キーツの家
2013年11月にロンドンへ行ったときの旅行記です。
ジャンプSQ.に掲載されている『エンバーミング博物誌』の補足としてお楽しみください。
昨日の記事 でとりあげたハイゲイト墓地から、バスで数分のところに、キーツの家があります。
なぜ、ここを訪れたのかというとですね。
ジョン・キーツのことを描いた映画『ブライト・スター』で、キーツ役を演じたベン・ウィショー くんのことを、村上さんが大好きだからです。
私も『007スカイフォール』でQを演じた人として存じておりました。
007とQはですねー。オールドスタイルのベテランと、機械に頼り切る若造の図式が大好きな私としては、もちろん大好物な二人です。
ちなみに、このベテラン若造コンビとして最も好きなのが『アベンジャーズ』のキャプテン・アメリカとトニー・スターク社長! 見た目年齢はトニー・スタークのほうが上ですが……って、書き出すと止まらないので、この話は、いつか別の機会にじっくりと(笑)
そういわけで、村上さんの萌えのために、やってきたキーツの家がこちら。
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若くして亡くなったイギリスの詩人、ジョン・キーツ(1795~1821)が、恋人のファニー・ブローンと出会った場所です。
素敵なお庭です。秋に行ったので、紅葉している木などもあり、とてもすばらしい眺めでした。
家の中は、彼らが生活していた当時の家具や小物、衣装などが展示されています。
中でも私が驚いたのは、これ!
キーツの没年が1821年なので、これがキーツの持ち物だとしたら、絶対に初版本のはず!
思わず心が躍りました。
わかりやすく年表にしてみましょう。
1818年 メアリ・シェリー『フランケンシュタイン』の初版本を出版
1821年 ジョン・キーツ没
1823年 『フランケンシュタイン』第二版が出版される
というわけで、キーツはフランケンシュタインの初版本しか知らないのです。
どや!(名探偵クロサキ気取り)
仕事がらみとはいえ、とっさに年表が頭をよぎり、一瞬で「初版だ!(キラキラ)」となってしまうマニアックな自分……嫌いじゃないわ(笑)
あまり英語が得意でない私にかわって、村上さんが後で確認をしてくれたのですが、やはり、初版本で間違いないそうです。いやー、良いものを見てしまいました。
しかし、写真はブレてしまい、残念。
暗い室内だったので……(泣)
この2日後に、ISO値を上げて対応すると良いことを突然思い出し(最近カメラを触っていなかったので、うっかり失念していた)旅の後半の写真は、少しはマシになっています。
もうね、だんだんトシとって、ポンコツになってきています。やばいよ自分。
ちなみに、メアリ・シェリーの夫、パーシー・シェリーとキーツは同年代のロマン派の詩人ということで、交友関係があり、終生互いに尊敬しあっていたとのことです。
■キーツ・ハウス(Keats House)
■住所 10 Keats Grove, London NW3 2RR
■入場時間&入場料
夏季:火~日 冬季:金~日 13時~17時
大人5ポンド
■行き方 地下鉄ノーザン線のハムステッド(Hampstead)駅またはベルサイズ・パーク(Belsize Park)駅より徒歩750メートル。
■詳しくは公式サイト(http://www.cityoflondon.gov.uk/things-to-do/attractions-around-london/keats-house/Pages/default.aspx
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