NY円、米金利低下で円買い優勢に




28日のニューヨーク外国為替市場で円相場は反発し、

前日比75銭円高・ドル 安の1ドル=82円10~20銭で終えた。

エジプト各地でデモが続き、事態が一段と緊迫した。

運用リスクを回避する目的で、安全資産である米国債が買われ利回りが低下。

日米金利差が縮小するとの観測から円買い・ドル売りが優勢になった。

 

エジプトでムバラク大統領の退陣を要求するデモ隊が治安部隊と衝突するなど事態が深刻化。

株式市場ではダウ工業株30種平均が大幅安となるなど、リスク資産から資金を引き揚げる動きが強まった。

安全資産であ る債券に資金が流入し、長期金利の指標である米10年物国債利回りが低下。

金利差の縮小に着目した円買い・ドル売りが膨らんだ。円は一時81円98銭まで 上げ幅を拡大した。

 

朝方発表の2010年10~12月期の米実質国内総生産(GDP)が前期比年率で

3.2%増と市場予想に届かなかったため、ドルが売られる場面があった。

ニューヨーク市場の円の安値は朝方に付けた82円47銭だった。

 

円は対ユーロで大幅に反発し、前日比2円15銭円高・ユーロ安の1ユーロ=111円70~80銭で終えた。

前週半ばから円がユーロに対してほぼ一本調子で 下落していたため、

利益確定目的の円買い・ユーロ売りが入りやすかった。

エジプト情勢の緊迫化を契機に、積み上がったユーロ買い持ち高をひとまず解消する

目的の円買い・ユーロ売りが膨らんだ。

 

ユーロは対ドルで6営業日ぶりに反落し、

前日の1ユーロ=1.37ドル台前半から1.36ドル台前半に水準を切り下げた。

ユーロは前日に対ドルでほぼ2カ月ぶりの高値を付けており、

エジプト情勢の悪化をきっかけにユーロ買いの持ち高解消を目的にしたユーロ売り・ドル買いが出た。

ユーロは一時1.3584ドルまで下げ幅を広げた。高値は朝方に付けた1.3740ドルだった。

 

(日経新聞マネー 1/29 9:01)