20.43 (0.18%)米国株、ダウ20ドル高で2年4カ月ぶり高値
景気期待で買い優勢
4日の米株式市場でダウ工業株30種平均は3日続伸し、
前日比20ドル43セ ント(0.2%)高の1万1691ドル18セントで終えた。
2008年8月28日以来ほぼ2年4カ月ぶりの高値を付けた。
米景気の回復期待が改めて強まっ たことで買いが優勢になった。
足もとの相場上昇に出遅れている銘柄を物色する動きもダウ平均を押し上げた。
主要な株価指数が2~3年ぶりの高値圏にあり、 利益確定目的の売りで下げる場面もあった。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は反落し、同10.27ポイント(0.4%)安の2681.25で終えた。
昨年11月の米製造業受注額が小幅減を見込んでいた市場予想に反して前月比で増加した。
前日発表の12月の米サプライマネジメント協会(ISM)製造業景況感指数に続き、
米製造業の回復持続を示す指標を受け、景気回復期待が強まった。
米連邦準備理事会(FRB)が発表した昨年12月14日開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨では、
短期的な景気見通しがやや強気に傾いていたことが明らかになった。
昨年11月に決めた米国債購入策の縮小などについては
「(景気)見通しの変化は資産購入策に変更を加えるほど十分ではない」とした。
量的緩和策の継続も株式市場で買い安心感を誘ったとの指摘もあった。
一方、商品市場では原油先物や金先物などが大幅下落。
株式市場でもエネルギーや素材株の一部に売りが出て、相場全体の上値を抑えた。
業種別S&P500種株価指数は全10業種中、4業種が上昇。
「通信サービス」や「公益」、「ヘルスケア」といった昨年出遅れが目立った業種が上昇した。
一方、「エネルギー」や「消費循環」、「素材」などこのところの相場上昇をけん引していた業種は下げた。
売買高はニューヨーク証券取引所(NYSE)が約10億9000万株(速報値)、
ナスダック市場が約19億6000万株(同)だった。
演算処理と画像処理の機能を1つのチップに集約した新型半導体「APU」を発表した
アドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)が3%あまり上昇。
英蘭石油大手ロイヤル・ダッチ・シェルが買収に興味を示していると英紙が報じた英石油大手BPも買われた。
通信機器大手の米モトローラから分離独立した消費者向け製品部門の
モトローラ・モビリティー・ホールディングスには買いが優勢。
昨年12月の米新車販売台数が前年同月比で増加したと発表した
ゼネラル・モーターズ(GM)とフォードはともに上昇した。
ダウ平均構成銘柄では非鉄大手アルコアが上昇率首位。
娯楽大手ウォルト・ディズニーやIT(情報技術)大手ヒューレット・パッカード(HP)も買われた。
米政府がメキシコ湾での深海油田掘削の再開を認める方針を示したことを受け、
承認見通しの13社に含まれるシェブロンやマラソン・オイルには買いが先行し たが、
原油相場の下落を受けて下げて終えた。
経営幹部が退任したと前日に開示した米書籍販売チェーンのボーダーズが急落した。
ダウ平均構成銘柄ではマクドナルドが3%安で下落率首位。
飲料大手コカ・コーラやホームセンター大手ホーム・デポ、建機大手キャタピラーの下げが目立った。
(日経新聞マネー 1/5 7:30)