先日は、
にて、Scratch 3.0がリリースされ、Adobe AIRを使わない仕様になったのでiOSでも利用できるようになったと書きました。WIDOWS 10版は既にオフラインの物も3.0になっているのでファイルをダウンロードすれば即座に使えるようになっています。
前回は、基本的な機能と用意された素材以外は
のような実装カメラ(WEBカメラなどのキャプチャーできるデバイス)とマイク(オーディオインターフェース経由でつながっている物も含まれる。)で録音した素材の仕様と共に、アップロードで画像を読み今d使用することができます。
また、ドロー系ツールのような処理で画像を作成で来たり、素材を加工できるので、Scratchだけで、画像制作と音の加工も体験できるという面白い作りになっています。
とりあえず、コードについてもざっと触ったのですが、
のような感じのシーンでスプライトに対してコードを追加して動くようにしました。
のようにすると一方向に移動してジャンプできるモノができるのですが、コードについてはこんな感じでブロックを組み合わせてコードを作るような仕様になっています。
■ 画面とスプライトの表示
とりあえず、Scratch 3.0を開くと
のような画面になりますが、最初からスプライトは配置されています。
画面右下に
のようにスプライトのプロパティーが配置されており、
■ 追加・選択されたスプライト
■ 座標(X軸、Y軸)
■ サイズ
■ 回転角度
の指定ができる様になっています。つまり、真上から見たものだとそのまま回転するので問題がないのですが、最初から配置されているような横から見たような物の場合、回転させるとそのまま回るるので縦回転して移動しているような挙動に見えます。
表示については
のような小さなウインドウが出ていますが、画面上の
の一番右側のボタンをクリックすると
のように拡大表示ができます。ウインドウにも幅の上限が設けられており、
のようになっており、X軸は 【 -273 ~ 273 】 の範囲になっています。Y軸も
となっており、【 -215 ~ 216 】の範囲までになっています
■ コスチューム
前回の
では、コスチュームが2パターンしかないので、一方向にしか向かないので、座標をマイナス方向に動かすと後ずさりするような感じになっていました。また、モーションがモーションなので、片方脳足が出るような動きなので、歩行モーションにならないのですが、コスチュームの切り替えで表示が切り替わるというのは前回のコードで確認できると思います。
今回は、このパターンを増やして見ようと思います。とりあえず、今回は、
のような逆を向いたような物などを用意しようと思います。
まず、
コスチュームのタブを選択して、
で描くを選択して、
のように空のコスチュームを追加します。そして、コスチューム2を開きます。すると
のようになりますから、
【 CTRL 】 + 【 A 】
ですべてを選択しします。すると、
のように全てのシェイプが選択されるので、
【 CTRL 】 + 【 C 】
でコピーをします。これでクリップボード(つまり、OS上において、メモリー内にそのデータが格納された状態になります。)にこの画像が記憶されたので、先ほどの新規に追加したコスチュームを選択して
【 CTRL 】 + 【 V 】
でペーストします。すると、
のように先ほどの物が追加されます。また、異なるスプライトのものであっても解像度があっていれば問題なくコスチュームを参照して追加する事ができます。
これを、
で反転させることで、左右の向きを切り替えることができます。
■ コスチュームの参照と調整
コスチュームですが、新規追加をすると、
のようなモーションの中のいずれかを追加できるようになっています。
これは新規にコスチュームをセンタk数る場合にそうなっているのですが、スプライトを追加してその中からコスチュームを前述の方法でコピー&ペーストをして追加する事ができます。例えば、
のように、catFringを追加した場合、
のような逆向きの物を最初のスプライトに追加もできます。つまり、元の物と逆向きの物を追加して利用することが可能になります。
コピー&ペーストしただけだと、そのままですから、反転して追加する事ができます。描くモードですが、先日も紹介したように、
【 Inkscapeのカリグラフィーのような感じでシェイプをブラシスト
ロークで描く 】
スタイルになっています。
の画面にあるように、
■ 直線(正方形・長方形)
■ 円(楕円)
■ 直線
が描けるようになっており、
■ ブラシ
■ 消しゴム
■ バケツツール
が存在しています。それとは別にパーツの選択ツールが存在しています。
