NY円、 ユーロは上昇
2日のニューヨーク外国為替市場で円相場は横ばいとなり、
前日終値と同じの1 ドル=81円80~90銭で取引を終えた。
米国債市場で長期債利回りが上昇し、日米金利差拡大を見込んだ円売り・ドル買いが出た。
一方、欧州中央銀行 (ECB)の早期利上げ観測を背景にユーロ買い・ドル売りが進み、
対円でもドル売りが波及。相場はもみ合った。
米連邦準備理事会 (FRB)は午後に発表した米地区連銀経済報告(ベージュブック)で、
米景気判断を小幅に引き上げた。
米国債市場で長期債利回りが上昇し、
日米金利差が拡 大するとの見方から対ドルでの円売り材料になったという。
同報告書が製造業や小売業で原材料費の上昇を指摘し、
米国でのインフレの可能性が意識されたこと からドル買いを誘ったとの声も聞かれた。
円の安値は、朝方に付けた82円13銭だった。
一方、ECBの理事会をあす3日に控え、ECBが 早期利上げに踏み切るとの観測が強まった。
ユーロ買い・ドル売りを呼び込み、対円でもドル売りが広がった。
緊迫する中東・北アフリカ情勢を受け、より安全 な通貨として円が買われた面もあったという。
円は一時81円57銭まで上昇した。
円は対ユーロで反落し、前日比75銭円安・ユーロ高の1ユーロ=113円45~55銭で取引を終えた。
欧州の早期利上げ観測を受け、円売り・ドル買いが優勢だった。
ユーロは対ドルで反発。前日終値の1ユーロ=1.37ドル台後半から1.38ドル台後半に上昇した。
欧州連合(EU)統計局が発表した1月の製造業関連の 物価指数が市場予想以上に上昇した。
ユーロ圏でインフレ圧力が高まるリスクが意識され、早期利上げ観測が強まったという。
あす3日の理事会では政策金利が 据え置かれるとの予想が優勢ながら、
利上げに向けた姿勢が示されるとの見方が広がった。
この日の高値は1.3890ドル、安値は1.3805ドルだった。
(日経新聞マネー 3/3 7:38)