前回、

 

【 Cybershot DSC-R1:24mm/F2.8/ISO 160/180sec 】

 

なのを撮って

 

 

 

 

な感じにしたのを掲載しましたが、これをガイドエラーを補正してみました。PITを開いて

 

 

それのソフト内でガイドエラーを行います。その後、TIFF出力から補正を行っいます。

 

【 補正前 】

 

【 ガイドエラー補正後 】

 

な感じになります。これを調整したのが

 

 

になります。とりあえず、当たり前にガイド撮影をすると、ノイズは天井に出てくるので星以外は流れないのですが、180秒も露光をすると、星自体が結構流れているので、補正の振れ幅を超えている為、流石に無理が来ます。また、星野移動分だけ高感度ノイズなどが補正した分だけ流れてしまうので結構ひどい事になります。

 

 その為、【 高感度でここまで異様な感度でない物で行うと影響が少なくできる 】のですが、元々、このガイドエラー補正というのは、

 

 【 赤道義で追いかけてみたんだけど、ぶれたショットが撮れて

   いたので補正したい 】 

 

と言う用途で使う物になります。その為、ここまでダイナミックにずれるようなものを補正するようなものではない(と言うよりも、赤道義なしで180秒の露光とかしてる段階で星を撮る気がないような露出なので通常はガイドエラー以前の話になるので、そうした仕様方法自体が存在しません)ので、当たり前に影響が出ますが、印象からすると、三脚固定で30秒位だとかろうじてどうにかなるかな?と言う印象は受けました。つまり、この移動距離の1/6位ですね。ただし、高感度ノイズまで帯を引くので出来れば、そうならないように原則として露光時間は短時間に収めるか、もしくは、アストロトレーサー+GPSユニットを使ったペンタックスのカメラでの撮影か赤道儀を使って極軸を合わせて撮影をするなどの当たり前の選択をする事になります。

 

 そうした場合に、ここまで酷くはない物の点ではなく線になってしまっている場合に、ガイド補正をする場合にPITは役に立つのでかなり重宝します。

 

 ちなみに、赤道儀を使う場合でも二通りの撮り方があって、露出の設定が異なるのですが、

 

 ■ 枚数を撮影して露光時間を稼ぐ方法(コンポジション)

 

 ■ 追尾をさせてワンショットで露光時間を稼ぐ方法

 

があります。と言っても長時間露光をバルブで延々と行うと熱ノイズの問題も出てくるので、通常は増感をして露光時間を短くした状態で、短時間委するかある程度露光時間を持たせて取るかの選択になってきます。

 

 こうした状況を考えると、増感をしてもノイズが出にくい事と言う条件が付きますから、そうした事を考えると、画像処理エンジンが古すぎる製品だと厳しい条件が付いてきます。つまり、同じことをするとしても、調整幅が狭くなってしまう(というのも、古いDSLR製品はRAWのカラービット数が低いので画像を構成する情報量が少ないからです。)ので、カメラの基本的な部分とは別に、画像処理エンジンお世代が新しい事と言う条件がこうした分野では重要になってきます。また、こうした分野では、

 

  ■ F2よりも明るいレンズ(そして、大口径である事)

  ■ フルサイズのボディー

 

の構成がいいとされていますが、これと同時に双方の設計が新しい事と言う条件が付いています。

 

 あと、【 夜景と整形写真は違うのか? 】と言う話ですが、全く違います。と言うのも、夜景と言うのは発行体の撮影なので、星が撮れないカメラでも撮影が出来てしまいます。そして、イルミネーションや街中のショーウインドウの光と言うのはライトなので、暗所でも撮れてしまうわけです。しかし、これが夜景ポートレートとなると、対象となる人物が光を放つようなものではないですから、夜景の中の光をソフトボックス代わりに使うか、もしくは、いくつかの光を足してライティングする必要が出てきます。つまり、

 

【 夜景というのは暗い部屋にあるPCやルーターの光を撮るのと

  同じなので章とが結構高いので当たり前に撮影できてしまう 】

 

