242.12 (2.04%) 米国株、3日続落でダウ242ドル安 リスク回避で主力株に売り
16日の米株式相場は大幅に3日続落した。
ダウ工業株30種平均は前日比 242ドル12セント(2.0%)安の1万1613ドル30セントと、
昨年12月31日以来3カ月ぶりの安値で終えた。
日本の原発事故の先行き不透明感から、
運用リスクを回避する目的の売りが流動性の高い主力株に膨らんだ。
米住宅市場の低迷を示す経済指標も投資家心理を冷やした。
欧州連合(EU)欧州委員会のエッティンガー委員(エネルギー担当)が
福島第1原子力発電所の事故について、
「事実上、制御不能」と欧州議会で発言したことをきっかけに売りが膨らんだ。
在日米大使館が日本時間17日付、英大使館が英国時間16日付で日本にいる自国民に、
日本政府の指示よりも広い範囲で避難や屋内への退避をそれぞれ勧告したことも
投資家心理の悪化を誘った。
米商務省が発表した2月の住宅着工件数が2カ月連続で大幅に減少し、
先行指標とされる許可件数とともに市場予想を大幅に下回った。
米住宅市場の回復期待が後退し、住宅株が売られたことも相場の重荷になった。
ダウ平均は下げ幅を300ドル近くまで拡大する場面があった。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は、
同50.51ポイント(1.9%)安の2616.82と昨年12月9日以来ほぼ3カ月ぶりの安値で終えた。
業種別S&P500種株価指数では全10業種が下落。
「IT」や「一般産業」、「素材」など景気動向に収益が左右されやすい業種が下落率上位に並んだ。
売買高はニューヨーク証券取引所(NYSE)が約14億6000万株(速報値)、
ナスダック市場が約25億5000万株(同)だった。
アナ リストの投資判断引き下げが伝わったアップルやIBMが約4%近く下落した。
ホブナニアン・エンタープライゼスやレナー、KBホームなどの住宅建設大手も ほぼ全面安となった。
ダウ平均構成銘柄ではIBMが下落率首位で、
原子炉の製造を手掛けるゼネラル・エレクトリック(GE)が続いた。
一方、前日夕に東芝と半導体メモリー関連装置の特許使用契約を更新した
と発表した半導体開発大手ラムバスが4%上昇。東日本巨大地震に関連した保険、
再保険を含む1~3月期の損失額の見通しを発表した損害保険大手エースが小幅に上げた。
(日経新聞マネー 3/17 6:23)