エジプト情勢は、ムバラク大統領が次期大統領選に出馬しない考えを示したものの、
即時退陣を求める反政府デモの勢いは収っていない。
一部ではムバラク大統 領擁護派との間で武力衝突も続いている模様だ。
米国株式相場にとってもエジプト情勢が大きなテーマとなることは間違い無い。
スエズ運河航行への影響や原油 価格の高騰も懸念される。
10-12月期決算はピークを越えたが、来週も多数予定されている。
食品関連のサラリー(8日)やクラフト・ フーズ(10日)、
飲料品のコカコーラ(9日)やペプシコ(10日)などの決算発表では、
農作物価格の高騰を受けた利益率への影響に注目が集まるだろう。
また、コカコーラとペプシコは、昨年ボトリング会社を
相次いで完全子会社化したことによる効果が確認できるかが焦点となる。
タイヤメーカーのグッドイ ヤー・タイヤ(10日)は株価低迷が続いているものの、
先日著名ヘッジファンドが同社株を大量取得したことが明らかとなっており、
業績回復の兆しが見える かどうかが注目される。
その他エンターテイメントのウォルトディズニー(8日)や
ホームセンター大手のロウズ(7日)などの決算発表も予定されている。
経済指標やイベント関連では、
9日に米国債10年物の入札とバーナンキFRB議長の議会証言が予定されている。
また11日には2月ミシガン大学消費者信頼感指数の発表が予定されているが、
大雪による影響がどの程度確認できるかが注目点となろう。
10 日にはベライゾン・ワイヤレスのネットワークに対応したアップルの「iPhone4」が発売される。
既に先行予約分は完売しており、
1日当たりの売上げ台数としては過去最高を記録したことが明らかとなっている。
ベライゾン・ワイヤレスは米ベライゾンの子会社であるが、そもそも同社が保有するのは55%で、
英ボーダフォンが残り45%を出資するジョイントベンチャー(合弁事業)の形態をとっている。
しかしながら、ベライゾン・ワイヤレスは既に高いキャッシュ フローを生み出しているにも関わらず、
過去に行った競合他社買収に関わる負債返済に充てることを理由に近年配当を実施してこなかった。
その買収に関わる負債返済は今年中にも完了する見通しとなっており、
また「iPhone4」効果でより高いキャッシュフローを達成できれば、配当再開への期待が高まる。
ボー ダフォン側は度々ベライゾンに配当実施の要求を行っているほか、
ベライゾンの幹部も先日の決算発表の質疑応答で、
年内を目処に適正な配当額を算出する考えを示している。
予定通りに進めばベライゾン・ワイヤレスの「iPhone4」発売によって、
最も恩恵を受けるのはボーダフォンになりそうだ。
主要株式指数は先週末時点で年初来約2%前後の上昇となっている。
これまで発表された10-12月期決算も6割以上がアナリスト予想を上回る内容となってお り、
企業業績は引き続き好調だ。
大型株で構成されるS&P500指数の2011年の利益見通しを元に
株価収益率を算出すると14倍強と過去平均と 比較して依然として割安な水準である。
欧州の財政危機問題や、中国をはじめとする新興国の成長見通しなどマクロ要因は不透明だが、
米国企業(特に大型株) はかつて無いほど強固な財務と良好な業績見通しを示しており、
他金融資産との比較においては引き続き魅力的な投資対象となるだろう。