の目で見えていない物が取れることがあります。ゴーストもその一つですが、フレアやスミアなどもその一例です。

 

 とりあえず、CCDの時代の製品だと逆光耐性は皆無でしたから、ひどかったのですが、CCD実装のFinePix Real 3D W3の場合、圧倒的な逆光耐性のなさなので、

 

 ■ 逆光の写真(ステレオグラム)           

 

のように、フレア、ゴースト、スミアのオンパレードで、むしろ神々しさすら感じる荒れっぷりになっています。(水木しげるロードで撮影)

 

 なんだか、後処理でエフェクト入れて演出でもしたかのような物凄いことになっていますが、シャッター切っただけでこの状態です。w

 

 当然、こんなものが肉眼で見えている訳がありませんから、ここに行ってもこんなものが見えるわけではありません。(レンズの収差の類ですから。)

 

 写真だと光源に対して長時間露光を行うと出ることがありますが、ゴーストがほとんど気になったことのない、Cybershot DSC-R1でも

 

 ■ 満月の日の星野撮影                

 

 ■ 夜の長時間露光                   

 

 ■ 光源のある場所の長時間露光         

 

なんだか一番最後の写真のモヤモヤが動物っぽくてかわいい事に最近気が付いたのですが、偶然の産物でなんだか意図しない物が写っていました。ちなみに、この写真は、

 

 ■ 24mm

 ■ F2.8

 ■ ISO 160

 ■ 180sec

 

で撮影しています。(これは、RAWで撮影して現像しています。)

 

 写真の場合だと、こんな感じで増えrが出ることがありますが、タイムラプスなどのようにシーケンシャルファイルで動画を作る場合だと、露光時間とインターバルを設定できるので、長時間露光で枚数を撮影することも可能になりますが、その場合、ゴーストが出にくいレンズ構成でも光源があるとゴーストが発生することがあります。

 

 ちなみに、Lumix DMC-TZ85の特性については、

 

■ つぶやき

 

で触れていますが、シーケンシャルだと結構自由度の高い表現ができる物の、動画だとこんな明るさにすること自体が無理なので、かなりアンダーな状態になります。レンズ性能が嘘のように高い、ニコン P1000でも動画での増感だと暗いですし、ISO 6400位のソースをグレーディングするとノイズまみれで結構酷いことになります。その為、小型センサーはレンズを良くしてもやっぱり暗所には弱いという特性があります。

 

 レンズの口径が小さい製品で1/2.3型センサーだとそう言った傾向がありますが、これに加えて、長時間露光に対応していない製品が多いです。Lumix DMC-FZ300や1型センサーの製品だと露光時間を長くできますが、基本的に、小型センサーの製品だと、増感+長時間露光と言う選択肢が存在しません。動画では、最も遅いシャッタースピードがシネマの1/24(ですが通常はフレームレートの倍の数値を分母にして使用します。)ですから、1/24以下のシャッタースピードの選択ができません。Lumix DMC-TZ85の場合、メカシャッターにすると、ローラクスモードのようにスローシャッターにすることができますから、

 

 

 

のような感じの映像を撮影できます。この設定で1/2の速度で動画を撮影できますから、タイムラプスとは異なり、通常の動画撮影時に電子シャッターの設定にしてマニュアル露出で変更するだけでビデオカメラのローラクスモードのような残像が残る形で動画の記録ができます。

 

 ちなみに、GH5だとバリアブルフレームレートで1/2の選択ができるのでこうした撮影をライカレンズや明るい単焦点レンズで使用することが出できますが、タイムラプスでの残増感のある映像を撮ることができます。α6400も動画では1/4まで使用できるので、後処理で高速にして動かす前提で考えると、色々できそうですが、この場合、紙芝居のような感じの物になりますから、通常の動きを撮影することはできません。その為、通常の撮影時のフレームレートで明るく撮る場合には、大型センサーの製品を導入することになります。

 

 

 メラの選択                      

 

 動画を撮る場合、ビデオカメラとDSLR製品だとどちらがいいのか?と悩むことがありますが、ビデオカメラの場合、DSLR製品と異なり、時間制限がなく動画を撮影できます。つまり、記録上限と言う物が切られていません。その為、学校行事などのように取り流しの部分が多くなりそうな条件だと、ビデオカメラのほうが都合がいい場合があります。あと、DSLR製品ではほとんど実装されていないのですが、ビデオカメラだとタイムコード対応になっているので、マルチカム撮影をする場合に、タイムコード参照で合わせやすいという利点があります。この機能があるので、フィールドレコーディング製品などでタイムコード記録を行うと、タイムコード参照で同期ができるので、高音質なソースを使ったり、チャンネル数の多い音声を記録した場合に動画と同期することができます。

