NY円、 日米金利差拡大で
8日のニューヨーク外国為替市場で円相場は3日続落し、
前日比55銭円安・ド ル高の1ドル=84円00~10銭で取引を終えた。
米国債利回りが大幅に上昇したため、日米金利差の拡大を受けた円売り・ドル買いが優勢だった。
一時84 円31銭と2日以来の円安・ドル高水準を付けた。
ただ午後に米国債利回りの上昇幅が縮小したのにつれ、円は下げ渋った。
オバマ大統領が6 日夕に大型減税をすべての所得層を対象に延長することで
共和党指導部と合意したため、米財政赤字が拡大するとの見方などから、この日も米国債売りが続いた。
長期金利の指標となる米10年債利回りは一時3.32%と約半年ぶりの水準に上昇(価格は下落)した。
日米金利差が今後も拡大するとの思惑が広がり、 対ドルでの円売りが進んだ。
減税延長によって米景気が回復するとの見方が強まり、米金融緩和が長期化するとの見方がやや後退。
円売り・ドル買いを誘った面もあったという。
ただ午後の米10年債入札(銘柄統合)が比較的無難な結果だったことから米国債が買い戻され、
利回りが上昇幅を縮小すると、円は下げ幅を縮めた。ニューヨーク市場での円の高値は83円84銭だった。
円は対ユーロで続落し、前日比75銭円安・ユーロ高の1ユーロ=111円40~50銭で取引を終えた。
対ドルでの円の売り圧力が強かったため、円は対ユーロでも売り優勢となった。
ユーロは対ドルで3日ぶりに小反発。前日終値と同じ1ユーロ=1.32ドル台前半でやや水準を切り上げた。
減税延長を背景に米景気回復期待が強まり、ドル が対ユーロで上昇する場面があったが、
欧州財政への不安に一服感が出て、
取引終了にかけてユーロの買い戻しがやや優勢になったとの声が聞かれた。
この日の 高値は1.3279ドル、安値は1.3192ドル。
ニュージーランド(NZ)ドルが対米ドルで下落した。
前日終値の1NZドル=0.75 米ドル台後半から0.74米ドル台後半に水準を下げた。
米東部時間の午後にニュージーランド準備銀行(中央銀行)が政策金利を据え置くと発表した。
声明で 今後2年間の利上げの可能性が限られると指摘したほか、
短期的な経済成長に弱気な見通しを示したことから、NZドルの先安観が強まった。
(日経新聞マネー 12/9 7:42)