介入警戒で上値重く



14日のニューヨーク外国為替市場で円相場は続伸し、

前週末25銭円高・ドル 安の1ドル=81円55~65銭で取引を終えた。

東日本巨大地震により日本の投資家がドル建て資産を円に換えて本国送金するとの思惑が手掛かり。

一方で日 本の政府・日銀による円売り介入への警戒感も浮上。

持ち高を一方向に傾けづらい雰囲気が強く、上値は限られた。

 

市場では1995年1月の阪神・淡路大震災後に円高が進んだことに関心が集まっている。

当時は保険会社が保険金支払いなどのためにドル建て資産を売却したとの指摘があり、

今回の地震も同様の円買いの動きが出るとの見方が広がっている。

 

ただ、日銀は14日に地震による日本経済の下振れを食い止めるため、

追加的な金融緩和策を決めた。迅速な対応が政府・日銀による円売り介入への思惑を広げ、

一方的な円買いへの警戒感を強めた。

 

ニューヨーク市場での円の高値は81円54銭、安値は81円93銭。値幅は39銭にとどまった。

 

円は対ユーロで反落し、前週末比50銭円安・ユーロ高の1ユーロ=114円20~30銭で終えた。

欧州連合(EU)のユーロ圏17カ国は11~12日の首脳会議で、

包括的なユーロ安定対策で基本合意した。

金融危機に陥ったユーロ導入国を支援する

ユーロの欧州金融安定基金(EFSF)の利用額引き上げなどにより財政懸念がひとまず後退し、

円売り・ユーロ買いが優勢となった。

 

ユーロは対ドルで続伸し、前週末終値の1ユーロ=1.39ドルちょうど近辺から、

1.40ドルちょうど近辺に水準を切り上げた。ユーロの高値は1.4003ドル、安値は1.3943ドルだった。

(日経新聞マネー 3/15 6:38)