 

 その為、ビデオカメラにはビデオカメラのいい部分もありますが、コンシューマの製品だと、小型センサーの製品しか存在しないので、暗所に弱いという特性があります。大型センサーの製品でも、1型ですし、フルサイズの製品も出ていますが、これは完全に業務用なので、価格が物凄いことになっています。

 

 センサーサイズが大きい場合、被写界深度が浅くなるので調整幅が広くなり、増感耐性が高いので暗所でもノイズが乗りにくくなるので、増感できる幅が広くなります。また、センサーサイズとダイナミックレンジは比例するので、記録時の階調はセンサーサイズが大きいほど多くなります。その結果、センサーサイズとディテールの細かさが比例します。その条件で考えると、暗所での撮影まで考えると、大型センサーの製品を選ぶことになりますが、コンシューマのソースで記録することを考えると、DSLR製品だと大型センサーの製品の選択肢が多いです。

 

 ただし、前述のようにタイムコード非対応なので、そうした点ではビデオカメラのような利点はありません。ただし、GH5はタイムコード対応なので、基本的に上位製品であれば、ビデオカメラ以外でもそう言った記録ができます。これは、業務用カムでは当たり前に使用できる機能ですが、音声をカメラの記録コーディックよりも高音質にしたり、PA製品と合わせて入力チャンネル数を多くする場合や入力するマイクの数などが多い場合だと、同期の必要が出てきますから、そう言った編集時に必要になります。

 

 とは言ってもコンシューマのエントリー製品のビデオカメラやDSLR製品の多くはタイムコード非対応ですから、音声か波形参照での同期を行うことになります。こう言った処理が、DavinciResolveでも行えますが、近年の製品では音声と映像の同期ができるツールが増えています。

 

 基本的に、ビデオカメラとDSLLR製品では考え方が違うのですが、暗所撮影の場合、

 

 

  ■ ビデオカメラの上位製品   : 赤外線暗視カメラ

 

  ■ 大型センサーのDSLR製品 : 高感度カメラ

 

 

ですから、前者は、赤外線で暗所を照らして明るく撮る方法ですが、これは、カラーではなく緑がかったモノトーンの映像になります。ただし、0luxでの撮影が可能です。これに対し、大型センサーのDSLR製品では、増感によるアプローチなので、ノイズが増えますが、カラー状態で、周囲の明るさを上げることができます。この辺りの機能が、10万円台のコンシューマのカメラで対応しています。また、前述のように、スローシャッターによるローラクスモードをDSLR製品とビデオカメラで実装しています。

 

 その為、動画を撮る場合に、どう言った設定ができるのかで出来ることが変わってきます。ただし、高感度撮影とローラクスを使いたい場合だと、DSLR製品になります。増感はできませんが、カメラだけでナイトショットとローラクスが使えるのがビデオカメラになります。

 

 

■ カメラを選ぶと時の必須状条件         

 

 動画を撮影する場合に、カメラを選ぶ場合ですが、拡張性はある程度あったほうがいいので、そうした点は軽視できません。まず、その条件で考えると、アクセサリーシューがついていたほうがカメラ単体で色々追加できますから便利です。ライトとマイクを付ける場合だとアクセサリーシュー(コールドシュー)がついたプレートがあって、そう言った製品をシューティンググリップに固定して、カメラにマイクを実装して、シューティンググリップにビイデオライトを実装すると明るさを確保しながらカメラの実装マイク以上の音にすることもできます。これと同じような使い方として、アクセサリーシューに三脚ねじを追加できる製品を追加して、その上にPCMレコーダを乗せるという選択肢もありますが、基本手kにビデオカメラにはケージは尽きませんから、そう言ったプレートなどで拡張することになります。

 

 基本的にアクセサリーシューがあると、そうした製品がない条件よりもひとつほど製品を実装できるので、マイクかライトの選択が可能になります。それでは足りないので、何かしらの方法でアクセサリーシューを使うことになります。一つあると、分岐して2つの機材を配置できるブラケットなどもあるので、そうした製品で拡張できますが、DSLR製品だと、対応したケージが出ているので、それにアクセサリーシューなどを追加できるようになるので、ライトとマイクを追加したり、グリップを追加することもできます。その為、ケージを実装できる製品だと拡張性は高くなります。

