NY円、 米政府閉鎖の懸念で





8日のニューヨーク外国為替市場で円相場は続伸し、

前日比20銭円高・ドル安 の1ドル=84円70~80銭で取引を終えた。

米国で2011会計年度の暫定予算を巡るオバマ大統領と議会の協議が難航し、

連邦政府の窓口停止(シャット ダウン)の可能性が高まった。

シャットダウンとなれば米経済運営に悪影響が及ぶとの見方が出て、

円など主要通貨に対してドル売りが広がった。

 

連邦政府のシャットダウンで経済統計などの公表が制限される可能性もある。

行政の停滞が経済活動の障害になりかねないとの見方から、円買い・ドル売りが優勢になった。

対ユーロでのドル売り圧力が強かったため、対円でもドル売りが波及したとの指摘もあった。

ただ、緩和的な金融政策を正常化する時期は日本より 米国の方が早いとの見方は続いており、

円を積極的に買う動きも限られた。

 

円の高値は84円68銭。安値は85円40銭だった。

 

円は対ユーロで大幅に反落し、

前日比1円15銭円安・ユーロ高の1ユーロ=122円70~80銭で取引を終えた。

一時123円09銭と、10年5月5日以 来約11月ぶりの円安・ユーロ高水準を付けた。

欧州中央銀行(ECB)による追加利上げ観測を背景に、対ユーロでの円売りが進んだ。

 

ユー ロは対ドルで大幅に反発。前日終値の1ユーロ=1.43ドル台前半から1.44ドル台後半に上昇した。

ユーロは一時1.4489ドルを付け、10年1月 15日以来ほぼ1年3カ月ぶりの高値を付けた。

米連邦政府がシャットダウンする可能性が嫌気され、ユーロ買いが進んだ。

ドイツの2月の貿易収支が堅調な輸 出の伸びを示し、

ECBが早期に追加利上げを実施するとの観測を一段と強めたこともユーロ買いにつながった。

この日の安値は1.4401ドルだった。

 

(日経新聞マネー 4/9 7:57)