NY円、小反発 1ドル=83円60~70銭で終了 一時は2カ月ぶり安値
【NQNニューヨーク=古江敦子】16日のニューヨーク外国為替市場で円相場は小反発し、前日比15銭円高・ドル安の1ドル=83円60~70銭で取引を終えた。米国債市場で長期債利回りが低下した場面で、日米金利差の縮小を見込んだ円買い・ドル売りが強まった。朝方は米経済指標の改善を受けてドルが買われる場面があり、円は一時83円98銭と2010年12月20日以来ほぼ2カ月ぶりの円安・ドル高水準を付けた。
正午前、イランの軍艦がスエズ運河を経由してシリアに向かうとのイスラエル外相の発言が伝わった。市場の不安心理が高まった際に資金の逃避先となりやすい米国債に買いが入り、米長期国債利回りが一時低下(債券価格は上昇)した。日米金利差が縮小するとの見方から円買い・ドル売りが加速した。
中東情勢の緊迫を受けて原油先物相場が上昇し、原油高で米経済の回復が鈍るとの思惑が広がったことも、円やユーロなど対主要通貨でのドル売りにつながったとの声が聞かれた。この日の円の高値は83円49銭だった。
朝方は円売り・ドル買いが目立った。1月の米住宅着工件数が2カ月ぶりに前月比で増加し、市場予想を大きく上回った。同月の米卸売物価指数が市場予想を上回ったこともあり、米景気の回復基調が示されたとの受け止め方からドル買いが進んだ。
米連邦準備理事会(FRB)が午後、1月下旬に開催した米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨を発表した。目新しい内容はなく相場は大きく反応しなかった、との声が聞かれた。
円は対ユーロで続落し、前日比60銭円安・ユーロ高の1ユーロ=113円50~60銭で取引を終えた。対ドルでのユーロ買いが、円の対ユーロ相場を押し下げたとの見方があった。
ユーロは対ドルで上昇。前日終値の1ユーロ=1.34ドル台後半から、1.35ドル台後半に水準を切り上げた。中東情勢の緊迫観測を受けた原油高を背景に、米経済の回復が遅れるとの見方からユーロ買い・ドル売りが入ったいう。1.35ドル近辺で持ち高を調整する目的のユーロ買い・ドル売りが膨らんだとの見方もあった。この日のユーロの高値は1.3589ドル、安値は1.3462ドル。
英ポンドは対ドルで下落し、前日夕の1ポンド=1.61ドル台前半から1.61ドルちょうど近辺に水準を切り下げた。イングランド銀行(英中央銀行)がこの日発表した「インフレ・リポート」で、英消費者物価指数(CPI)が当面前年比4~5%の上昇を続ける見通しを示した。市場の一部が想定したほどインフレは加速しないとの受け止め方が多く、早期利上げ観測の後退からポンド売りがやや優勢となった。
(2/17 8:20)
【NQNニューヨーク=古江敦子】16日のニューヨーク外国為替市場で円相場は小反発し、前日比15銭円高・ドル安の1ドル=83円60~70銭で取引を終えた。米国債市場で長期債利回りが低下した場面で、日米金利差の縮小を見込んだ円買い・ドル売りが強まった。朝方は米経済指標の改善を受けてドルが買われる場面があり、円は一時83円98銭と2010年12月20日以来ほぼ2カ月ぶりの円安・ドル高水準を付けた。
正午前、イランの軍艦がスエズ運河を経由してシリアに向かうとのイスラエル外相の発言が伝わった。市場の不安心理が高まった際に資金の逃避先となりやすい米国債に買いが入り、米長期国債利回りが一時低下(債券価格は上昇)した。日米金利差が縮小するとの見方から円買い・ドル売りが加速した。
中東情勢の緊迫を受けて原油先物相場が上昇し、原油高で米経済の回復が鈍るとの思惑が広がったことも、円やユーロなど対主要通貨でのドル売りにつながったとの声が聞かれた。この日の円の高値は83円49銭だった。
朝方は円売り・ドル買いが目立った。1月の米住宅着工件数が2カ月ぶりに前月比で増加し、市場予想を大きく上回った。同月の米卸売物価指数が市場予想を上回ったこともあり、米景気の回復基調が示されたとの受け止め方からドル買いが進んだ。
米連邦準備理事会(FRB)が午後、1月下旬に開催した米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨を発表した。目新しい内容はなく相場は大きく反応しなかった、との声が聞かれた。
円は対ユーロで続落し、前日比60銭円安・ユーロ高の1ユーロ=113円50~60銭で取引を終えた。対ドルでのユーロ買いが、円の対ユーロ相場を押し下げたとの見方があった。
ユーロは対ドルで上昇。前日終値の1ユーロ=1.34ドル台後半から、1.35ドル台後半に水準を切り上げた。中東情勢の緊迫観測を受けた原油高を背景に、米経済の回復が遅れるとの見方からユーロ買い・ドル売りが入ったいう。1.35ドル近辺で持ち高を調整する目的のユーロ買い・ドル売りが膨らんだとの見方もあった。この日のユーロの高値は1.3589ドル、安値は1.3462ドル。
英ポンドは対ドルで下落し、前日夕の1ポンド=1.61ドル台前半から1.61ドルちょうど近辺に水準を切り下げた。イングランド銀行(英中央銀行)がこの日発表した「インフレ・リポート」で、英消費者物価指数(CPI)が当面前年比4~5%の上昇を続ける見通しを示した。市場の一部が想定したほどインフレは加速しないとの受け止め方が多く、早期利上げ観測の後退からポンド売りがやや優勢となった。
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