NY円、米金利上昇がドル買い誘う
8日のニューヨーク外国為替市場で円相場は小幅ながら5日続落し、
前日比05 銭円安・ドル高の1ドル=82円30~40銭で終えた。
米長期金利の指標である長期国債の利回りが上昇し、
日米金利差が拡大するとして円売り・ドル買いを 誘った。
米連邦準備理事会(FRB)高官が米国債購入策を見直すべきだと発言したこともドルを支えた。
米国債市場では低調な3年債入札の 結果を受けて米10年債利回りが
昨年4月下旬以来の水準に上昇(国債価格は下落)した。
一方、リッチモンド連銀のラッカー総裁が講演で米国債購入策について
「再評価が必要」と指摘。
ダラス連銀のフィッシャー総裁は、一段の金融緩和策について反対票を投じる姿勢を改めて示した。
FRB高官が緩和策見直しに言及したことも米金利の先高観を誘い、
ドル買いが優勢になった。円は82円43銭まで売られた。
朝方は円買い・ドル売りが優勢。中国人民銀行が米東部時間早朝に金融機関の貸し出し
と預金の基準金利を引き上げると発表したが、市場では「予想の範囲内」との見方が多かった。
世界的な景気の回復基 調が続くとの見方が根強く、
低金利のドルを売ってユーロなど相対的に金利の高い通貨を買う動きが円の対ドル相場を押し上げた。
ニューヨーク市場の円の高値 は81円77銭だった。
円は対ユーロで3日続落し、前日比45銭円安・ユーロ高の1ユーロ=112円20~30銭で終えた。
米株式相場が堅調に推移し、投資家がリスク資産に投資しやすくなるとの観測が強まった。
低金利の円を売って相対的に金利の高いユーロなどを買う動きが強まった。
ユーロは対ドルで上昇し、前日の1ユーロ=1.35ユーロ台後半からと1.36ドル台前半に水準を切り上げた。
世界的な景気回復の継続観測から低金利のド ルを売って、
相対的に金利の高いユーロなどの通貨に投資する動きが続いた。
ユーロは一時1.3689ドルまで買われた。
一方、米長期債利回りが上昇基調を 強めると、ドルに買い戻しが入り、
ユーロは伸び悩んだ。ニューヨーク市場のユーロの安値は1.3615ドルだった。
(日経新聞マネー 2/9 7:38)