マイクラに見られるように
【 ゲームの進行に関わるタスクやクエスト類が存在せず、
プレイヤーが自分なりに目的や目標を決めて遊んでい
くゲームデザイン 】
をサンドボックスと呼ぶのですが、そのためマイクラっぽいけどタスクがある場合だと機能が似ているもののタスクに縛られているので違うゲームになります。マインクラフトのようにタスクが存在せず目的を見出して遊ぶゲームは複数のタイトルがありますが、マイクラに関しては
【 やることは自分で考えて行いましょう 】
という点が自由度の高さに鳴っています。また、JAVA版とBE版では
【 29,999,999 x 29,999,999 x 256 】
という広大なワールドが存在するので、
【 ネザーゲートを使って移動しても2年かかる 】
(*)つまり、通常の移動ではファーランドまで行くには16年かか
ることになります。
という広大なマップが存在するので、資源の採取の自由度もありますし、高度以外の空間的な制約は皆無ですから、自由度は相当高くなっています。
MODを使うとバニラ寄りは安定しなくなるのと、ワールドが壊れることがあるので、
【 MODでプレイする場合にはバニラとは別のワールドで試す
必要がある 】
ので、
【 バニラのワールドはマイクラのフォルダーだけではなく、別の場所にバックアップを取っておき、マイクラのクリアインストールが発生した場合に対応できる状態にしておいたほうがいい 】
のですが、MODの中には興味深いものもあります。
例えば、Education EditionやプログラミングのMODがソレに該当します。
マイクラはレゴの概念に似ている面白いゲームソフトなんですが、レゴブロックというのは、最も簡素なブロックはCUBEになり、これを平面的に配置することでドット絵のようなものを作るのが、基本的な作業になります。ここから、ソレをを使った立体的な構造物を作る選択が発生するわけですが、3DCGのボクセルのような感じで、形状生成をするという方法が出てきます。
このCUBEで形状を作るというのはブロックで形を作るマイクラの世界ので建造物の生成でも行えますから、同様の発想で面白いものを作ることは出来ます。
レゴでは、簡素なパーツだけではなくギミックパーツが存在しています。つまり、構造物を作って関節を動かすなどのものが作れます。また、ピクセルアートやボクセルアートのような状態だけでなく、別のギミックパーツやCUBE以外の形状を使った形状の生成という【 コラージュ 】の手法を用いた形状生成のステージにいきつきます。
つまり、固定物はピクセルアートやボクセルアートからコラージュによるもう少し複雑な形状の生成ができるようになるのと、オブジェクト自体も
【 固定物から可動する構造物を考える 】
というステージが用意されています。コレが出来た後で、その上のステージの
【 モーターなどでギミックを動かしてその構造物を永続
可動させる 】
という選択が存在しています。レゴにはモーターで動くものは複数用意されていますが、これも、組み方を変えると全く別のものになるので、自由度の高さがあります。
マイクラもCUBE以外の形状を組み合わせることで造形の自由度が担保されているのですが、モーターは存在しないものの、信号によって物が動くような仕様になっています。
これが 【 レッドストーン回路 】 になるわけですが、これは、信号を受けてピストンなどを動かすことが出来ます。
このレッドストーンの概念が
【 15ブロックという距離で消失し、1ブロックごとに遅延が起きる 】
という現実世界の伝達距離とディレイの相関関係(送電にしても通信にしても、距離が遠くなるほどに遅延が起きる)が存在しており、その送信範囲が決まっているので、ソレを用いて物を動かす構造物を作ることが出来ます。
と言っても、マイクラの世界にはラジアンという概念が存在しないので、基本的に軸移動のみですから、直線的な移動をするパーツを組み合わせてソレを動かすような構造物を作ることが出来ます。
この時に、
■ アイテムの移送(ホッパーやドロッパー)
■ 物の射出(ディスペンサー)
■ 押し出し(ピストン)
■ 押出・引き戻し(粘着ピストン)
などが存在しています。つまり、
■ 一方方向への移動
■ 往復運動
というブロックの移動が可能で、ソレとは別に、
■ アイテム化した物を移送
■ 水や溶岩などを射出する
ということが可能になっています。
つまり、
【 時間差を入れると複雑な動きをするものが生成できる 】
わけです。つまり、【 固定物以外の生成 】が可能で、ワールド内において自動で動くものを生成することが可能になっています。
レゴでは、マインドストームという現在のIoT端末のようなコア部分でプログラミングを行い、その挙動に応じて物を動かすことが可能になっていますが、このシリーズでは、センサーというものが登場します。
マイクラでもセンサーは存在しており、
■ 日照センサー
■ オブザーバー(正面のブロックの変化)
