NY円、 FRB議長講演控え
4日のニューヨーク外国為替市場で円相場は横ばい。
前週末と同じ1ドル=84円ちょうど~10銭で取引を終えた。
主な米経済指標の発表など取引材料が少なく、動意に乏しくもみ合った。
米東部時間の4日夜にバーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長が講演し、
5日には3月15日開催分の米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨が発表される。
このところFRB高官の発言を受け、米量的緩和政策の早期正常化観測が広がっている。
市場では、バーナンキ議長の発言内容や前回FOMCの議論内 容を見極めたいとのムードが強まった。
円は84円ちょうど前後でもみ合った。
円は対ユーロで6営業日ぶりに小反発し、
前週末比10銭円高・ユーロ安の1ユーロ=119円50~60銭で取引を終えた。
ユーロ圏の利上げ観測を背景に、このところユーロ買いが続いた後とあって、
利益確定目的のユーロ売りが優勢となった。
アジア市場の取引時間帯で円は120円07銭まで下落し、2010年5月10日以来の安値を付けた。
ユーロはドルに対して5営業日ぶりに反落し、
前週末終値と同じ1ユーロ=1.42ドル台前半ながら、やや水準を下げた。
アジア市場でユーロは1.4269 ドルと10年11月4日以来の高値を付けたが、
ニューヨーク市場ではユーロに利益確定売りが出た。ニューヨーク市場でのユーロの安値は1.4198ドル、
高値は1.4251ドルだった。
(日経新聞マネー 4/5 6:36)