NY円、欧州不安受け対ユーロで買い
20日のニューヨーク外国為替市場で円相場は反発し、
前週末に比べ20銭円 高・ドル安の1ドル=83円75~85銭で終えた。
欧州の債務不安が拡大するとの警戒感から対ユーロで円買いが優勢になり、
ドルに対しても円が押し上げら れた。米長期金利が低下する場面があったことも円買い・ドル売りを誘った。
米ムーディーズ・インベスターズ・サービスがアイルランドの国 債格下げに伴い、
同国の複数の金融機関を格下げした。
国債を格下げ方向で見直しているスペインの金融機関の格付け引き下げ見通しも発表し、
欧州の債務問題 への警戒感が改めて強まった。
投資家が運用リスクを回避する動きが強まり、ユーロなど相対的に金利の高い通貨に対して、
円を買う動きが優勢になった。
米国債市場では、欧州の債務懸念や朝鮮半島情勢の緊張感の高まりから
長期金利の指標である米10年債利回りが一時低下。
日米金利差が縮小するとの観測が円買い・ドル売りを誘ったこともあり、
円は一時83円63銭まで上げ幅を拡大した。
この日の円の安値は83円85銭で、値幅は22銭と小幅だった。
円は対ユーロで4日続伸し、前週末比80銭円高・ユーロ安の1ユーロ=109円95~110円05銭で終えた。
欧州の債務問題の拡大に対する警戒感から ユーロ売りが優勢になった。
金融機関への緊急融資に際して、協議短縮などを求めるアイルランドの提案を、
欧州中央銀行(ECB)が強く批判していたことが 明らかになったこともユーロ売りを誘った。
円は一時109円57銭と、1日以来ほぼ2週間半ぶりの円高・ユーロ安水準まで買われた。
ユー ロは対ドルで反落し、前週末の1ユーロ=1.31ドル台後半から同前半に水準を切り下げた。
ユーロ圏の財政悪化に対する警戒感が改めて強まり、ユーロ売 り・ドル買いが優勢になった。
一時は1.3094ドルと2日以来の安値を付けた。この日のユーロの高値は朝方に付けた1.3170ドルだった。
ユーロはスイスフランに対して下落し、
前週末の1ユーロ=1.27スイスフラン台後半から1.26スイスフラン台後半に水準を切り下げた。
一時は 1.2636スイスフランと、ユーロ導入以来の最安値を更新した。
ユーロ圏の債務不安の強まりを受け、相対的に財政が健全とされるスイスフランへの買いが 優勢になった。
(12/21 7:30)