ポルトガル財政懸念で
23日のニューヨーク外国為替市場で円相場は小幅に続伸し、
前日比05銭円高・ドル安の1ドル=80円85~95銭で取引を終えた。
ポルトガルの財政懸念が再び強まり、円が対ユーロで上昇したため、対ドルでも円買いが優勢になった。
米東部時間の23日午後、財政赤字削減に向けた追加緊縮策をポルトガル議会が否決し、
同国のソクラテス首相が近く辞任する見通しと伝わった。
同国の政局の 先行き不安が強まり、財政再建が遅れるとの見方が出た。
同国が欧州連合(EU)などへ金融支援を要請するとの思惑も浮上した。
円が対ユーロで上げると、対 ドルでもつれて円が買われた。円は一時80円78銭まで上昇した。
ただ、円の上値も限定的だった。
主要7カ国(G7)金融当局による円売り介入への警戒感が引き続き強く、円を買いづらいという。
福島第1原子力発電所を巡る事態の行方を見極めたいとして、
円を大きく買う動きはみられなかった。円の安値は午前に付けた81円06銭だった。
円は対ユーロで続伸し、
前日比1円ちょうど円高・ユーロ安の1ユーロ=113円90銭~114円ちょうど
で取引を終えた。ポルトガルの財政再建の遅れが懸念され、ユーロ売りが出た。
ユーロは対ドルで続落。
前日終値の1ユーロ=1.42ドルちょうど前後から1.40ドル台後半に下げた。
ポルトガルの財政再建懸念がユーロ売りにつながった。
この日のユーロの安値は1.4085ドル、高値は1.4163ドル。
英ポンドは対ドルで下落し、
前日夕の1ポンド=1.63ドル台後半から1.62ドル台半ばに下げた。
英中銀のイングランド銀行が9~10日に開いた金融政 策委員会(MPC)の議事要旨を公表し、
委員らは改めてインフレ警戒感を示した。
ただこれまでの見方から大きく変わっていないという受け止めに加え、
ポン ドが前日に上昇していたため、反動で売りが出た。
(日経新聞マネー 3/24 6:34)