夫は2週間の入院生活の中で、トイレ以外はずっと寝たきりであった。
筋力が落ち、体重は約6キロほど減った。
退院について主治医の先生に相談すると
食事と水分は少しずつ取れるようになってきているので、退院してもいいよ、と言われた。
家に帰るには、
自力歩行できて、車に座って乗れるレベルに回復しているのが理想だったが、
この病院のベッドで、一日中同じ景色を眺めながら、寝たきりの生活を続けていても、
回復はなかなかしないのでは…と、夫をみていて思った。
むしろ、会話相手がいない閉鎖的な空間で、
精神的にどんどん追い込まれて、どんどん元気が無くなっていっちゃったら怖いなぁ…と思っていた。
あと、
病院だと動くきっかけがないけど(寝ている以外にやることがない…)
家に帰れば、看護師さんの訪室タイミングとか、病院の食事の配膳の時間とか、医師の診察時間とか、
余計なことを気にすることなく、
自分のペースで動けるかな、と。
自分のペースで、少しずつトイレにいってみたり、喉が乾いたら冷蔵庫まで飲み物を取りに行ったり。
食べたいものも自由に買って、好きな時間に食べることができる方がいいかな?と。
私も家に帰ってきてくれた方が、
体をきれいにしたり、髪を洗ってあげたり、
本人の不快な思いを取り除いてあげられるようなお世話がやりやすいので、
その方がいいな〜と。
なにより、
病院での治療が終わったので、家に帰る。
復帰に向けて、次のステップに進む!
という気持ちを夫も私も持てたらいいな、と思った。