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米国株、ダウ反落で12ドル安 金融株安が重荷

住宅指標の悪化も響く



19日の米株式市場でダウ工業株30種平均は3営業日ぶりに小反落し、

終値は 前日比12ドル64セント(0.1%)安の1万1825ドル29セントだった。

四半期決算の内容が市場の期待に届かず、金融大手のゴールドマン・サックス やウェルズ・ファーゴが下落。

金融株全般に値下がりが目立ち、相場の重荷になった。

 

ゴールドマン・サックスの2010年10~12月期決算は、

主力の投資銀行部門の低迷が響いて純利益が前年同期比で半減した。

ウェルズ・ファーゴの10~12月期も大幅増益ながら市場予想を上回るには至らなかった。

金融機関の事業環境の回復の鈍さへの注目が高まり、

同業のバンク・オブ・アメリカやJPモルガン・チェースなどにも売りが波及した。

 

朝方発表の10年12月の米住宅着工件数が52万9000戸(年換算)と、前月比で4.3%減少。

55万戸程度との市場予想を下回り、投資家心理を冷やした面もあった。

 

ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も3営業日ぶりに反落。

終値は前日比40.49ポイント(1.5%)安の2725.36だった。

時価総額の大きいアップルが朝高の後に売りに押され、指数を押し下げた。

 

業種別S&P500種株価指数は全10業種が下落した。

「素材」や「金融」などの下げが目立った。

ニューヨーク証券取引所(NYSE)の売買高は約10億9000万株(速報値)、

ナスダック市場は約20億8000万株(同)だった。

 

人員削減による費用増加が利益圧迫要因になると発表した

クレジットカード大手のアメリカン・エキスプレスが下げ、

非鉄のアルコアも下落。

IT(情報技術) 大手シスコシステムズも売りに押された。

大株主が保有株を売却するとの発表を受け、肥料大手のモザイクの値下がりが目立った。

 

一方、18日夕に好決算を発表したIBMが上昇。

マクドナルドや通信大手ベライゾン・コミュニケーションズが上げた。

 

(日経新聞マネー 1/20 7:28)