米国株、ダウ続伸で83ドル高 介入で下値不安後退、リビア情勢も 


18日の米株式市場でダウ工業株30種平均は続伸し、
終値は前日比83ドル93セント(0.7%)高の1万1858ドル52セントだった。
日米欧の通貨当局による円売り介入を受け、世界景気が減速するとの懸念が後退。
産油国のリビアを巡る情勢が落ち着くとの期待や、
JPモルガン・チェースなど大手銀行が相次いで増配を発表したことも投資家心理の改善に寄与した。
 
主要7カ国(G7)財務相・中央銀行総裁会議が円売りの協調介入を決定し、
各国が18日の外国為替市場で実施した。
急激な円高による日本経済の疲弊が世界景気の重荷になるとの懸念があっただけに、
米株式市場でも下値不安が薄らいだ。
 
混迷するリビア情勢に出た動きも追い風となった。
リビアのクーサ対外連絡・国際協力書記(外相)が18日、反体制派との武力衝突に関し
「即時停戦し、すべての軍事行動を停止することを決めた」と発表。
世界経済のリスクになりかねない北アフリカや中東の政情不安が沈静化に向かうとの期待が広がった。
 
ただ、上値は重かった。
市場では、事故が発生した福島第1原子力発電所の事態を見極めたいとの見方が根強い。
即時停戦発表後のリビアで武力衝突が続いているとの報道もあり、
時間の経過とともに上値追いに慎重な雰囲気が強まった。
 
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数も続伸し、
前日比7.62ポイント(0.3%)高の2643.67で終えた。
業種別S&P500種株価指数は全10業種のうち8業種が上昇し、
「金融」や「通信サービス」の上げが目立った。
「エネルギー」と「消費循環」は下げた。
ニューヨーク証券取引所(NYSE)の売買高は約19億株(速報値)、
ナスダック市場は約24億9000万株(同)だった。
 
増配を発表したJPモルガンやウェルズ・ファーゴなど銀行株に値上がりが目立ち、
建機大手キャタピラーが上昇。
創業来初の配当を実施すると発表したIT(情報技術)大手シスコシステムズにも買いが優勢だった。
 
一方、保険大手トラベラーズが下落。
外食のマクドナルドや石油大手エクソンモービルも売りに押された。
(3/19 6:19)