日本株の出遅れ修正が継続、
SQに向けて年金買い期待も
12月4日(土)14時50分配信 フィスコ
11/29-12/3は中国の金融引き締めを背景とした上海市場の急落の影響は週半ばまでとなり、
その後の急速な切り返しによって師走相場は好スタートを 切った。
テクニカル面での過熱感が指摘されていた日経平均は、
週半ばに9918.55円まで調整したことで過熱が沈静化し、
現在のレンジ (9700-10200円)上限をうかがう格好となった。
週末の手控え要因の1つであった米雇用統計は、
非農業部門雇用者数は前月比3万 9000人増加と、概ね前月並みの14万5千人増だった予想を大きく下回った。
為替市場では追加緩和期待が再燃したことでドル円相場はやや円高に振れているが、
週末の米国市場の切り返しによって影響は限定的。
また、欧州財政問題については、問題の深刻化からユーロの先安感などがくすぶるものの、
アイルランドへの支援や欧州中央銀行(ECB)によるユーロ圏国債の買い入れ観測、
スペイン政府が打ち出した健全化計画など、事態の収束に向けた取組みから不安要因は次第に後退しよう。
中国の金融引き締めについては、これまでの動きをみても、日本株への影響は限定的とみておきたい。
基本的には日本株の出遅れ修正が継続。
外部環境が不透明のなかで上値追こそは限られるものの底堅さがあり、
外部環境の落ち着きがみられるようだと、
上へのトレンドは他国のパフォーマンスを相当上回るとの見方を継続する。
また、12/6-10は週末に先物・オプションSQ(特別清算指数算出日)がある。
225先物は週末に一時10260円をつけていた。
オプション権利行使価 格の10250円を確実に上放れる動きをみせるようだと、
権利行使価格10250円と10500円とのレンジに移行し、ヘッジ売買によって買い圧力が強ま りやすい。
基本的には限月交代に伴うロール・オーバーが中心となり、
膠着相場になろうが、レンジの中心値である10375円辺りへの上昇は想定しておく必 要はありそうだ。
国内外の機関投資家の売買については、12/6-10いっぱいがピークであり、
クリスマス休暇に向けて細る可能性がある。
メジャーSQとなるため大量の商いが成立しやすく、
日本株へのウエイト修正に絡む年金などの資金流入への思惑も高まりやすそうだ。
物色としてはロール・オーバー中心によって、これまでの主力銘柄に対する物色での方向感は掴みづらくなり、
材料系の銘柄にシフトしやすいと考えられる。
ソフトバンク<9984 >が07年4月以来の3000円となったことはインデックスに絡む商いの影響が大きいものの、
個人投資家のセンチメントも表しているとみられる。
次第に年末相場の主役、若しくは来年の主役と期待される銘柄を探る展開に向かいそうである。
経済指標では10月の機械受注の発表が予定されており、予想は前月比横ばい。
7-9月GDPは前期比年率4.2%増と、1次速報(3.9%増)から改定される見込みである。
いずれも現在の需給関係からは、悪化は織込み済み、上振れは素直に好感しよう。
外部要因では、トリシェ欧州中央銀行(ECB)総裁と
スペイン中央銀行総裁による会見が週末に予定されており、欧州不安の後退が期待されるところである。
また、オーストラリア、カナダ、ブラジル、イングランド、ニュージーランドの
各中央銀行による政策決定会合が開催される。
オーストラリアは前回の時に利上げを実施しており、今回は据え置かれるとみられる。
年末に向けて、このタイミングで政策金利の変更は考えづらく、為替相場の落ち着きも期待される。