NY円、 日米金利差の縮小観測で



9日のニューヨーク外国為替市場で円相場は4営業日ぶりに反発し、

前日比30 銭円高・ドル安の1ドル=83円70~80銭で終えた。

前日まで急上昇していた米国債利回りが低下したのを受け、

日米の金利差が縮小するとの観測から円買 い・ドル売りが優勢になった。

 

オバマ大統領が共和党指導部と合意した大型減税(ブッシュ減税)の2年間延長などを含む暫定案が

米景気回復 につながるとの見方から前日まで急落していた米国債相場にこの日は値ごろ感から買いが入り、

利回りが低下。

米財務省が実施した30年物国債の入札が好調な結果になったことも米国債利回りを押し下げた。

日米の金利差が縮小するとの見方から、円は落札結果の発表直後に83円51銭まで買われた。

 

朝方発表の新規失業保険申請件数は前週比1万7000人減の42万1000人と、

市場予想(42万3000人)よりやや少なかった。

米労働市場の改善を背景に、

投資家が運用リスクを取りやすくなるとの思惑からドルが対ユーロなどで売られる場面があったが、

続かなかった。

 

ニューヨーク市場の円の安値は朝方に付けた84円06銭だった。

 

円は対ユーロで3営業日ぶりに反落し、前日比60銭円高・ユーロ安の1ユーロ=110円80~90銭で終えた。

欧州の財政問題の悪化に対する警戒感から ユーロへの売りが優勢だった。

フィッチ・レーティングスによるアイルランドの3段階格下げが伝わった直後は反応が乏しかったが、

アイルランド労働党が欧州 連合(EU)などの金融支援策に反対票を投じるとの一部報道で

ユーロ買いが膨らんだ。円は一時110円59銭まで買われた。

 

ユーロは対ド ルで反落し、前日の1ユーロ=1.32ドル台後半から1.32ドル台前半に水準を切り下げた。

フィッチのアイルランド格下げなどで、欧州圏の財政問題の拡大を改めて警戒したユーロ売りが優勢だった。

アイルランドの一部野党が支援策に反対するとの報道もユーロ売り・ドル買いを誘い1.3164ドル

と2日以来 ほぼ1週間半ぶりの安値を付ける場面があった。

一方、米30年物国債の入札が好調な結果だったことを受けて円買い・ドル売りが膨らんだことにつれ、

ユーロ 買い・ドル売りが優勢になる場面もあった。ユーロは取引終了にかけて下げ幅を縮小した。

 

この日のユーロの高値は朝方に付けた1.3259ドルだった。

 

(日経新聞マネー 12/10 7:36)