企業物価指数には反応薄
3日朝方の東京外国為替市場で円相場は4日続伸して始まった後、
伸び悩み。9時時点は前日17時時点に比べ
57銭の円高・ドル安の1ドル=83円75~78銭近辺で推移している。
前日の欧米株安を受けてリスク回避的に円を買い戻す動きが一巡。円の高値圏では、
テクニカル面での節目が近いことから、短期筋による円売り・ドル買いがやや優勢となった。
日銀は8時50分に3月の国内企業物価指数(CGPI、2005年平均=100)が前年同月比で2.0%上昇した
と発表した。
しかし、日銀の緩和的な金融政策が早期に変更するとの見方は少ないため、
円相場の反応は限られた。〔日経QUICKニュース〕
(日経新聞マネー 4/13 9:09)
外為早朝 円、4日続伸し83円台半ばで始まる
対ユーロも3日続伸
13日早朝の東京外国為替市場で、円相場は4日続伸して始まった。
8時30分時点では前日17時時点に比べ 69銭の円高・ドル安の1ドル=83円63~65銭近辺で推移している。
日本の原子力発電所の事故に対する不安から前日に欧米株式相場は下落。
投資家が運 用リスクを取りづらくなるとの見方から、円を買い戻す動きが活発となった。
福島第1原発事故を巡る深刻度の評価が12日、最悪の「レベル 7」に引き上げられた。
東電が同日に、放射性物質が全て外部に流出した場合には
「(1986年に発生した)チェルノブイリ原発事故を超える」と指摘したこ とで、投資家心理が悪化した。
米企業決算への警戒感から欧米株安が進行したことで、リスク回避的に円を買い戻す動きに拍車がかかった。
一方で、テクニカルの節目である200日移動平均(83円46銭前後)が近いとあって、
短期筋を中心として円売り・ドル買いが出て、円の上値は限られた。
円は対ユーロで3日続伸して始まった。
8時30分時点では同58銭の円高・ユーロ安の1ユーロ=121円05~08銭近辺で推移している。
前日の内外株安を受けて、相対的に金利の高いユーロに対しても低金利の円を買い戻す動きが優勢となった。
ユーロの対ドル相場は反発して始まった。
8時30分時点では同0.0048ドルのユーロ高・ドル安の1ユーロ=1.4473~76ドル近辺で推移している。
欧州中央銀行(ECB)による追加利上げ観測を手掛かりにしたユーロ買い・ドル売りが入った。
米財政赤字に対する懸念を背景にしたドル売りも加わっ た。〔日経QUICKニュース〕
(日経新聞マネー 4/13 8:45)