訳です。その為、1/2.3型のセンサーでも光ってる場所は全く問題が出ないはずです。しかし、これが、星となってくると、照度が全く足りないので、最も明るくなる露出を選択しても無理なデジカメが多く存在するわけです。ちなみに、F2.8通しでレンズの口径も大きめなFZ300ですが、この製品では露光時間にも余裕はある物の、ISO400位からノイズが目立ち始め、ISO 800だと厳しく感じ始めます。そして、暗い場所ではやはりノイズが凄いので、星が撮れるか?と言うと厳しいという印象を受けてしまいます。

 

 その為、夜景を撮る場合もそうなんですが、そうした場合には

 

 ■ シャドー部分のノイズ

 ■ 風景のディテール消失がない事

 

の二つは重要視すべき内容になりますが、この二つを維持するのが難しいような気がします。光の多い場所を大きく切り取るとそうでもないのですが、シャドーの部分が増えてしまうと暗いレンズや暗い上に小さな光景のレンズだとやはり厳しい条件になってしまいます。その為、暗所の撮影となると、夜景と星空の双方で画質を重視したり、増感+高感度のような【 低照度の物を撮る場合 】に関しては、APS-C以上のセンサーのほうが理想的であると言う事が言えます。

 

 その為、センサーサイズが大きくても画像処理エンジンの世代が古くて厳しい場合、レンズ性能が現状の物以上でボディー性能を上げた構成にしないとダメと言う事になりますが、その条件だと、良好な品質になります。とりあえず、露光時間を短くして星を撮るという条件になると、センサーサイズが大きい事と単焦点レンズであることの条件になるので、その条件で考えると、それよりもアンダーになりやすく増感耐性がない場合には、撮り方を工夫したり、撮れるものに特化した被写体を選ぶしかなくなります。その為、大型センサー製品だと大丈夫だけど、小型センサーだから撮れない物というのは暗所に関しては結構存在しています。

 

 とりあえず、そうした撮影はカメラの選択がある程度決まってくるのですが、条件的に低照度の物を撮影するとなると、小型センサー製品は自然と除外されることになります。

 

 あと、レンズについてですが、これは使ってみないと解らないことだらけなので、使った人のレビューが出てこないとダメなんですが、ハロが出る単焦点レンズが存在します。流石にT*とかだと全く出ないのですが、単焦点レンズの中には

 

 

のような星にシアンとマゼンタのおかしな発行が余剰に出てしまっている物があります。これを赤ハロ、青ハロと言いますが、これが出ないレンズであることが理想的だと言えます。こうしたものはステライメージなどで後処理で消す事も可能ですが、色までセットで消えていく場合もあるので撮影をする場合にはレンズを選ぶという部分はあります。広角側のレンズでもこうした事が起きる場合があるので、補正をどうしようか?と言うのを考える必要が出てきます。

 

 とりあえず、こうした部分も含めて【 レンズをどうしようか? 】と言うのが出てくるのですが、ピクセル等倍だと目立ちますが、理財図すると目立たないので、どういう出力をするのかで内容が相当変わってきます。大きなサイズで出力する場合だとやはり、上記のようなハロは写真の中で目立ってしまうので、そうした物がないように補正をするか、そうならないレンズにする必要が出てきます。そうなると、画像処理エンジンとセンサーの性能とレンズ性能の三つは重要になってきますから、構成はさらに絞られてきます。

 

 とりあえず、天の川を撮るという条件だと、方角が合っている場合、特定の照度を増感+適正な露光時間の組み合わせでシャッターを切ると撮影は可能ですが、レンズキットだと富士フィルムのX-T2やX-T20のようにいきなりワイド端が明るいレンズだと別ですが、そうでない場合だと、増感をして露光時間を短くする必要が出てきますが、撮れない事はありません。ただし、【 赤道義を使わないとノイズが凄くなる 】ので、通常はポータブル赤道義を使って感度を下げて露光時間のほうを感度分だけ上げて適正露出にして撮影をする事になります。

 

