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30.88 (0.25%)

米国株、ダウ反落30ドル安
石油株に利益確定の動き、下値は限定
3月31日の米株式市場でダウ工業株30種平均は3営業日ぶりに反落し、
前日 比30ドル88セント(0.3%)安の1万2319ドル73セントで終えた。
前日までの上昇で過去1年(52週)の高値へ接近したことを契機に、
石油など エネルギー株を中心に利益確定や持ち高調整を目的とした売りが優勢となった。
欧州の財政問題への不透明感から欧州金融株が下落。
バンク・オブ・アメリカやJPモルガン・チェースなどがつれ安したことも重荷だった。
一方、米景気が回復基調を続けているとの期待も根強かった。
4月中旬から本格化する1~3月期の決算発表へ期待もあり、下値は堅かった。
あす4月1日発表の3月の雇用統計を見極めたいとして、方向感に欠ける場面が目立った。
シカゴ購買部協会景気指数(PMI)は小幅に低下したが、相場の反応は限られた。
ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は小幅ながら3日続伸した、
前日比4.28ポイント(0.2%)高の2781.07と、3月4日以来の高値で終えた。
ニューヨーク証券取引所(NYSE)の売買高は約10億8000万株(速報)。
ナスダック市場は約18億4000万株(同)。業種別S&P500種株価指数(全10業種)では、
「金融」と「消費循環」など8業種が下落した。
米著名投資家ウォーレン・バフェット氏の有力後継者の辞任を発表した
投資会社バークシャー・ハザウェイが下落。
大幅増益決算を発表した肥料大手モザイクも売りに押された。
朝方発表した四半期決算で粗利益率が低下した自動車販売大手カーマックスも下落した。
一方、アナリストが投資判断を引き上げた電気自動車(EV)ベンチャーのテスラ・モーターズが急伸した。
(日経新聞マネー 4/1 7:12)