上部には
のような感じで、アンドゥーとリドゥがあり、範囲選択後にグループ化と解除を行うことが可能になっています。後、シェイプには階層構造があるのでそれをコントロールすることも可能です。また、塗りつぶしと枠線の太さの指定も可能です。
■ コード
今回は、
な感じで多くのコスチュームを追加したので片方だけの挙動を追加してみようと思います。
のようにすると、前回の歩行とジャンプにしゃがみのモーションが加わります。今回は、コスチュームでジャンプのモーションも入っているのですが、この構造を見てもらうと、どうすれば、ジャンプをする際に、そのモーションに切り替えることができて、どうすれば歩行の初期モーションに戻るのか?というのは何となく導き出せるのではないかな?と思います。
ただし、この条件だと、逆側は製作されていません。つまり、逆を向いた場合はどうしたらいいでしょうか?と言う問題が出てきます。
しゃがむのを除外した場合、先日の構造を逆側の移動だけ増やすことになりますが、
■ ジャンプモーション
■ しゃがみモーション
を追加した場合、 【 向き 】 と言う概念が出てきます。そうなると、どうやって、それを判定するかを考える必要が出てきます。
■ ユニフォームでモーションを作る
Scratchのユニフォームのグラフィックの操作をしていると、FLASHの画像制作に似てるなぁというのを感じたのですが、イメージ的にはレイヤーのないFLASHと言う感じです。
この挙動ですが、Inkscapeでカリグラフィーを使ってシェイプを生成した時の挙動と同様の処理になっていますから、パスを用いた挙動については、パーツ単位で移動と回転などが行えます。その為、
のような感じで、新規にスプライトを追加して、コスチュームの編集に入ると、
のような感じでパーツの選択が可能になります。ここで
■ 拡大・縮小
■ 移動
■ 回転
が可能になります。その為、全体的にまとめてサイズの変更を行うだけでなく、パーツ単位でのサイズ変更が可能です。
とりあえず、
の状態の物を
のように変更すると、
にできるのですが、モーションを作る場合、元の形状も使うので、コピーしてモーションをつけていくことになります。オニオンスキンが使えないので、手付で違和感がないように動かしてかくにんするしかないですが、FLASHで行うような中割りを入れてアニメーションをさせることも可能です。その場合、ウェイトを入れてタイミングをコントロールすることになるので、GIFアニメのような感じで0.1秒のウェイトで作ると10fpsにできますし、描くのが大変ですが、PALの25Fにする場合だと、0.04秒のウェイトを入れると、25fpsの中割りでアニメーションをさせることが可能になります。と言っても、このコスチュームの枚数の上限が不明なので、実際に何枚までできるかは、確認してみないとわかりません。その為、複雑な動きは追加できないかもしれません。
この辺りは、中割りを入れて動かしていないので、枚数をどこまで増やせるのかも確認してみようかなと思っています。
動かす場合には、
【 ラグを入れないと物凄く速く動いてしまう 】
ので、動いているようにするためにはどの程度のウェイトを表示後に入れるかを考える必要があります。
■ アップロード機能
これは、外部ファイルの読み込みに該当するのですが、この処理で、別のソフトで制作した素材を用いてアプリケーションの作成ができます。
のようにコスチュームをアップロードを選択すると、画像ファイルの選択が可能になるので、
のように素材を追加して、それを使用できるようになりますが、
のようにラスターグラフィックを読み込んで周囲を消しゴムで消して透過素材にしてそれをベクター素材に変換して使用することが可能です。
■ 拡張機能
ブロックは自作で追加できるのですが、画面左下の
のアイコンで追加できます。これを選択すると、
のような機能を追加できます。実際に追加すると、
のようにアプリケーション内で実装できる機能が増えます。
IoTのMicro bitやLEGO MINESTORMなどの場合、BrueToothのプロトコルが必要で、音声合成についてはwifi(クラウドを使うと言う事でしょうか?)が必要なようです。
【 作業環境 】
■ Core i5 650
■ H55M-Pro
■ DDR 1333 2GBx3(Single CH)
■ Quadro K620
■ SATA 2 HDD
■ WINDOWS 10 x64
■ SCRATCH 3.0
■ GIMIP 2.10.8 (画像のリサイズで利用)
■ SCRATCH 3.0
■ SCRATCH デスクトップ
https://scratch.mit.edu/download