NY円、 ユーロ安が波及
17日のニューヨーク外国為替市場で円相場は小反落し、
前日比10銭円安・ドル高の1ドル=83円95銭~84円05銭で取引を終えた。
欧州の財政不安が改めて強まったことでユーロ売り・ドル買いが進み、対円でもドル買いが優勢となった。
米格付け会社が17日、アイルランドの格付けを5段階引き下げた。
国際通貨基金(IMF)がアイルランドの財政の立て直しにはさらなる歳出削減策が必要と示唆した
と伝わったこともあり、欧州の財政問題の先行き不透明感が増した。
ユーロの対ドルでの売り圧力の強さが、円相場にも波及。一時84円21銭まで円 安が進んだ。
ただ、一方的に円を売り込むほどの勢いはなかった。
米国債市場で長期債利回りが低下し、日米の金利差縮小を受けた円買い・ドル売りが円相場を支えた。
円の高値は83円82銭だった。
円は対ユーロで3日続伸し、前日比30銭円高・ユーロ安の1ユーロ=110円75~85銭で取引を終えた。
一時110円41銭と、7日以来の円高・ユーロ安水準を付けた。
ユーロは対ドルで反落。前日の1ユーロ=1.32ドル台半ばから1.31ドル台後半に下落した。
欧州の財政不安が一段と強まり、ユーロは一時1.3133ドルと、
2日以来約2週間ぶりのユーロ安・ドル高水準を付けた。
欧州連合(EU)は16~17日開催の首脳会議で、
域内の金融安定を目的とした2013年以降の新たな枠組みで合意した。
市場では、ほぼ予想通りの結果と の受け止めが多かった。
「アジア・欧州市場では欧州不安が解決に向かっている
との見方からユーロの買い材料との受け止めもあったが、
ニューヨーク市場では 現行の緊急支援制度の増額などの課題が先送りされたことが嫌気された」
との見方もあった。ユーロの高値は1.3271ドルだった。
(日経新聞マネー 12/18 8:33)