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19.68 (0.17%)
米国株、3日続伸 ダウ19ドル高、ナスダックは2年11カ月ぶり高値
3日の米株式相場は3日続伸した。
ダウ工業株30種平均は前日比19ドル68 セント(0.2%)高の1万1382ドル09セントと、
11月8日以来の高値を連日で更新した。
ハイテク比率が高いナスダック総合株価指数は12.11ポイント(0.5%)高の2591.46と、
2008年1月3日以来2年11カ月ぶりの高値を付けた。
朝方発表の米雇用統計が市場予想を下回り売りが先行したが、
ドル安を受けて素材・エネルギー株が上昇。取引終了にかけて相場を押し上げた。
米労働省が発表した11月の雇用統計で、非農業部門の雇用者数の増加幅が市場予想を大幅に下回った。
失業率も前月から悪化。
民間企業が1日発表した雇用調査で米雇用回復への期待が高まっていただけに、失望売りを誘った。
ただ、時間の経過とともに買いの勢いが増した。
雇用回復の遅れを受けて大型減税の延長など景気下支え策の強化への期待が強まった。
前月分の雇用者数の伸びが上方修正されたこともあり、
米雇用は緩やかながらも回復基調を維持しているとの前向きな見方が出た。
外国為替市場でドルが対ユーロで下落し、ドル建てで取引される原油など商品先物が割安感から買われた。
素材やエネルギー株も上昇し、株式相場の上げを主導した。
化学のデュポンやスリーエム、非鉄のアルコア、石油大手シェブロンが上昇した。
サプライマネジメント協会(ISM)が発表した11月の非製造業景況感指数で「新規受注」などが改善したことも、
買いを誘ったという。
業種別S&P500種株価指数(全10業種)は「素材」や「エネルギー」「金融」など全10業種が上昇した。
売買高はニューヨーク証券取引所(NYSE)が約9億株(速報値)、
ナスダック市場は約17億5000万株(同)だった。
朝方発表した11月の既存店売上高が市場予想を上回ったドラッグストアのウォルグリーンが上昇した。
音声認識技術を手掛ける英企業の買収を発表したネット検索大手グーグルは小幅高。
ダウ平均の構成銘柄では、米銀大手のバンク・オブ・アメリカやJPモルガン・チェース、
建設機械大手キャタピラーの上げが目 立った。
一方、アナリストの投資判断引き下げが伝わったネット競売最大手イーベイが下げた。
クーポン共同購入サービスを手掛けるリビングソーシャルに出資したと前日発表した
インターネット小売り大手アマゾン・ドット・コムが下落。
ダウ平均の構成銘柄ではネットワーク機器大手シスコシステム ズや飲料のコカ・コーラなどが下げた。
(日経新聞マネー 12/4 8:33)