On Feb 25: 12,130.45
米国株、ダウ反発61ドル高、
原油上昇ペースの鈍化や消費指標で
25日の米株式市場は4営業日ぶりに反発し、
ダウ工業株30種平均は前日比 61ドル95セント(0.5%)高の1万2130ドル45セントで終えた。
ここ数日の株式相場を左右していた原油先物相場の上昇ペースが鈍り、投資家心理 が改善した。
ミシガン大学が25日発表した2月の消費者態度指数(確報値)が市場予想を上回って上昇。
米経済への寄与度が大きい個人消費 が改善するとの期待を誘い、相場を押し上げた面もあった。
前日までの大幅下落の反動で短期的な戻りを期待する買いも入りやすく、
ダウ平均は80ドル程度上 昇する場面があった。
同日発表の2010年10~12月期の実質国内総生産(GDP)改定値は前期比年率で2.8%増だった。
速報値の3.2%増から下方修正されたが、相場の反応は限られた。
ハイテク比率が高いナスダック総合株価指数は続伸し、43.15ポイント(1.6%)高の2781.05で終えた。
業種別S&P500種株価指数は全10 業種が上昇した。「金融」「素材」などの上げが目立った。
ニューヨーク証券取引所(NYSE)の売買高は約9億5000万株(速報値)、
ナスダック市場は 約18億2000万株(同)だった。
ダウ工業株30種平均の構成銘柄では米半導体大手インテルが上昇率首位。
米空軍からの空中給油機の受注を発表した航空機大手ボーイングが上げた。
前日夕に発表した四半期決算で、売上高や1株利益が市場予想を上回った衣料品大手ギャップも上昇。
決算と併せて示した売上高見通しが
市場予想を上回った半導体製造装置大手アプライドマテリアルズ(AMAT)が上げた。
アナリストが投資判断を引き上げた米銀大手ウェルズ・ファーゴも買い優勢だった。
一方、決算と併せて発表した業績見通しが慎重と受け止められた、
百貨店大手のJCペニーが下落した。
(日経新聞マネー 2/26 7:38)