NY円、米雇用の改善期待で下落
6日のニューヨーク外国為替市場で円相場は小幅ながら4日続落し、
前日比10 銭円安・ドル高の1ドル=83円30~40銭で終えた。
あす発表の2010年12月分の米雇用統計が米労働市場の改善を示す内容になるとの期待が根強く、
円売り・ドル買いがやや優勢になった。
朝方発表の週間の新規失業保険申請件数は前の週に比べ増加したが、市場予想の範囲内にとどまった。
米雇用の改善基調は続いているとの見方が多く、相場の反応は限られた。
前日発表の民間調査で非農業部門の雇用者数が大幅に増加したことから、
あすの雇用統 計も大幅に改善するとの期待は根強く幅広い通貨に対してドルが買われた。
一方、欧州議会が、銀行や投資銀行などの金融機関が債務再編に追 い込まれた場合に、
民間投資家に損失を負担させるかどうかなどの枠組みについて一般の意見を募集すると発表。
運用リスクの高まりを嫌気した投資家が、対ド ルだけでなく対円でもユーロ売りを出した。
対ユーロで上昇した円の対ドルでの下げ幅は小幅にとどまった。
6日の円の安値は83円37銭。高値は朝方につけた82円91銭だった。
円は対ユーロで大幅に反発し、前日比1円15銭円高・ユーロ安の1ユーロ=108円30~40銭で終えた。
金融機関の債務再編に絡んだ欧州議会の意見募集 が嫌気された。
来週に長期国債の入札を実施すると発表したポルトガルの10年物国債利回りが大幅に上昇し、
スペインやベルギーの国債にも売りが膨らんだ。
欧州の財政問題への懸念が再び強まり、ユーロ売りが優勢となった。
ユーロは対ドルで大幅に4日続落し、
前日の1ユーロ=1.31ドル台半 ばから1.30ドル台ちょうど近辺に水準を切り下げた。
欧州の債務問題に対する警戒感が改めて強まった。
あす発表の米雇用統計で米景気の回復期待が一段と 強まるとの見方もユーロ売り・ドル買いを誘った。
ユーロは一時1.2997ドルと心理的な節目の1.30ドルを割り、
昨年12月1日以来ほぼ1カ月ぶりのユーロ安・ドル高水準を付けた。
ニューヨーク市場のユーロの高値は1.3132ドルだった。
(日経新聞マネー 1/7 7:30)