NY円、続伸 1ドル=83円25~35銭で終了 日米金利差縮小で


17日のニューヨーク外国為替市場で円相場は続伸し、
前日比35銭円高・ドル安の1ドル=83円25~35銭で取引を終えた。
米債券市場で長期国債利回りが低下し、
日米金利差の縮小を手掛かりとした円買い・ドル売りが優勢となった。
中東情勢の混乱を背景に、逃避資金の受け皿になりやすい円が買われた面もある。
 
16日発表の米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨が
低金利政策の当面維持を示唆する内容だったとの見方が蒸し返されたこともあり、
17日の米債券市場で長期債へ買いが優勢となった。
円相場は日米金利差へ反応しやすい特徴があり、
長期債利回りの低下を受けて83円15銭まで上げる場面があった。
 
火種がくすぶる中東情勢も17日は円買い材料となった。
米主要メディアは前日、
イラン軍艦船がスエズ運河を経由してシリアに向かうとのイスラエル外相の発言を報道。
米国と政治的なつながりの深いイスラエルを巡る情勢が緊迫化するとの懸念が、
ドル回避の動きを誘い、円買いを相対的に強めたという。
 
同日発表の米経済指標への反応は限られた。
週間の新規失業保険申請件数が市場予想を上回って増加した一方、
2月のフィラデルフィア連銀景気指数は大幅に改善。指標間で強弱感が対立しており、
相場の方向感を決める材料にはならなかった。
 
この日の円の安値は83円76銭だった。
 
円は対ユーロで3営業日ぶりに小反発した。
前日比15銭円高・ユーロ安の1ユーロ=113円35~45銭で取引を終えた。
中東情勢に先行き不透明感が残るなか、
相対的に安全な通貨とみなされる円への買いが優勢となった。
 
ユーロは対ドルで続伸。前日終値の1ユーロ=1.35ドル後半から、
1.36ドル台前半に水準を切り上げた。
17日に実施されたスペイン国債の入札で10年債の平均落札利回りが前回を下回った。
応札倍率は低下したものの、一定の需要があったとして同国財政に対する警戒感がやや後退。
対ドルでのユーロ買いを呼び込んだとの指摘があった。
ニューヨーク市場でのユーロの高値は1.3620ドル、安値は1.3543ドルだった。

(日経新聞マネー 2/18 7:38)