先日、

 

■ ライトと効果

 

 

と言うのを書きましたが、光の状態で結構変化が出るので、カメラの設定だけではどうにもならない部分がある事について触れました。

 

 今回も、

 

 

 

のような家庭用のライトと

 

 

【 Lumix DMC-TZ85 】   

 

 

を使って、光の違いについて触れようかなと思います。

 

まず、通常のストロボ発光だけで撮ったものが

 

 

になるのですが、設定を変更せずそのままの発光で光らせると正面から光が来るのでこんな感じの影が出ます。ストロボ付きのカメラで写真を撮るとこんな感じになります。次に、ライトを正面ではない場所から照らしてみたのが、

 

 

になります。結構印象が変わったと思うのですが、光だけでこれだけ違います。そして、直接光を当てずにバウンスさせたのが、

 

 

になります。照度がかなり下がっていますが、光沢なども違っています。アンダーなのでこれをもう少し明るくすると

 

 

 

のような感じになるので、ライトを当てている物と比較すると結構な違いが出ています。

 

【 直接光 】

 

【 バウンス光+露出を後処理で補正 】

 

光沢よりもニンジンの影の部分を見てもらうと結構違いが分かりやすいかもしれません。

 

当然この二者と

 

 

では全く結果が違うのも確認できると思います。今回は、バウンスで撮ったものを基準に考えていこうと思いますが、露出については、

 

 

で撮影しています。(これは一番最初のストロボ発光の指定です。マニュアル露出で撮影しているので、ストロボの発光以外はすべて同じで、共通した露出で撮影しています。)この時の状態ですが、ピクセル等倍で見ると結構ざらついており、

 

のような感じになっています。これをNR処理をすると、

 

な感じになり、アンシャープマスクを入れると、

 

 

のような質感になります。これを調整すると、

 

 

な感じになります。

 

実際に等倍で見ると、

 

 

位のサイズになるのですが、拡大してみると

 

 

 

な感じでノイズが出ています。とりあえず、NR処理をして調整を入れると、

 

 

 

のような感じに仕上げる事ができます。明度や色の濃さは調整ができるので、テイストは後処理でコントロールできるのですが、JPEG撮って出しとか動画撮影の場合だと事前にフォトスタイルでテイストとを決めておく必要があります。ちなみに、この設定もフォトスタイルのカスタムで調整しているのですが、こうした設定を行っておくと、テイストで動画撮影を行うことが可能です。

 

 

■ 後処理                        

 

 RAW現像の場合、状態を自由にコントロールできるのですが、色調やテイストも結構大きく変更できます。例えば、先ほどの物をそのままカラーフィルターを追加した状態だと、

 

 

のようなテイストを変える事も可能です。また、質感は、

 

 

のように変更できるので、テイストを変えて色の方向性を変えると、

 

 

のようなテイストに変更することも可能です。

 

 RAW現像だと、階調のデータが多いうえにハイライトとシャドーと中間の階調を自由にコントロールできるので便利ですが、動画のグレーディングでも同様の事が可能です。

 

 とりあえず、後処理というのも、通常のRAW現像だとそんな感じですから、

 

 【 部分的なコントロールなどはグレーディングやフォトレタッチで

   しか行えない 】

 

ので光の向きを変更するというのは基本的に無理ですし、そうした調整を入れると元の状態よりも品質は落ちますから、JPEGやコンシューマの動画のソースだとそうした処理を行うと品質だけ下がることになります。コンポジションの場合、階調の情報が多いほどいいので、グレーディングツールを使って12bit DNGを用いると破綻が少なくなりますが、8bitソースだと256快調な上にディテールも破綻してきますから、特殊な処理を施すとその分破綻していくことになります。

 

今回は撮って出しのJPEGにフィルターでの変化の紹介をするために、

 

【 と っ て つ け た レ タ ッ チ 】 

 

をGIMPで行っているだけですから、難しい処理はほとんど行っていないのですが、撮影ソースとテイストのコントロールについては、撮影前のカメラの設定と後処理の双方で行えますが、最初の写真のように

 

【 ラ イ テ ィ ン グ で 結 果 が 全 く 違 う 】

 

ので、なんでもかんでも後処理で作れるわけではありません。また、黒つぶれしているようなアンダーを持ち上げるとノイズが出るし、白とびしているようなハイライトを暗くしてもディテールが怪しくなるので、こうした場合には14bit RAWのような会長の深い物を使うことになりますから、8bitソースのJPEGやコンシューマの動画のソース(8bitの色深度で、クロマサンプリングが4:2:0の一般的な仕様の物)だとそうした部位の調整をすると画質が居事実スク悪化する場合があります。その為、ライティングで白飛びさせたり黒つぶれさせてしまうと問題が出ます。つまり、

 

 【 後処理を前提にすると、通常の撮影以上に後処理が可能な

   状態でソースを持ち帰る必要がある 】 

 

ので、ライティングも含めた当たり前の撮り方を前提に撮影する必要があります。

 

 とりあえず、ライトを用意して、やっつけで【 ざっと撮った写真 】なのであまりいい物でもないですが、1点光源のライティングでも光の場所と種類で結構物の見えかたが異なりますし、テイストというのはRAW現像やグレーディングが可能なので、現在では後から調整ができるようになっていますが、フォトスタイルなどによる調整が可能なので、現在は、撮影前にテイストのコントロールができるようになっています。

 

 あと、自然光で撮る場合だと光源の向きで撮れるものが変わってきますし、ライティングについては、光の種類と向きで結果が違ってきますから、、その場所に存在する綺麗なものを撮るという条件だと、カメラの技術になりますが、【 マクロやスタジオのように光源の自由度がある場合だと、光の使い方も考えたほうがいい 】ので、カメラだけではどうにもならない物のほうが多くなります。動画もこれと同じなので、結果的に【 光によって状態が変わってしまう物 】になります。

 

 今回は、

 

 【 同じ環境で、光源を一つだけ使った場合に、どういう違いが

   出てしまうのか? 】

 

と言う事をやってみたわけですが、見ての通り、光源の種類と当て方だけで、全く異なる結果になります。