NY円、 米金利上昇でドル買い



11日のニューヨーク外国為替市場で円相場は3営業日ぶりに反落し、

前日比 55銭円安・ドル高の1ドル=83円20~30銭で終えた。

欧州の債務問題をめぐる市場の警戒感がやや和らぎ、米国債利回りが上昇。

日米金利差が拡大する との観測から円売り・ドル買いが優勢だった。

 

日本の野田佳彦財務相が、月内にも欧州金融安定基金(EFSF)が発行する「欧州金融安定化債」を

1000億円規模購入する意向を表明した。

中国に続き日本も信用不安のくすぶる欧州の支援に乗り出すとの見方から、欧州金融への不安がやや後退。

米長期金利が上昇し、対円でドル買いを誘った。円は一時83円50銭まで売られた。

 

米商務省が発表した昨年11月の卸売売上高が増加し、

在庫は市場予想に反して減少したが、相場の反応は限られた。

あす12日以降、欧州でポルトガルの国債入札など材料が相次ぐことから

円売り一巡後は積極的に持ち高を傾ける動きは限られた。この日の円の高値は82円97銭だった。

 

円は対ユーロで4営業日ぶりに反落し、

前日比90銭円安・ユーロ高の1ユーロ=107円95銭~108円05銭で終えた。

野田財務相の発言を受けて、欧州の債務問題への警戒感がやや後退した。

 

EFSF債の購入に日本が保有するユーロの外貨準備を充てれば、

新規のユーロ買い需要にはつながらないとの見方から、東京市場の取引時間帯で円は下げ幅を縮小した。

ただその後は円の戻りが鈍かったことから、

ニューヨーク市場では円買い・ユーロ売りの持ち高を解消する動きが優勢になった。

 

ユーロは対ドルで続伸し、前日の1ユーロ=1.29ドル台半ばから同後半にやや水準を切り上げた。

欧州の債務問題に対する警戒感がやや後退した。

 

ポルトガルのソクラテス首相が同国の2010年の財政赤字が国内総生産(GDP)に占める比率が

当初予想を下回ると発表し、ポルトガル国債の利回りが低下 したことなどもユーロの買い戻しにつながった。

ユーロは一時1.2994ドルと心理的な節目の1.30ドルに迫った。

ニューヨーク市場のユーロの安値は 1.2904ドル。

 

(日経新聞マネー 1/12 7:36)