などを検知して動くものがあります。コレとは別に、触覚センサーのようなものとして、【 トリップワイヤーフック 】というパーツが存在しています。つまり、【 接触した場合に信号が送られる 】ので触覚センサーのような者として機能するわけです。日照センサーというのは、マイクラの世界では日の出と日の入りと天気が存在しているので、日照センサーで日の出を検知して機能させ得ることが可能になるのですが、こうしたセンサーと連動させることによりセンサー検知による信号の発生をする構造を作ることが出来ます。つまり、
【 スイッチ制御ではなく、特定の条件で動く構造物 】
を作れるわけです。しかし、マインドスットームでは、プログラミングで物が動くのですが、そもそもプログラミングというのも論理演算回路の制御をコードで処理させている状態ですから、論理演算回路が存在すれば、こうしたパーツももう少し複雑な動きに出来るわけです。
こうした機能として、レッドストーンでは、
■ トーチ : NOT回路
■ コンパレーター : 比較装置
が存在しています。こうした回路を組み合わせれば、
NOT/AND/OR/NAND/XOR
などの回路を構築できますし、クロック回路の生成も可能ですから、電気工作のようなイメージで物を構築することが可能です。
ちなみに、ここまでが、
【 ゲームをフツーにプレイする場合においてサバイバルモー
ドで使用可能であり、MODを使わないバニラの状態で使え
るもの 】
になっています。MODに関しては、JAVA版のみ自由度が高い状態ですから、BE版のマインクラフト(Bedrock版。無印のマイクラこと。スマホ/タブレットなどの旧PE版とWINDOWS 10版とXbox Oneシリーズ)では、今後のアップデートで
【 Education Editionの機能が実装される 】
という発表がありました。
ちなみに、BE版ですが、チート機能というのが存在しており、バニラとは別の機能としてソレを調整することが可能になっていますが、この盲目に新規に【 EDUCATION EDITION 】が追加されるようです。
サバイバルモードで当たり前に使えるようなものではなさそうですが、面白い機能が増えそうです。実装されるアイテムに変わったものが増えるので、通常の回路では作れないものが作れるようになるのですが、やはり、
■ Microsoft、「MakeCode for Minecraft」を発表
~マイクラで遊びながら楽しく学習
「Scratch」のようなブロックエディターとJava
Scriptエディターを切り替え可能
【 窓の社 】
https://forest.watch.impress.co.jp/docs/news/
のようなブロック型のスクリプトも使えるようになるのか?も気になるところです。というのも、この中にはXbox Oneシリーズも入っていますからねぇ。
あと、Switch版も後にBE版になるということですが、現在開発中ということですから、リリース時期は未定なものの、これも出る頃にはEducation Editionの機能を実装してリリースされるかもしれませんが、
Scratchなども使えるのでそうした点では興味深い物になっています。
現状版では、【 科学アップデート 】が存在しており、
■ 元素構成機
用紙、電子、中性子を追加することで元素が作れる
作成した元素はアイテムとして追加可能
■ 化合物作成機
元素作成機で作成した元素を化合して物質を作る
■ 実験テーブル
化合物合成機で作った素材を合成してアイテムを
生成
などが可能になています。ちなみに、PDFが存在しており、
■ ChemistryLab_Journal.pdf
https://education.minecraft.net/wp-content/uploads/
のような機能が追加されているのですが、LOGO(現在だとタートルですね。ちなみに、SmallBASICやScratchでも実装されている機能になります。あと、Education EditonのScratchを使う場合、Scratchで作ったプログラムをそのまま持っていけるので連携が可能です。)のようにエージェントをチャットコマンドで制御できたり、元素や化合物を生成し、そこから素材を作ってソレをクラフトで形にしていくなどの作業が可能になっているので、面白い機能になりますが、エデュケーションエディションの機能が今後は追加されていくようです。ちなみに、EDUCATION EDITIONを使う場合ですが、アカウントにログインする必要があるのと、Scratchなどはオフラインでは使えないのでオンラインが基本になりますが、こうした機能もフルで実装となると更に色々出来るようになりそうです。
バニラの状態だとゲームバランスなどから、材質の強度というのは指定されていますが、エデュケーションエディションの科学アップデートでは、【 強化ガラス 】なども製造できるようですし、
【 素材の違いによる燃焼時の色の違い 】
なども存在しているようですから、たいまつの色を変えるとか、水中でも燃えるたいまつを作ることも可能になります。
バニラの状態でサバイバルモードで遊ぶとしても、色々出来るのですが、エデュケーションエディションでは更に色々出来るようになっており、今後は、BE版の機能として追加されるようですから、楽しみな内容だと言えます。