NY円、7日続伸 1ドル=81円65~75銭で終了
米金利低下で
25日のニューヨーク外国為替市場で円相場は小幅に7日続伸し、
前日比15銭円高・ドル安の1ドル=81円65~75銭で取引を終えた。
米長期金利の低下を受けて、円買い・ドル売りがやや優勢となった。
中東・北アフリカの政情不安などを背景に、「安全資産」とされる米国債が買われ、米長期金利が低下した。
日米の金利差が縮小するとの見方から、円が対ドルで買い優勢となった。
25日発表の2010年10~12月期の米実質国内総生産(GDP)改定値は前期比年率で2.8%増だった。
市場予想に反して速報値から下方修正されたこともドルの重荷となった。
ただ、円の上値は重かった。足元で円が対ドルで急上昇していたうえ、
週末とあって積極的に円を買い進む動きは限られた。円の高値は81円64銭、安値は81円85銭だった。
円は対ユーロで続伸し、前日比65銭円高・ユーロ安の1ユーロ=112円30~40銭で取引を終えた。
欧州中央銀行(ECB)による早期利上げ観測から、 このところユーロが対円で上昇基調にあった。
ECB理事会を翌週に控えた週末とあって、
持ち高調整や利益確定目的の円買い・ユーロ売りが優勢となったとい う。
ユーロはドルに対して3日ぶりに反落し、
前日終値の1ユーロ=1.38ドルちょうど前後から1.37ドル台半ばに下落した。
利益確定や持ち高調整目的のユーロ売りが優勢となった。ユーロの安値は1.3724ドル、
高値は1.3786ドルだった。
アジア市場ではユーロ圏の早期利上げ観測からユーロが買われ、
ユーロは一時1.3839ドルと3日以来の高値を付ける場面があった。
英ポンドは対ドルで下落。前日夕の1ポンド=1.61ドル台前半から1.61ドルちょうど前後に下げた。
10年10~12月期の英GDP(改定値)は前期 比の伸び率がマイナス0.6%と速報値から下方修正された。
英国が早期に利上げするとの観測がやや和らぎ、ポンド売りが優勢となった。
(日経新聞マネー 2/26 7:35)