55.48 (0.47%) 米国株、 JPモルガンの好決算で
14日の米株式相場は反発した。
ダウ工業株30種平均は前日比55ドル48 セント(0.5%)高の1万1787ドル38セントと、
2008年6月25日以来、約2年半ぶりの高値で終えた。
米銀大手JPモルガン・チェースなどの好 決算を受け、企業の業績期待が高まり買いが優勢となった。
JPモルガンが朝方に発表した四半期決算が大幅な増益となり、
金融大手の業績が 持ち直すとの期待が浮上。
バンク・オブ・アメリカ(バンカメ)がつれ高するなど、金融株の上昇が相場をけん引した。
来週以降に米企業が相次いで発表する四 半期決算への期待も強まり、相場を押し上げた。
原油先物相場が上げに転じたため、株式相場を支えた面もあった。
中国による預金準備率引き上げの発表で、
原油相場は同国経済の伸び鈍化への懸念から朝方は売りに押されたが、
時間の経過とともに上昇。石油株などに買い戻しが入った。
ハイテク比率が高いナスダック総合株価指数は20.01ポイント(0.7%)高の2755.30と、
07年11月6日以来約3年2カ月ぶりの高値を付けた。
前日夕に四半期決算を発表した半導体大手インテルが11年の設備投資を増やす方針を示したため、
半導体製造装置関連が上昇して指数を押し上げた。
朝方の米株式相場は売りに押される場面が目立った。
朝方発表の10年12月の小売売上高の伸びが市場予想より小さく、
年末商戦が想定ほど良くないとの見方から売りが出た。
S&P500種株価指数は9.48ポイント高の1293.24と、08年8月28日以来の高値を付けた。
業種別S&P500種株価指数(全10業種)は 「金融」「エネルギー」など9業種が上昇。
「消費安定」のみが下落した。
ニューヨーク証券取引所(NYSE)の売買高は約10億6000万株(速報値)、
ナスダック市場は約19億5000万株(同)だった。
半導体製造装置大手アプライドマテリアルズ(AMAT)やノベラス・システムズが急伸。
米国での販売伸び悩みを背景に、10年通期売上高が前期を下回りそうだ
と発表した玩具大手ハスブロが小幅に下げた。
一方、前日夕に発表した四半期決算で、売上高や純利益が過去最高となったインテルは、
好材料がひとまず出尽くしたとして下落。業績見通しを引き下げたDVDレンタル大手コインスターが急落した。
(日経新聞マネー 1/15 8:18)