166.13 (1.39%) 米国株、ダウ166ドル安 中東情勢緊迫化で、米GDPは反応限定
28日の米株式市場でダウ工業株30種平均は3営業日ぶりに大幅反落し、
前日比166ドル13セント(1.4%)安の1万1823ドル70セントで終えた。
下げ幅は2010年11月16日以来約2カ月ぶりの大きさ。
エジプトで起きた反政府デモを背景に同様のデモが中東諸国に広がるとの懸念が浮上し、
投資家心理が悪化した。
自動車大手フォード・モーターが28日発表した四半期決算が大幅減益となった。
一部の米企業が発表した決算が市場参加者の失望を誘う内容となり、
好業績期待が後退。売りを広げた面もある。
ダウ平均は取引開始直後に一時、節目の1万2000ドル台に上昇した後、下げに転じた。
前日にダウ平均は2年7カ月ぶりの高値を付けていたため、高値警戒 感からの売りが次第に優勢になった。
投資家の不安な心理を反映し、株式相場の予想変動率を示す変動性指数(VIX)は前日比24%上昇。
ダウ平均の下げ幅 は一時180ドル超まで拡大した。
米商務省が発表した2010年10~12月期の米実質国内総生産(GDP、速報値)の伸び率は
前期比年率で3.2%と、市場予想(3.5%程度)を下回った。
ただ、内訳でGDPの約7割を占める個人消費が大幅に伸び、
景気が順調に回復しつつあると受け止め られ、嫌気する動きは目立たなかった。
ハイテク比率が高いナスダック総合株価指数は5営業日ぶりに反落し、
68.39ポイント (2.5%)安の2686.89で終えた。
下げ幅は10年8月11日以来の大きさだった。
前日夕に慎重な業績見通しを示したインターネット小売り大手のア マゾン・ドット・コムが急落し、
指数を押し下げた。朝方はナスダック総合株価指数の配信が停止する場面もあった。
業種別S&P500種株価指数は全10業種が下げ、「消費循環」「IT(情報技術)」の下げが目立った。
ニューヨーク証券取引所(NYSE)の売買高は約13億2000万株(速報値)、
ナスダック市場は約23億5000万株(同)だった。
フォードのほか、決算で売上高が市場予想に届かなかった石油大手シェブロンが安い。
今期の利益予想を引き上げた制御機器大手ハネウエルも下げた。
マイクロソフトはダウ平均の構成銘柄で下落率が首位だった。
一方、ダウ平均の構成銘柄では化学大手デュポンと
日用品大手プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)の2銘柄が上げた。
(日経新聞マネー 1/29 8:40)