 その為、【 カメラを買ったけど天の川は撮れますか? 】と言う疑問に関しては【 方角と時間が合っていればその場所に天の川は存在しているので、当たり前に撮影可能 】と言う事になります。ただし、センサーサイズが小さくなるほど、増感耐性は低くなるので、日中だときれいな描写が見込めるフォーサーズとかでもやはりAPS-Cと比較すると増感耐性がないので厳しい状態になりますし、1型だとそれ以上に厳しくなります。その為、フルサイズだと低価格製品がないのでとりあえず、古めかしくないAPS-C製品を選んでおくと言いと言う事になります。つまり、カメラの選択についてはAPS-C製品以上だと安助でも満足いく結果になる製品が多いはずですから、それにどういうレンズ構成にするのか?と言う差が出てきます。

 

 その為、レンズが明るく露光時間が長い製品だと星自体が撮れない事はないのですが、天の川となると話が変わってくるので、センサーサイズなども重要視する必要性が出てきます。また、今回のカメラもフォーサーズ以上でシグマのSDシリーズ位のサイズのセンサーですから大きなセンサーになりますが、それでも画像処理エンジンやセンサーの古さから増感耐性がなかったり、増感お上限が低いなどの問題があったり、長時間露光や増感をするとセンサーにノイズが出やすいと言う問題を持っています。(現在の製品では同様の露出では絶対に発生しないようなノイズが出る)その為、製品選択は重要で、ライトで光をコントロールした場合や日中の撮影ようにはいかないわけです。時に、こうした【 機材がクリアしなければならない条件のある被写体やシチュエーション 】が存在するので注意が必要です。

 

 あと、PITでのガイドエラー補正も万能ではないので、今回の物も、拡大すると

 

 

 

のようにおかしなことになっています。なぜか、流れている向きは同じなのに、補正後に流れている部分が出来上がっているわけです。

 

 つまり、こうした問題も露出が長すぎると発生するので、増感をして露光時間を短くする必要性が出てくるわけですが、そうした事を考えると、ノイズが出やすいカメラ(というか、暗所だとこのカメラは1/2.3型位増感耐性がないので結構厳しい)だと品質を担保しにくくなるため、大型センサーで新しい製品のほうが良好な結果になる訳です。

 

 その為、【 光を放っていないのに近いレベルで低照度という特殊な条件だと撮影者がどうにもできない条件が結構増えてしまう 】のでこれは本当にカメラのテクノロジーの差で相当品質が変わってしまう部分があります。

 

 今回はPITを使って星を留めてみましたが、流石に180秒と言う無理な露出だと弊害のほうが多くなるので、通常は30秒以内で収まるように増感をしてコントロールをする事になります。それでも三脚にそのまま据え付けてしまうと星が流れてしまうので、ガイドエラー補正などをしなくてはならなくなります。つまり、60秒開けるカメラだと増感をしてシャッタースピードが短くならない製品だと、デジカメでも星は撮れる(ので、FZ300には星にフォーカスが来るような特殊なフォーカスモードが実装されています。)のですが、天の川の場合だと、センサーが小さいともやのように映ったり青くなったりする場合があります。今回は意図的に撮影時に色温度と高くして撮影していますが、低照度の場合だと同じ露光でも勝手に青くなってしまう(ので同じ露光時間で1段分位絞ってみてください。多分、写真が青くなるはずです)のでやはり問題は多く存在しています。1型でも天の川の撮影は出来なくもないのですが、等倍で見るとがっかりする場合がありますから、それを考えるとレンズの交換でどうにかなるAPS-Cのデジタル一眼レフやミラーレスなどのほうが良好な結果が得られるような気がします。

 

 とりあえず、星野撮影の場合、ガイドエラー補正をするにしてもあまりにもずれが酷い場合別の弊害が出てしまうので注意が必要です。

 

 

【 使用したカメラ 】

 

  Cybershot DSC-R1

 

 

【 使用したソフト 】

 

  ■ GIMP 2.8.22 (x64)

  ■ PIT

 

 

【 作業環境 】

 

  ■ Core i5 650(3.2GHz 2コア/4スレッド)

  ■ H55M-Pro

  ■ DDR3 2GBx4

  ■ Quadro K620(VRAM 2GB)

  ■ SATA 2 HDD

  ■ WINDOWS 10 x64

     (クリエイターズアップデート適応済み)