NY円、米長期金利の上昇で



7日のニューヨーク外国為替市場で円相場は続落し、

前日比85銭円安・ドル高の1ドル=83円45~55銭で取引を終えた。

米長期金利の上昇を背景に円売り・ドル買いが優勢となった。

 

オバマ米大統領が米東部時間6日夕に、

今年末で失効する所得や配当への大型減税(ブッシュ減税)をすべての所得層を対象に2年間延長することで

共和党指導 部と暫定合意したと発表した。

減税延長が景気を刺激するとの見方や、米財政赤字の拡大につながるとの見方から、

米長期国債相場が大幅に下落(利回りは上昇)した。

日米の金利差拡大を受けて円売り・ドル買いが優勢となった。

 

円の安値は83円66銭、高値は82円61銭だった。

 

円は対ユーロで3日ぶりに反落し、

前日比70銭円安・ユーロ高の1ユーロ=110円65~75銭で取引を終えた。

欧米の株式相場が総じて底堅く推移し、

投資家が運用リスクを取りやすくなるとの見方から低金利の円が売られた。

欧州連合(EU)と国際通貨基金(IMF)などによる金融支援の前提となる

財政再建計画に基づいて作成したアイルランドの2011年度予算案が7日、

同国議会で可決されるとの期待もユーロ買いを誘った。

米東部時間午後、同予算は可決された。

 

ユーロはドルに対して続落し、前日終値の1ユーロ=1.33ドルちょうど前後から1.32ドル台後半に下落した。

米長期金利の上昇で米欧の金利差が縮小するとの見方からユーロ売り・ドル買いが優勢となった。

ユーロの安値は1.3257ドル、高値は1.3401ドルだった。

 

欧州市場ではアイルランドの予算が可決されるとの期待からユーロが買われる場面があった。

 

カナダドルは対米ドルで下落。前日夕の1米ドル=1.00ドル台半ばから1.01ドル台前半に下げた。

カナダ銀行(中央銀行)は市場予想通りに政策金の据え置きを決めた。

声明で欧州の財政不安の強まりが世界的な金融問題を招く可能性に言及したことなどから、

見通しが慎重と受け止められ、カナダドル売りが 優勢となった。

米長期金利の上昇が米ドル買いを促した面もあった。

 

(日経新聞マネー 12/8 7:36)