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米国株、ダウ5日続伸 29ドル高

米景気期待で2年8カ月ぶり高値




4日の米株式市場でダウ工業株30種平均は5日続伸した。

前日比29ドル89セント(0.2%)高の1万2092ドル15セントと、

2008年6月17日以来ほぼ2年8カ月ぶりの高値で終えた。米景気の回復期待が続き、買い優勢となった。

 

今週に入り、米製造・非製造業ともに景況観が回復していることを示す経済指標が相次いだ。

小売り大手が発表した1月の既存店売上高も改善し、個人消費の持ち直しへの期待も強まった。

米景気が順調に回復しているとの見方を背景にした買いが続いているという。

 

米労働省が朝方発表した1月の雇用統計は、

非農業部門雇用者数の前月からの増加幅が市場予想を大幅に下回った。

一方、失業率は前月から改善した。取引開始直後は米雇用の回復が遅れているとの受け止めから、

相場はもみ合った。

 

その後、同月の記録的な大雪の影響で一時的に雇用者数が伸び悩んだとの見方が出た。

過去2カ月分の雇用者数の増加幅が上方修正されたことも好感され、

市場では「米雇用は緩やかなペースながらも回復に向かっている」との声が聞かれた。

 

ただ、大規模な反政府デモが続くエジプトでは、政情不安が収束する兆しがみえていない。

週末とあって、持ち高を大きく傾ける動きは限られたという。

 

ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は続伸し、

15.42ポイント(0.6%)高の2769.30と07年11月6日以来ほぼ3年3カ月ぶりの高値で終えた。

前日に市場予想を上回る四半期決算を発表した通信機器大手のJDSユニフューズが約27%高と急伸した。

これにつれ、ハイテク株がつれ高し たとの指摘があった。

 

業種別S&P500種株価指数(全10業種)は「IT(情報技術)」や「消費循環」、「消費安定」など7業種が上昇し、

「公益」などが下落した。

売買高はニューヨーク証券取引所(NYSE)が約9億2000万株(速報値)、

ナスダック市場は約19億株(同)だった。

 

個別では医療保険大手エトナが12%高。

朝方発表した四半期決算と利益見通しが市場予想を上回った。

食肉大手タイソン・フーズも決算が予想を上回り、大幅高で終えた。

ダウ平均の構成銘柄では、食品のクラフト・フーズや化学のデュポン、

日用品のプロクター・アンド・ギャンブル(P&G)などが上昇した。

 

一方、米銀大手JPモルガン・チェースが下落した。

同社に関しては、巨額詐欺事件で服役中の米ナスダックの元会長、

バーナード・マドフ受刑者の事業清算手続きをしている管財人が、

詐欺の疑いに気づきながら黙殺したとして告訴したことが前日に明らかになっていた。

ダウ平均の構成銘柄では米銀大手のバンク・オ ブ・アメリカやゼネラル・エレクトリック(GE)なども下げた。


 

(日経新聞マネー 2/5 9:05)