NY円、 米金利伸び悩みで
12日のニューヨーク外国為替市場で円相場は反発し、
前日比25銭円高・ドル 安の1ドル=82円95銭~83円05銭で取引を終えた。
午後の債券市場で米国債利回りが上昇幅を縮め、日米金利差を意識した円買い・ドル売りが入った。
対ユーロでのドル売り圧力が強かったため、対円でもドルが売られた面もあった。
米財務省が13時に結果を発表した10年物国債入札(銘柄統合)が好調な結果だったのを受け、
売り優勢だった米国債相場が下げ渋り、利回りは上昇幅を縮めた。
この場面で、日米金利差がさほど拡大しないとの見方から円買い・ドル売りが優勢となった。
信用不安が高まっていたポルトガルの政府が国債入札を無事乗り切ったことなどをきっかけに、
ユーロが対ドルで大幅に上昇した。
対円でもドル売りが出たとの声が聞かれた。円は一時82円80銭まで上昇した。
ただ、米連邦準備理事会(FRB)が14時に地区連銀経済報告(ベージュブック)を発表すると、
円は上値が重くなった。
FRBは同報告の中で各地区の製造 業と小売業の回復を指摘し、
米経済活動が緩やかに拡大していると述べた。
FRBが米景気の回復基調を改めて示したことで、ドルが買い戻されたという。
ニューヨーク市場での円の安値は朝方付けた83円47銭だった。
円は対ユーロで続落し、
前日比1銭ちょうど円安・ユーロ高の1ユーロ=108円95銭~109円05銭で取引を終えた。
ポルトガル政府はこの日実施した国債入札で、予定の上限額を調達した。
入札結果は順調との見方が広がり、円売り・ユーロ買いが優勢となった。
欧州の財政不安を背景にこのところユーロ売りが進んでいたため、
持ち高調整の円売りが入ったとの声も聞かれた。
ユーロは対ドルで大幅に3日続伸した。
前日終値の1ユーロ=1.29ドル 台後半から1.31ドル台前半に上昇した。
ポルトガルの国債入札が順調だったのに加え、
日本政府が前日にアイルランド支援の意向を示したことが引き続き好感され、
欧州の財政不安がいったん和らいだ。
欧米株式相場が上昇したため投資家が運用リスクを取りやすくなる
との見方からユーロに買いが入った面もあっ た。
心理的な節目である1.30ドルや1.31ドルの水準を突破するたびに、
損失限定目的のユーロ買い戻しが入ったとの指摘もあった。
この日のユーロの高 値は1.3145ドル、安値は1.2968ドルだった。
(日経新聞マネー 1/13 7:39)