 

 その為、アクセサリーシューがある製品を選んだほうがいいです。これは、DSLR製品の場合だと、ホットシューが付属する(ビデオカメラでもストロボが実装できる製品もあるので、コールドシューではありませんが。)製品だと、ストロボやラジオスレイブが使用できるので、そうした点ではメリットがあります。

 

 次に、レンズ交換式ではなく一体型製品の場合だと、フィルターネジが存在することです。これは、フィルターワークが使える利点がありますが、夏場の明るすぎる条件でシャッタースピードでは対応できないほど明るくなる場合がありますから、そうした場合にNDフィルターでアンダーにして撮ることになります。写真でも夏場の日中だとシャッタースピードが足りなく案る事がありますから、動画のように1/48と~1/120位で撮るような条件だと、常にオーバーになる可能性があります。そうなると、適正露出にする場合、数段分は落とさないとダメですから、NDフィルターを用いることになります。また、レンズ保護フィルターやPL-Cフィルターを用いる場合もありますから、そう考えると、も実装製品では撮れない物だけ増えていくので、そうした事を考えると、フィルターを使って映像ソースを最適な露出で持ち帰ることができたり、光の反射の影響を抑えることのできるフィルターを使えるほうがいいので、この条件も外せません。レンズ交換式の製品の場合、フィルターが装着できることが当たり前になっていますから、そう言った物を選ぶことになります。レンズ交換式製品以外だと、超望遠デジカメや高級デジカメなどがそう言った仕様になっていますが、フィルターの仕様が可能な製品を選ぶことをお勧めします。

 

 動画を撮る場合ですが、どう言った物を作るかにもよりますが、シネマのような表現が行いたい場合だと、24Fでシャッタースピードは1/48になりますから、少なくとも、機材側でそうした24Fの設定が行える必要があります。こうしたフレームレートですが、出来るだけフレキシブルなほうがよく、使用したいフレームレートが使用できる製品を選ぶことになります。

 

 小型製品を選ぶと厳しいのですが、撮影しているとあっという間にバッテリーが切れる状態だと厳しいので、バッテリーサイクルが長い製品を選ぶほうがストレスがありません。その為、一つのバッテリーで長時間撮影ができるほうが個人だと使いやすい気がします。ちなみに、大型センサーのDSLR製品や小型バッテリーしか実装できないデジカメの場合、撮影時間が嘘のように短くなります。特に4K撮影時の寿命はかなり短くなります。

 

 その為、長時間撮影を行いたい場合だと、大型バッテリーを実装できる製品を選ぶことになります。センサーが大きな製品だとそうした物を選ぶことになるので、重量も増えますが、バッテリーの寿命も注意して製品を選ぶことになります。

 

 個人的な選択肢としては、外部バッテリー駆動やDCカプラーなどによる給電ができる事になりますが、これが行えると、バッテリーの問題は解消されるので、そう言ったオプションが存在する事も選択肢含まれます。ストップモーションアニメやタイムラプスを行う場合だと、そう言った機能があったほうが撮影時間を長くできます。

 

 最後はモニタリング環境がしっかりしている事でしょうか。この場合、視聴覚で確認する内容ですから、ヘッドフォン端子とマイク端子が独立している事や、HDMIにパススルー出力ができて、外部レコーダーに記録できることなどが含まれます。外部レコーダーに記録できる場合、映像出力も撮影ソースの解像度である必要がありますから、4Kだと4Kで出せる製品のほうがいいです。理想を言うと、マイク端子はピンジャックではなくXLR端子のほうがいいのですが、コンシューマの製品を選ぶ場合でも、この二つの条件を満たしているほうが使いやすいです。音に関してはレベルメーターで判断する方法がありますが、音量の確認ができない製品だと実際に聞いて判断するしかありませんし、映像については、どう言った仕様で出せるのか?も重要になってきます。

 

 HDMI出力が可能な場合、操作系の動画を作る場合や、撮影時のファインダーの状態なども映像として記録できるので、出来ない製品だと液晶モニターの撮影をしないとそうした映像は作れませんから、映像品質が低くなってしまいます。また、本体記録が2160/30pで外部記録が2160/60pと言う製品もありますし、その条件で10bit/4;2;2と言うものまでありますから、何で出力できるのかも重要になります。