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米国株、反発しダウ65ドル高
商品高で素材上昇、住宅株にも買い
19日の米株式相場は反発し、
ダウ工業株30種平均は前日比65ドル16セン ト(0.5%)高の1万2266ドル75セントで終えた。
金先物相場が連日で最高値を更新するなど、商品相場が上昇。
素材株やエネルギー株が買われ、相場 を押し上げた。
住宅関連指標が市場予想以上に改善したことも投資家心理の改善につながった。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指 数は同9.59ポイント(0.4%)高の2744.97で終えた。
前日の相場が大きく下げたことで値ごろ感に着目した買いが入ったが、
18日夕発表の四半 期決算が予想を下回った通信系半導体大手テキサス・インスツルメンツ(TI)などが売られ
上昇率はダウ平均に比べ小幅にとどまった。
外国為替市場でドル安が進み、ドル建てで取引される原油や、ドルの代替資産とされる金の先物が上昇。
保有資産の値上がりが収益を押し上げるとの期待から
ダウ平均構成銘柄の非鉄大手アルコアや石油大手シェブロンなどが上昇。ダウ平均を押し上げた。
米商務省が朝方に発表した3月の住宅着工件数(年換算)が前月比7.2%増の54万9000戸と、
予想(52万7000戸)を上回った。米住宅市場の先行きに対する警戒感がやや後退し、
レナーやパルトグループなど住宅建設株が買われた。
業種別S&P500種株価指数では「素材」と「エネルギー」がともに1%あまり上昇。
「ヘルスケア」や「一般産業」も上げた。一方、「通信サービス」が小 幅に下げた。
売買高はニューヨーク証券取引所(NYSE)が約8億4000万株(速報値)、
ナスダック市場が約16億3000万株(同)だった。
朝方発表した四半期決算が市場予想を上回り、
11年12月期の1株利益見通しを上方修正した製薬・日用品大手ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)が
3%あまり上昇。ダウ構成銘柄で上昇率首位となった。
四半期決算が好調と受け止められたザイオンズ・バンコープやリージョンズ・ファイナンシャルなど
地銀株の一部にも上昇が目立った。
一方、四半期決算発表後のアナリスト説明会で幹部が主力事業のシェア低下に言及した
金融大手ゴールドマン・ サックスが安い。
米ウォール・ストリート・ジャーナル紙が政府保有株の売却計画を報じた
自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)が再上場以来の安値を更新 するなど軟調だった。
ダウ構成銘柄では保険大手トラベラーズやネットワーク機器大手シスコシステムズが売られた。
(日経新聞マネー 4/20 6:48)