NY円、 リスク回避の円買い




11日のニューヨーク外国為替市場で円相場は小幅に3日続伸し、

前週末比 15銭円高・ドル安の1ドル=84円55~65銭で取引を終えた。

米東部時間の同日未明に日本の福島県や茨城県で起きた地震を受け、

運用リスク回避目的の 円買いが入った。

 

地震による日本経済への悪影響が警戒された。

投資家が運用リスクを取りづらくなるとして、低金利通貨の円を買い、

金利水 準の高いユーロを売る動きが強まった。

つれて円は対ドルでも上昇した。前週に一時、急ピッチで円安・ドル高が進んだ後とあって、

持ち高調整の円買いも入っ たという。

 

ニューヨーク市場での円の高値は84円51銭、安値は84円78銭だった。

 

円は対ユーロで反発し、前週末比 65銭円高・ユーロ安の1ユーロ=122円05~15銭で取引を終えた。

投資家がリスク回避に動いたため低金利の円に買いが入り、

比較的金利が高いユーロ が売られた。

同日の東京市場で円は対ユーロで一時ほぼ11カ月ぶりの円安・ユーロ高水準を付けたため、

利益確定目的の円買い・ユーロ売りも入った。

 

ユーロは対ドルで反落し、前週末終値の1ユーロ=1.44ドル台後半から1.44ドル台前半に下落した。

ユーロは前週末に対ドルで一時、約1年3カ月ぶり の高値を付けており、

利益確定目的のユーロ売り・ドル買いが優勢だった。

この日のユーロの安値は1.4421ドル、高値は1.4465ドル。

 

(日経新聞マネー 4/12 6:36)